TV「はぁ~、流石プロフェッショナルですね」
サンウォンが手書きのデザインをPCで再構築したリフォーム案を眺めながら、ギョンフンはまた、けったいな即席麺をすすっている。
サンウォンもコーヒーを淹れ、イナが好きなアーモンドチョコをつまむ。
昔ピンチに手助けしたことのある元同期が、細かい仕事をいくつか回してくれた。おかげでギョンフンとの計画に金を使っても、無一文にはならずに済みそうだ。
「わざとらしく褒めても、好感度は上がらないぞ」
凄腕でやり手の退魔師は、食い意地の張ったリスみたいな顔で頬袋を膨らませている。
「好感度?アジョシ、もう既に僕のこと、割と気に入ってるでしょうに」
マイペースに麺を咀嚼した後、ギョンフンはそう言ってにたりと笑った。
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