某日の夜。友也はとても気分が良かった。
明日は同棲している北斗と揃ってオフということで、二人きりで夕方から飲んでいたのだ。友也にとっては長年の夢だったらしく、ウキウキしながら食料やお酒を調達していた。北斗も友也に付き合う形でおつまみを作ったりして一緒に準備を進めていった。
十八時から始まった二人飲みは凄く盛り上がった。ユニット内や事務所であった出来事、家族の事など話は尽きない。何より大好きな北斗と一緒に飲んでいることが嬉しくて、友也はついつい酒が進んでしまっていた。
「ん〜……」
あれから二時間ほど経った。
テーブルの上には北斗が作ったおつまみと空っぽになった缶ビールの数々。
北斗に色んな話をしていた友也はすっかり出来上がっていた。背骨を抜かれたのではないかというほどぐにゃぐにゃになった友也を北斗の肩が受け止める。友也はそのまま肩に頭を預けると「……ふふ」と口角を上げた。
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