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    【巽零】シャワールーム続き|書きかけ

    ##巽零

    リンネルとセンチメンタル「はい、これ。朔間くんから」
     朔間くん。舌先でまろく躙るように囁かれた文節が、色を得て人型を成し脳裏に浮かび上がるまで、数秒を要した。その名に因って象られる輪郭は凡ゆる意味で唯一無二である。
     同時に差し出されたのは、金箔を散らした藤色の和紙包と、中心で梅花を咲かせる銀、朱、浅葱の水引が風雅な、掌ほどの小箱だった。北陸に本店を構える老舗銘菓店の屋号が隅の方に控えめに記されている。さぞや拍子抜けした顔をしていたのであろう、並び立つ天祥院英智は煌めく金糸を肩の上で揺らして、嫌味なく笑った。
    「俺に、ですか」
    「君以外の誰かに贈る物を、どうして君に差し出す必要があるのかな」のんびりと、戯けた口調に生来の密やかな毒が滲む。「僕と君がサークルを同じにしていることを知っていたんじゃないかな。今朝珍しく起きてきたかと思ったら、これを風早くんに渡してほしいって、当然のように頼んできたから、てっきりこの授受は二人の間の諒解事項と踏んでいたけれど。……その顔付きを見るに、心当たりはないみたいだね」
     起きたばかりで寝惚けていたのかなと嘯いて、優美に伸ばした指先で、掌中に慎ましく収まった小箱の表をこれ見よがしになぞる。一見愛想良く弧を描く目尻に、仄かな好奇、或いは悪意なき穿鑿の翳りが生じた。この男に朔間零の名を正面きって突きつけられた時点から、じんわりと背筋を脅かしていた厭な汗が珠となって重力に倣う。今更不自然に崩れた態度を取り繕ったところで、皇帝陛下の玲瓏透徹たる眼差しは誤魔化せない。
     休日の午下り、盛夏の頃に比べれば随分と低い位置で輝く朗らかな陽の下、ガーデンで催された茶会に燥ぐサークルメンバーの賑々しい声音もどこか遠い。隣に立って意味ありげに笑む、英智の横顔を隠す黄金が初秋の碧落を照り返して、目映くさざめく様から目を背ける。テラスの向こう、今日のために寄せ集められた一群れのティーテーブル、そこへ集い和やかに語らう数人の青少年、そのうちの、ちょうど垣根の陰に据えられた椅子にかけて給仕を待つその人の、癖なく素直に首筋に沿う濡羽の短髪、眠たげに蕩けた真紅の双眸、病的に蒼褪めた肌色を何とはなしに眺めるうちに早くも流れ去る数十秒、危うく記憶が逆行しかけ、再び慌しく焦点を移した。
     名園ケニルワースから取り寄せた茶葉を煮出している白磁のポットの、ほうほうと湯気を吐き出す、細い注ぎ口に視線を逃してやっと、漫ろな気分を暫し休めた。やがて、余儀なしの意を込めて溜息を溢す。「贈り物を頂くような覚えはありませんが、それは俺宛ての品で間違いないと思います。……英智さんもご存知の通り、俺と零さんが仕事を共にしたことはありませんが、少し前から稀に共同設備を一緒に使用することがありましてな。よく、ご厚意でお話し相手を務めて頂いていたんです。まあ、こうして大勢が同じ場所を拠点に活動していたら、いずれ顔を合わせない方が不思議でしょうからな」
     英智は貼りつけた穏当な笑顔を一片も歪めることなく、「そうなんだ」とだけ簡素に呟いて、差し伸べた手の上に勿体ぶった仕草で小箱を乗せた。印象に違わずやけに軽やかな品物は、意識の深層へ実体なき不安を投じ、我知らず、親指の腹で、水引が結いた無機質な梅の花弁を撫でた。和紙包の外には中身を推察するに足る記載は一切ないものの、干菓子の有名な店であることは、恐らく外装を見たに過ぎない英智にも疾うに知れている。「和三盆かな。紅茶にも合うかもね、」
     手元に用意した銀盆の上に、皇帝自ら厳選した人数分の茶器が揃う。十二分に煮出されたケニルワース産セイロンティーのポットはこちらの盆へと乗せ、グラニュー糖、上白糖、三温糖、黒糖、種々様々の調味料をそれぞれ入れた陶器の小壺とミルクジャグを添えた。本日の茶菓子は朔間凛月がメインで手配することになっているので、年長者による給仕が始まる頃には、テーブルの支度は万端済んでいることだろう。
    「ああ、忘れてた。言伝を預かっていたんだった」
     盆を両手に抱え、今しテラス席へ向かおうとしていた英智が、わざとらしい独り言を零して肩越しに振り返る。凪の水面に似た柔和な碧眼が魔的に閃いて、不覚にも、色相の殆ど対極に位置する赤色の瞳の持ち主の、艶いた微笑が脳裏を過ぎり像を残す、最早何度目とも知れない。
    「──また君に逢いたいって。朔間くんが」
     少し煮出しすぎちゃったね。揶揄とも示唆ともつかぬ情調を匂わせるだけ匂わせて、天祥院英智は優雅に金糸を舞わせ、一足先に立ち去った。遠去かる後姿につられ景色も音も遠退いて、逸る鼓動ばかりがやたらと虚ろに響く、痛いほどに。手渡された小箱をどこへ収納するべきか、己が私服のあちこちを見回して思案したものの、腿に尻に非機能的なポケットが幾つかあるだけで、逡巡にはいっかな決着がつかない。美しく装丁された贈答品を結局、どこへしまうのも惜しいのだということを自覚したのは、それから優に数分は悩みあぐねた後のことで、せっかく異国から取り寄せた善い茶葉に余計な苦味を加えたことを暗に咎められたのも道理であると、自責の念を禁じ得なかった。
     希少な茶葉と各種調味料の相性検証に重きを置いた今日の茶会は一時間ほどで恙なく終了し、食べきらなかった菓子を銘銘土産として包みがてら、次回の開催内容について話し合い、散会となった。紫之創の当番であった後片付けの助力を申し出たが持ち回りの役割だからと丁重に、しかし頑なに固辞され、仄かな遣る瀬なさを胸に寮室への帰途に着く。
     終ぞどこへしまい込むこともできず、会の間中、膝の上に据えっぱなしにしていた小ぶりな箱を、利き手の反対に載せて眺める。
     干菓子、繊細な砂糖で形作られた、舌の面でほろほろと果敢なく崩壊し、淡く切なげな余韻を残す弱弱しい食感を想起した時、つられて思い起こされるのは盛夏の頃、午前三時のシャワールーム、夜闇の魔王こと朔間零との三度目の邂逅、肩を並べて往く帰路に差す赫赫とした朝日。ほっそりとしたシルエットのどこに隠していたものか、コンパクトに折り畳まれた携帯式の日傘を用意する零に半ば頼み込んで柄を握り、小さな陰溜まりいっぱいに彼の長身痩躯を収めた。仮令降り注ぐのが雨だろうと槍だろうとついでに傘の下へ自分自身、乃至はせめてその一片すら収まろうなどとは毛頭考えつかなかったろう。こちらを見据える真紅の瞳が、一種強引な献身ぶりに驚嘆を露わにするのを正面から見つめ返す時間は、まさしく光陰矢の如しであった。大方取り留めのない近況報告に過ぎなかっただろうが、道中何を話したかもよくは思い出されず、ただその魔性の紅玉が熱心に我が身へ注ぐ眼差しのこそばゆさが、生々しく肌の面に刻まれている。
    「タッツン先輩、朔間先輩と相合傘してたって本当?」と、ユニットを同じくする後輩の白鳥藍良に語気荒く問い詰められるまで、その日の出来事が変えたものは、自分の見えざる心情だけだと思っていた。真実よりも余程あからさまな流言がいずこから広まったかはさておき、傘を差し出すことが相合傘と呼べるのかどうか暫し悩みあぐねたものの、問題は実際に相合傘をしたのかどうかではなく、それと呼べるに等しい行為に朔間零と及んだのか、というところにあった。根掘り葉掘り探られたとて腹が痛むような疚しい理由はないとはいえ、夜と朝との狭間に流れる二人きりの静けさを限りなく尊んだのも事実である。左様に賑やかすこともないと言葉少なに煙に巻き、尽きぬ純粋な好奇関心に駆られる藍良の詮索を躱してひと息——つく間もなかった。
     思いの外、朔間零に関連する人物事柄は身の回りに多く存在しており、朔間零と同ユニットに所属する大神晃牙には共有している寮の部屋で、彼の実弟である朔間凛月とはサークル・フレイヴァーが不定期開催する茶会の中で、朔間零のみならず白鳥藍良とも同じ寮室で生活する天祥院英智に関しては先刻の通り、皆が皆物珍しげに事実を改めんとしてくることに微かな気疲れを感じながら、縦んば零が同じ目に遭っていたらと危惧を募らせ過ごす毎日、その名を思わぬ日はなかったと言っても過言ではない。
     そしてそれは否応なく晩夏の頃、去る夏を惜しむ遠雷の呻吟と、潤んだ象牙の肌の記憶に思い至って、過大な後ろめたさのために途切れることになる。
    「風早センパイか?」
     小箱に向けていた視線を声のした方向へ移すと、同室の大神晃牙が、共同で使っている寮部屋の入口から、平生以上に穏やかならぬ顔を覗かせていた。「確か、今日はサークル活動で留守にするって……まさか、もう終わったのかよ? 俺様はてっきり、午後中やってるもんだとばかり」
     そう言いながら部屋を出て、後ろ手に扉を閉める。手持ち無沙汰に後頭部を掻く粗野な手つきに滲むのは焦燥か困惑か、いずれ心象の良い様子ではない。自然を装いつつも視線を阻むかの如く閉ざされた扉の先が気にならないでもないが、誰しも他者に踏み込まれたくない領域を生活のどこかに潜めるものである、彼にとってのそれが同居人が留守にする間——即ち今であるとすれば、わざわざそこへ踏み込む気はなかった。寧ろ間の悪い自分自身を僅かに嫌悪したくらいである。
    「こんにちは、晃牙さん。ええ、サークル活動は早々に終わってしまいました。ですが、俺はこれから中庭の植物を見に行かねばなりませんので、お部屋は自由にお使い頂いて構いませんよ」
     左手に握った小箱へ晃牙の惑いがちな視線が降りる。「……いや、邪魔だとかって言ってるんじゃねえぞ、勘違いすんなよ。ただその——今、朔間センパイが来ててよ。用があるんだかないんだか知らねえけど、流れで出演した音楽番組の録画を一緒に見返してて。煩くしちまうかもしれねえっつうか……あ、でも風早センパイ、確か朔間センパイともう知り合いだったよな。せっかくだし、一緒に観ねえか?」
     朔間零。昼も夜もなく事ある毎に脳裏で反芻したその名を実際耳にして、全体どんな表情を浮かべたものか判らないまま、たちまち思考が停止してしまったことを気取らせまいと、途切れ途切れ不器用に言葉を継ぐ。「いえ、お誘いは大変ありがたいのですが、下手にお邪魔をしてしまってはいけませんし、次の機会にさせて頂きます。晃牙さんが植えて下さったほうれん草の様子も見たいですし、そろそろ行きますね。……零さんに、よろしくお伝え下さいますかな」
     なおも差し向けられる物言いたげな目から逃れるようにして、部屋を数歩行き過ぎる。頑なな態度に呑まれたか、それとも掌中で軋んだ小箱の悩ましい訴えを察したか、「わかった」と簡素に呟いた晃牙は、健気な当惑を眉根の間に寄せながらも温順しく部屋へと踵を返した。扉の隙間から伺える範囲に零の姿はなかったが、荒々しいギターの目立つロックナンバーが漏れてきて、歓声の合間にトマトジュースはまだかという馴染みある、低く艶めいた催促の声が聴こえ、慌てて歩を早め部屋から遠去かった。動悸とも呼ぶべき心音の昂まりが胸苦しさに拍車をかける、いよいよどうかしている。
     中庭に通じる硝子戸のある共有空間に人はおらず、妄りがましく逸る鼓動を落ち着けるにはこの上なくちょうどよい、雑駁とした静寂の中を窓際にあるソファの方へ向かい、端に腰を下ろした。ロザリオを胸の前へ掲げる代わりに、片手に握り込んでいた干菓子の小箱を両手のひらに包み直し、額に翳す。流砂に似て爽やかに乾燥した和紙の感触は、漣立つ心中を嫋やかに鎮めるも、この贈答品が誰から贈られたものか、ひとたびその過程へ思い馳せれば途端に平安は遠のく。かと言って咽喉に染みついた祈りの文言を唱え、罪の赦しを乞わんとすれば過るのは、極彩色の呵責と懊悩に彩られた夏の終わりの記憶である。
     あの日味わった、朔間零の濡れた蒼白い裸身、柔く飢えた口唇、妖しい熱を孕んだ舌先、無意識故の無防備な痙攣、苦楽に歪む相貌、その何もかもが、この手に眼に身体に残る在りし日の、甘美なる背徳の残滓として呪いのように頭蓋を占め、醒めぬ悪夢の渦中に囚われて久しく、現実に悪魔に憑かれるということが起こり得るとしたら、こんな身も世もない心地が始終するのではなかろうかとさえ考えるのである。
     あの後、執拗に燻る陰火が完全に鎮静し、零が意識を取り戻したのは優に十時を回った頃で、陽の高いうちから無理をした反動だと重たげに頭を振る危うげな夜闇の魔王に着替えと新しい水のペットボトルを差し出して、多分な謝意が込められた穏和な視線を避けるために離れた戸口に立ち、絶えず嵐吹き荒ぶ心臓部を生乾きの衣服の上から強く押さえつけていた。ようやく歩けるまでには回復したものの、ふらふらと足取り覚束ぬ零に進んで肩を貸し、タクシーを手配しつつビルディングを出て、一旦寮へと戻り彼を割り当てられた部屋へと送り届け、好意露わに潤む紅い瞳から逃れるようにして、ユニットメンバーの待つダンスルームへと急いだのだった。
     あれから約一月が経ち、秋は順調に深まり、名残惜しげなのは眩しく照りつける日差しばかり、日を追うにつれ冷えゆく風がじきに心胆をも冷ますものと落葉を待ち望むも好日の訪れる気配はまるでなく、煩悶は夢に幻に姿を変え、朝な夕な思考を蝕んだ。懺悔の最中でさえ欲心の火照りを忘れることが叶わないとあっては、さては魔に魅入られたかと揶揄されるのも無理からぬことである。そういう他人からの客観的な指摘を恐れ、表面上で平静を装う小技が冴えてゆくことも悩みの種の一つだった。
     今は寄せくる荒波も、いつかは沖へ引くものと、信じて待つことしか出来ぬ身を歯痒く思いながらも、好い加減目前の用を済ませてしまおうと、ソファから腰を上げかけた時だった。
    「おや、風早くん……草木の世話は終わったのかえ、」
     歳経りし巨木の梢が闇夜にさざめく音に似た、背筋に小気味好い陶酔を巡らせる密やかな低音は、真後ろ、そう遠からぬ距離に聴こえた。反射的に飛び退くどころか、頭から足先まで、地にあなうらを縫いつけられたかのように硬直したきり、身動きをとれなくなる。小箱を包む両手が戦慄きそうになるのを必死で抑え、ゆっくりと、何食わぬ所作を心がけて、品物を十の指の内側に覆い隠した。何と紛うこともない、優艶な声色の主は唯一無二の朔間零、夜闇を統べる魔性の王、今し方は大神晃牙と共にいるはずのその人が何故と、目紛しく縺れる思案の糸は絡まる一方だった。
    「零、さん」ですかと辛うじて洩らした声の頼りないことは相手にもありありと伝わったらしく、嫌味のない涼やかな笑みが鼓膜を擽った。「他の誰ぞをご所望かや」
     ソファの背凭れを悠然と辿る指先の、悪戯に奏でる擦過音がやけに身体の芯に響いて、項の辺りが総毛立つ。込み上げる吐き気にも似た緊張を宥めるべく嚥下した、唾液が食道を下る雑音が不埒に静けさを犯す。




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    GoodHjk

    DONE【渉零】新衣装の話
    天性回遊 でも、つかまえて『夜のご殿』を出たとたん、青い鳥はみんな死んでしまいました。
     ──モーリス・メーテルリンク『青い鳥』




     ひと言で言い表すならば洗練された、瀟洒な、或いは気品溢れる、いずれの賛辞が相応かと択ぶに択ばれぬまま、密やかに伸ばした指先で、コートの広い襟をなぞる。緻密に織り込まれた濃青色の硬質な生地は、撮影小道具であるカウチの上に仰向けに横たわる男の、胸元のあたりで不審なほどに円やかな半円を描き、さながら内側に豊満なる果実でも隠し果せているかのように膨らんでいる。指先を外衣のあわせからなかへと滑り込ませると、ひと肌よりもいっそう温かい、小さな生命のかたまりへと触れた。
     かたまりが震え、幽かな、くぐもった声で抗議をする。どうやら貴重な休息の邪魔をしてしまったようだと小声で詫びを入れれば、返ってきたのは、今し自堕落なそぶりで寝こけていた男、日々樹渉の押し殺した朗笑だった。床にまで垂れた薄氷の長髪が殊更愉しげに顫えている。この寝姿が演技ならば、ここは紛れもなく彼の舞台の上であり、夕刻になって特段用もなく大道具部屋へ赴く気になったことも既に、シナリオの一部だったのだろう。
    1993

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    DONE*メル燐长篇剧情向连载

    *原著世界观基础上的架空设定,早就把大纲写好了,为了不被剧情打脸,所以把计划提前了

    *破镜重圆pa,前期dk校园恋爱,后期追梦娱乐圈(bushi),一定程度上会和游戏剧情有关联,但是推荐还是把它当作架空世界观来看
    【メル燐】春蚕(3)  06.

      “啦啦啦啦~”椎名丹希下班推门而入时看到的最令他一生难忘的一幕,莫过于天城燐音居然一边哼着歌,一边穿着那条滑稽的粉红色围裙站在锅旁炒菜做饭的开心模样,燐音的听觉一直很敏锐,因此就算是在嘈杂的厨房之中,他仍旧清楚的听到了他开关门走路的声音,“丹希亲回来啦,快去洗手准备吃饭~”

      “……”椎名丹希听着天城燐音说的话莫名感到一阵恶寒,他下意识的搓了搓手臂上莫须有的鸡皮疙瘩,在观察了天城燐音的背影好久之后,这才把手中去超市买来的打折特价菜放入冰箱里,然后准备去打探打探这个家伙目前到底是个什么情况。

      正所谓有句俗话说得好,无事献殷情非奸即盗,能让天城燐音这个无良混蛋献殷勤成这样,估计他又在外面给他捅出了一大堆的篓子,而且八成没有半分悔改,这样想着,椎名丹希在心里做足了心理准备,生怕从天城燐音的嘴中吐出什么语出惊人的话,谁知在对方把两人份的饭菜都摆好了后,他却什么都没说,反而反常的开始在饭桌上一边吃饭一边玩起手机来了。
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