「…教官」
「ん?どうした…って愛弟子!?か、顔!顔が近いよっ!」
「…口づけ、したいです」
「く!?ま、まだ早いよっ!!」
「…教官は、私と口づけするの…嫌ですか?」
私も学んだ。
涙目で、真剣に。
だが決して焦らずに。
しおらしく、優しく、お願いをする。
正しく獲物を弱らせて仕留めるハンターの基本だ。
「い、嫌な訳…ない、よ…」
「嫌じゃなかったら…してください……お願い…」
ごきゅり、と唾を飲み込む音がする。
よし!いいぞ!
部位破壊したぞ!
「……ま、愛弟子…」
「…教官」
キタキタキタ!!
もう少し!
もらったぁ!!
「おーっす!ハンター居る、か…」
「あー!俺、仕事に戻らなきゃ!!じゃ、じゃあね!愛弟子っ!」
「……あ、の……ハ、ハンター……さ、ん?わ、悪かっ…」
「……そこに座って下さい」
「ヒィッ!?」
「絶対に!口づけしてやるっ!!!」