誕生日って本当ですか?作戦室に到着すると、もうすでに氷見がいた。犬飼は開口一番、こう口にする。
「あ、ひゃみちゃん、誕生日おめでとう〜」
「」
「あぁ、ありがとうございます」
二人のやり取りに固まって数秒後、辻は犬飼と氷見を交互に見た。二人はそれに首を傾げる。
「えっ……と……ひゃみさん今日誕生……日?」
「? うん」
それがどうした、と言いたげな顔の氷見に、辻は少し身体をのけ反って驚き、頭を抱えた。
「あれ? もしかして辻ちゃん、知らなかったの?」
「先輩は知っ…」
てたんですか? と聞く前に、横の男は小さな紙袋を氷見に手渡し、「これプレゼント〜」と言っている。
「わざわざすみません」
「いやいや〜。気に入ってくれると良いけど」
「先輩が用意してくれたものなら、なんでも嬉しいですよ」
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