4/28 L4-E0「あーーー負けた負けた、また先発投手見殺しだよ。ヒット一本で勝てるわけねえだろっての!マジでどうしちまったんだかな、今年の野手陣は」
「気負いすぎ焦りすぎ、って解説のてっぺーも言ってたけどねー。ねえセッツァー、ティナは留守なの?リルム、ティナに会いにきたのに」
「ティナに会うのに何で俺の部屋に押し掛けてくるんだよお前は…それもこんな夜中に、ジイさんが心配すんだろ」
「心配ったって近所だよ!それに野球ある日は大体セッツァーとティナは一緒にいるはずって、ジジイが」
「なんだそりゃ、今夜は来てねーよ。…そういや最近姿を見てねえな」
「え?…いつから?」
「日曜にサヨナラ勝ちした試合の後には会ったんだがな…それ以降会ってないってことか」
「ちょっと!よく平気でいられるよね、心配じゃないの!?」
「アイツも大学行ったりなんだり忙しいんだろ、そこまで干渉する仲じゃねえっての―――」
『―――さあマッシュ、これで鷲は三連敗を喫したわけだが、これしきのことで挫けてはいけないよ』
『当たり前だぜ兄貴!鷲が健やかなる時も病める時も勝てる時も負ける時も、この番組はチームを見守り続けるんだよな!
ところで今日はゲストが来てるんだろ?』
『ああ、番組始まって以来の可憐で麗しいゲストだ。拍手で迎えてくれたまえ―――
―――ティナ・ブランフォード!』
「…えっ?ええーーーッ!?」
「は?あいつ何やってんだ?」
「ちょっとどういうこと?なんでティナが、あんな色男と筋肉ダルマの番組にいるの?」
「俺が知るかよ!なんなんだこれは!」
『ええと。夕刊フィガロをご覧の皆さん、こんばんは。ご紹介にあずかりました、ティナと申します……』
あまりにもしんどい負け試合続きで、何やら彼らにも波乱の予感!
どう収拾をつけるのか?それは明日の鷲の結果に掛かっています!
勝ってけさいん、明日こそは!