「ねぇテオ…私、テオが好きだよ」
お互いテオの部屋でパジャマ姿、テオの部屋の本を読んでちょうど日付けが変わった時間
他の男の人と比べると細いけど、私と比べたら大きい仰向けになっている彼の上に跨る
「ねぇ…テオ…テオはどう感じる?」
「…別に何も。強いて言えばミカの体重かな」いつものすまし顔で彼はそう言う。
私は心臓の鼓動を知らせるようにさらに身体密着させる。…ハグはした事あるのに 凄く恥ずかしく感じて鼓動がまた大きくなる。
なのに、彼の心臓はいつもと同じ平常を保っているのが悔しい。
「ルォシーとかソーニャだったらテオはもっとドキドキした?」「……」テオは答えない。
途端にとても虚しくなる「なんで…私はこんなにテオにドキドキして、こんなに思っているのに…真剣なのに、どうしてテオは」
「相手が真剣ならこっちも全部それに答えなければいけないのか?それなら僕は、今まで何人と付き合っているんだろうな」私の言葉を遮るようにテオが喋った
「ミカ、君だって素敵な女の子なんだ。好意を持たれた事ぐらいあるんじゃないか?好きだと言われた人全員に同じ好意を返しているのか?」そう言われてふとルカを思い出す。
彼は私に好意を抱いてると周りから言われても興味がないとあしらっていた自分の事を思い出し、私は なんて自分勝手なんだろうと
「ミカ、もう寝よう…自分の部屋に行けるな?」テオは私の頭を撫でながら催促した。おでこへのキスはない。
「…うん… おやすみなさい…」