それを消しされるのは、いつだって。僕はもう、ここにはこない
それと
君は、スターになんてなれない
「----っ!!」
ひゅ、と鳴る自身の呼吸音と共に、一気に意識が浮上する。
ゆっくり横を向くと、オレのすぐ隣で、夢にも出てきた紫色が、すやすやと寝息をたてている。
起こさないようにそっと抜け出し、ベランダに出てみる。
寒さに身震いしながら空を眺めると、日の入りはまだまだ先と思わせるような薄暗さが目の前に広がった。
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それは、類の一言から始まった。
「初心に返って、ツカサリオンのリバイバルショーをしてみないかい?」
曰く。
新しいショーの合間には、今までは過去のショーの再演を行っていた。
しかし、ネネロボが自立稼働するようになってからは、寧々の変わりにネネロボを動かしていた公演。
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