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    shimanyan112

    @shimanyan112

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    shimanyan112

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    FGOの森長可×マックスウェルの悪魔
    ノリ軽めにマクを嫁にしたい森くんでしたw
    あと蘭丸ちゃんを出せて楽しかった!キャラを掴み切れていないところはご容赦くださいw

    炎に誘われて「おおぉぉらああああっ!!人間無骨!!!!!!!!」

    高らかな笑いと共に、水袋を切り裂くような音と獣のいななき。

    突き刺した槍先から、血が滝のように流れて獣は大きく痙攣した後だらりと動かなくなった。



    「おーーい!飯狩ってきたぞーー!!」
    「あぁ、お帰りなさい、長可さん」

    野営っていうのは至極面倒だ。
    生前の頃は野営するとなると色々大変だった。
    火起こしから食事の用意、はたまた見張りまで。
    敵地なら見つからないよう慎重を期したし、山奥なら野生の獣に襲われる危険性がある。
    暖かい布団もなければ、雨風を凌げる屋根や壁すらない。
    悲惨だった野営の夜を何度か思い出せるほどには、戦乱の世は合戦のために進んだものだ。

    「うわっ、また大きい獲物を捕まえてきましたね……」
    「首切ってきたから、吊るして皮剥ぎしようぜ!!」
    「血の処理はありがたいのですが……んー、、まぁいいです。なるべく解体は結界内でお願いしますね」
    「おう!!」

    何か言いたげだったが、カバンから取り出した細い紐を獲物の足にひっかけると、後は反対の金具を木に引っ掛けるだけで。
    いやぁ、便利だな。
    こんな細い紐簡単に千切れてしまうと初めは思ったのだが、試したら俺が乗っても切れないとか何で出来ているんだか。
    気づけば、野営地の周りには薄い幕みたいなものが張っていて、雨風どころか獣除けすら必要ない。
    火まで言葉一つで起こせると聞いた時は、たまげたもんだった。

    「食堂でおむすびを作って頂いたので、それとお肉で夕食にしましょう」
    「おぉっ!!握り飯か!!やっぱ飯食わねぇとな!!」
    「そう言うと思ってましたよ」

    くすくすと笑いながら竈門を整えているのは、同行している連れだ。
    と言っても、戦友とかではなくほぼ戦闘には参加しない。
    後ろを大人しく付いて来ながら、戦闘の際に補助してくれるだけだ。
    宝具打ち放題って訳でもないが、それなりに打てて強敵相手に助かったことも数知れず。

    俺は獣を狩って暴れられて楽しくて最高!
    連れは俺が殺った獣の素材を手に入れてご満悦。

    持ちつ持たれつな関係で、時々付き合ってもらってる。
    一人でレイシフトしてもいいが、バーサーカーで暴走しがちな俺をきちんと連れ戻す監視役も兼ねているとかなんとか。
    まぁ、一人旅より連れ立ったほうが幾分か楽しいしな!
    大殿達と狩りした時は、どっちが先に狩るかでその前に殺し合いしたからなぁ。
    それもすっごい楽しかったけど、後でマスターにめちゃくちゃ怒られたから、手出ししてこない連れの方がいいやって事だ。

    「肉出来たぞ!!」

    猪っぽい見た目だったからか、脂が乗ってて皮剥ぐのが大変だった。
    それをポイッと投げると、受け止めたがぐちゃっと音を立てて深緑の背広が血の色に染まる。
    初めてのレイシフトの時は、汚れた背広を見て、あ……、と色眼鏡の上の眉を寄せていたが、もう気にしてないのか、皿代わりの木の板の上で器用に骨から肉を外していく。
    それを小さな細い小刀でやるもんだから見事なもの。
    慣れてるのかと聞いたら『ほら獣は基本的に人と内部が似通ってますから』と言われたがなんのこっちゃと。
    その手腕で、獲物から素材を器用に剥いでいくから見事なものである。
    連れの張った結界とやらで、捌いた後の処理も、獣がやって来ないようにとの配慮が少なくて済むのが本当に助かる。
    お互いに血だらけだと、血の匂いに敏感な奴らに襲われなねないからだ。
    なんでも『きゃんぷ』とやらだともっと色々持って来て、優雅に野営出来るらしいが荷物が増えるし、何より狩った奴をマスターに持っていくぶんが減っちまうからな!!


    日が傾き、月も隠れるような森の中では火の元以外は全てが闇の時間。
    そんな時間でも、この空間は意外と明るい。
    ぱちぱちと薪の燃える音と共に、あたりを照らす炎が立ち込める。
    炎が形を変えるたびに、二人の影が揺らめく。
    不思議と炎を見ていると落ち着くのは、生前と変わらないなぁと密かに思った。

    「はい、どうぞ。まだ熱いですよ」
    「おう、ありがとよ」

    差し出されたのは、いい匂いのする焼けた肉。
    わざわざ手製の串に刺してあって、香ばしい匂いと共に肉だけでない芳しい香りがした。
    ひと口食うと、ジュワッとした肉汁と甘い油、それに香辛料の香りが鼻から抜ける。

    「うめぇええっ!!」
    「エミヤさんから、獣肉の臭みをとるスパイスを頂いたです。血抜きは完璧でしたがやはり少々癖があるので」
    「おかわりっ!!あと飯!!」
    「はいはい、梅とおかかどっちにします?」

    肉を焼きながら、カバンからおむすびを選び出すと、わざわざ持ち易いようにと銀紙を一部外してくれた。
    甲斐甲斐しく、こちらの世話を焼きがならも並べられた肉の様子は目を離さない。

    立ち上る火の赤い色が、艶のあるどんぐりみたいな髪を金色に染める。
    いつも付けている色眼鏡に、炎の反射が映り込んでて、それも相まってキレイだなと思った。


    「梅のおむすびまだあるか?」
    「はいどうぞ。足りなければ私のと交換しますから」
    「食えよ、美味えぞ!」
    「はいはい、これだけ焼いたら私も食べますよ」
    「嫁にこねぇか?」
    「はい、……えっ、今なんて?」

    炎に向かっていた顔が、ぐるん、とこっちを見た。

    「いいのか!?よおっし、マスターに言わなきゃな!!」
    「ちょっ、ちょっと待ってください!今のは同意では無く流れです!私の意思は組み込まれていません!!」

    慌てて向かって来た体を、ひょいっと引き寄せる。
    軽い。
    腰も細いし、手足も細いし、普段ちゃんと食べているんだろうか?
    あぁ、サーヴァントって変わらないんだっけか?

    「なんだ嫌か?」
    「待ってください長可さん。私男です」
    「知ってる」

    胸無いし。
    いや、胸の無い女がいる事は知っているが、体つきはいくら細いとはいえ男そのもの。
    小姓を側に置くやつは、見目も幼くどちらの性か分かりづらいものも居るが、連れはそれほど幼くは無い。
    でも腰回りとか裾で隠れている臀部とか、割と好みではある。
    引き寄せたときに、触れた腰回りを撫でるとびくっと震える感じがまたいい。

    「あの、小姓が欲しいのですか?私はカルデアではご希望に添えないと思うのですが……」
    「いや、嫁が欲しいんだよ」
    「嫁って……具体的に何するんです?」
    「何って嫁は一緒に居るもんだろう。部屋とか飯とか?」
    「自室もありますし、食事は食堂で出されるので作ったりは出来ませんよ……」

    伝わらないな。
    そもそも、顔立ちから日本人では無いのだから生活基準が違うのだろうか?
    嫁と言ったら、思い起こすことなど決まっていると思ったんだが。

    「配偶者に選ぶのなら、カルデアにはたくさん女性がいらっしゃいますよ。長可さんはお知り合いも多いようですし…」
    「でもお前の方がべっぴんだしなぁ」
    「……えっ、え、べ?……え?」

    意味が分かってない訳でないらしい。
    だって炎の明るさよりも、白い肌が段々と耳まで赤くなっていくのだから。

    やはり愛い。

    「で、でも、メリットと言いますか、私が長可さんのお嫁さんになっても特に何かしてあげられないのと思うんですが……」
    「俺は別に何かして欲しいわけじゃねぇよ」
    「そうなんですか?では旦那様になったら何か変わるんでしょうか?」
    「……えっと……」

    嫁にもらったときのことばっかり考えてたから、その反対は全く考えてなかった。

    今は領地もない。
    部下……戦友と言うか暴れあう友は居るが、それは手数には入らない。
    金もないなぁ、今のカルデアではQPだし。

    こいつが、一番好きそうな事は……

    「好きな狩りしたいところに付いて行ってやる」

    その瞬間顔つきが変わった。
    おいおい、めちゃくちゃ悩んでるけど、そんなことでいいのか?
    金さえ払えば付いていく用心棒的なやつなんてカルデアにはごまんといそうなんだが?
    俺以外と相性悪かったり?
    それはそれで嬉しいが。

    「い、いえ。そんな短絡的に決めていい事柄ではないですよね。すみません……」

    でもまだ考えているのか、
    『だったら霊子とかエーテル結晶とか欲しい……後ランタンと鬼灯と精霊根も……でも、でもっ…………』
    とやたらぶつぶつ聞こえてくる。
    そういえば、狩りの時は俺が行きたいところばかりで、他の所は時たましか行ったことないな。
    ランタンとやらは幽霊だから、斬りごたえがなくて嫌だし。
    あと機械とか人形とか骨とか、ヌルヌルしてそうな奴らも嫌だな。

    嫁が付いて来て欲しいと言うなら別だが。

    「それにそれだと私の方がメリットだらけで、長可さんに利点がありません。私は弱いので戦闘には参加出来ませんし、魔力をお分けするくらいしか……」
    「宝具打てるのはすっごい役立ってる。俺は暴れられればいいしな」
    「そう言って頂けると助かります……」

    なんだ、隣に立つには分不相応だと思ってたのか?
    バーサーカーにしては狂化が低めだが、暴れ始めたら周りが見えなくなるのは、他のやつと一緒で。
    隣で協力しようものなら、周りが見えなくなって被害が被るだろうから、むしろ隣にいない方が遠慮せずに出来ていいんだが。
    そんなこと言っても、こいつにとっては気休めなんだろうなぁ。

    しょげている体を抱き寄せると、抵抗なくすっぽりと胸に収まった。
    野営中で鎧着たまんまだから硬いのは勘弁な。

    「利点かぁ……そうだなぁ…」

    一緒に飯食ったり風呂に入ったり、とか何気ないことでいいんだけどなぁ……

    「あとは……」
    「他に何か?」
    「夜伽とか」
    「………………よ、…よ……っ……えっ…」

    意味が分かったのか、顔がリンゴみたいに赤い。
    心なしか逃げようとする体を、腰と尻をつかんで逃さない。
    小さい尻だけど柔らかいな、うん。

    「私、は、先にも話した通り、男、ですか、ら、」
    「知ってる。俺の時代には小姓に相手させる奴も居たから男同士でも出来るだろ」
    「えぇっ!小姓にそんな役割が……っ、私には、出来るか、どうかっ」
    「サーヴァントは頑丈だから大方いけるんじゃないか?」
    「そんな大雑把な……」

    パチパチ、と焚き火の木が燃える音が、静かな静寂の中に聞こえる。
    至近距離で見上げて来た顔が、焚き火の光に透けていっとうキレイで。
    普段は見えることの出来ない、濃い色眼鏡の奥の瞳がじっとこちらを見つめている。

    「長可さんは…………私、と、したい……ですか?」
    「したい。お前がいい」

    ぎゅっと華奢な体を抱きしめる。
    嫁に欲しい理由はそれだけじゃないけど、余すところなく見てみたい。

    きっと、その衣服の下もキレイなんだろうな、と。

    「答えは今じゃ無くてもいい。まぁ考えといてくれ」
    「………………はい……」

    そういえば飯の途中だったと、二人して少し焼き過ぎてしまった肉をかじる。


    そのときの距離は、いつもより近く、お互いの距離が縮まった気がしたのだった。





    「牙と骨と毒針と……結構取れましたね。マスターにお届けするのはこれだけにします?」
    「結構砕けちまったなー。壊れたのはどうすんだ?」
    「再利用出来ないか処理して、他の研究系のサーヴァントに売ったりしてますよ」
    「売れんのかそれ?」
    「外に出ない方々には重宝されますよ。売り上げで食堂で甘味でも食べますか?」
    「おっ、いいねぇ!」

    「おや、おかえりですか?」

    長いカルデアの廊下。
    とても広いカルデアでは、歩いていると時たま誰かとすれ違うだけで、知り合いに遭遇する事は稀であったりもする。
    特に今は、レイシフトの狩りから帰って来たばかりで、長可さんも私も血塗れ。
    自分の血ではなく、ほとんどが狩った魔獣のもので、私も遠く離れて援護しているのに、気づけばスーツの色が初めからこんな色だと思えるほどに染まってしまう。
    特に隣の長可さんなんて血で真っ赤な鎧なので、大半のサーヴァントが見たら避けていくのが日常である。
    そんな中、廊下の奥から声が、
    あぁ、この人確か…………

    「お久しぶりであります!謎の蘭丸Xただいま参上です!」

    きらーん!とポージングしたのは今名乗られた通り、蘭丸Xさん。
    名前は長可さんの弟さんと一緒らしいが、銀河から来たとかでどうも別人らしい。
    まぁ、そう言う方は他にもたくさんいらっしゃいますから、アルトリアさんとか、とか。
    性別から容姿まで色々違うみたいだが、長可さんとは気が合うのかとっても仲良し。
    ボイラー部屋メンツの中で、意気投合して笑っている姿がよく目に入るほどである。

    「こんにちは蘭丸さん」
    「よおっ!大量大量!!マスターにいい土産が出来たぜ!」
    「わあっ!主様の喜ぶ顔が目に浮かびますね!いっつも素材不足だと伺っておりますので!」

    麻袋に入った素材を、眺めてはキラキラしている蘭丸さんですが、まだ処理前なので肉の破片とか付いていて結構グロ目なんですが、気にしていないご様子で。
    前以蔵さんに見せようとしたら、『昼飯に肉が食えなくなるけぇやめんせえ』と言われたくらいなのに。
    宇宙では、こんな感じの蠢く謎の生物が群生しているところもあるらしく、『蘭丸ブレードでイチコロなので問題ありません』といい笑顔を返された。
    んー…………宇宙って広いんですね……

    「処理と選別をしてからマスターにお届けする予定です」
    「結構暴れてたらぶっ壊しちまってよ、まぁ全部人間無骨で真っ二つに出来たら楽なんだがな」
    「致し方ありませんよ。そもそも素材として良質なものを持ち合わせている魔獣は結構強敵ですからね」
    「分かります分かります!切り刻むならまだしも宝具で消し済みにしてしまった時は、主様はとても残念がってましたから」
    「俺はやっぱり接近戦の方が好きだな。槍に刺した重さがないと殺ってる感が出ないしな」
    「同感であります!ブレードの重みが相手を仕留めている気分が増すんですよね!」

    あぁ、なんか息ぴったり。
    本当にご兄弟でないのでしょうか?
    霊基混ざりとかもカルデアでは前例があるので、その可能性も?
    私が憶測をしたところで、何も変わらないとは思うのですが。

    「あぁ、そうそう」
    「ん?なんでありますか?」


    「俺、こいつのこと嫁にするから」


    「…………えっ?」

    「うわあぁっ!おめでとうございます!婚儀はいつなさいますか?白無垢?ドレス?それとも蘭丸星での銀河式結婚式になさいますか!?手配ならお任せ下さい!!」
    「ちょっ、ちょっと待ってください!!」

    いつ、返事をしたか、あれからの記憶を辿る。
    言ってない。
    確実に返事はしてない。
    なのに決定事項になっている!?

    「私まだお返事してません!」
    「ならプロポーズはされたのですね!いつからお付き合いを!?蘭丸はお会いしておりますがちっとも知りませんでした」
    「交際もしてません!交際0日です!」
    「昔なら婚儀の前に交際なんてまどろっこしい事無いのが普通だったしなぁ」
    「いつの時代ですか!?もう21世紀ですよ!?」
    「そうですよ、銀河でも夫婦になる前に互いの意思の尊重は必要なのです!あっ、星の政治や宗教的や思想によっては100%ではありませんが」

    蘭丸さんがフォローを入れているように感じるが、全然フォローになって無い。
    プロポーズされて、その後の利点しか頭になかった自分が言えることでは無いのだが。
    あぁ、でも好きな素材集めに行けるのは…………
    いやいや、目先ことに囚われすぎてて、言われた夜のこととか考えるだけで…………

    どうしたらいいのだろう……

    (おや、頬を染めて悩まれているようで………なかなか初々しい方でありますね……)
    (だろう?気がきくしいい嫁になると思うんだがな)
    (悩んでいると言うことは脈ありだと言うこと!押して押して押せばいいのです!)
    (やっぱしそうか!?あいつ押しに弱そうだからな。早めに捕まえとかないと)
    (なるほど!獲物を狙う輩がいるならば蘭丸が排除するのもやむなしです)
    (まぁ、俺だってぶっ殺すけどな!)

    普段大声で話す二人が、何やらこそこそと話していると不安を感じるのは私だけでしょうか?
    背中に若干の悪寒が走るのを感じるのだった。

    「では蘭丸は準備がありますのでこれで!」
    「えっ、なんの準備ですか?」
    「秘密☆であります!」

    会った時同様きらーん!とポーズを取ると颯爽と去ってった。
    私たちに関係無いことだといいな。
    そうであって欲しい。

    慌ただしい音がなくなると、なんだが廊下が静かで。
    また意識し始めたら、今長可さんの隣にいるだけで顔が熱くなって来そうだった。

    「よっしっ、風呂でも行くか!」
    「え、えっ、お風呂!?まだ早い気がっ……」
    「でも落とさないとマスターに会えないだろ。マイルームに入ったら絶対怒られるしよぉ」
    「…………あっ……」

    そう言われて、麻袋を抱えたままの自分の出で立ちを見る。
    全身血で真っ赤な服装に、やっぱり顔や手も酷く汚れていし、自分では分からないが臭いもするだろう。
    長可さんと狩りをしていると、野山を駆けずり回ることもあるので、普段では気にしているはずなのに、と衛生観念が揺らいでいることにショックを受けた。
    ……あと、何勘違いしているんだ私はっ!

    「それ置いたら大浴場行こうぜ!」
    「そうですね。あと下処理に時間が掛かるので食堂に行ってから作業に入ります」
    「飯なんにしようか!やっぱ肉だよな!!」
    「あれだけ食べたのにまだ食べるんですか?長可さんらしいですがね」

    こちらが笑ったことに対して、長可さんが満面の笑みで返してくる。


    返事はまだ言ってない。


    どう返していいか、考えあぐねているのは事実で。


    だが長可さんとのこの関係性を、好きなものなんだと自覚するのだった。



    終わり



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