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    オサハタ

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    オサハタ

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    サギョウくんを対等に見ている半田くん

    #半サギョ

    ツーマンセル 非番の夜、歩いていた街。
     ふと聞こえた喧騒、妙に気になって赴いた先には先輩たち。
     切羽詰まった雰囲気、騒つく胸中。
     だけど握った電話は鳴っていない、僕は必要ない?
     それでも駆けた、呼んだ。
    「先輩!」
    弾かれたように僕を見た先輩に、『何か手伝えることは?』と、聞く前に──
    「助かった!」
    先輩が応えて、くれた。
    「吸血鬼が逃げた! この地点から各周囲ふた区画、一般人への非難誘導を頼みたい!」
    手短に、だけど要点は捉えた先輩の声に僕は頷いて、来た道を戻り駆けながら返答した。
    「了解です!」
    私服で丸腰の僕にできるのはそれくらいだ、だけど──
     ひたすらに嬉しかった。
     僕に、できることがある、そしてなにより──
     先輩が、僕を頼ってくれた、その一点が。
     高揚から上がる体温、だけど浮かれてばかりではいられない。
     
     気を引き締め直して走りながら、何事かとどよめいている人々に向かって避難を促した。

     指示された周囲から人影が消えてすぐ、電話が鳴った。
    『どこにいる?』
    先輩の声。
     場所を伝える僕の声は叫びながら走り回っていたせいで掠れていた。
    『今行く』
     全身汗だくでよろけていた僕の目の前に先輩が来たのは、それからすぐ。
    「すまない、せっかくの休みを」
    それを聞いて僕は声をあげて笑ってしまった。
     だって、さっき僕に指示をしたときよりも、よっぽど切羽詰まった顔をしていたものだから。
    「お役に立てたなら何よりです」
    笑い出した僕にキョトンとしてる先輩にそう言ったら、
    「本当に助かった、ありがとう」
    と、先輩が親指を立ててくれた。

     ああ、嬉しいな、僕は、必要とされているんだ。
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    オサハタ

    DOODLE半サギョSS、ピクブラからの移動、ドチャクソに酔っ払った半田くんとまだ正気が残ってるサギョくんの話が好きなんだけどさ、って話

    【以下経緯(こっちの方が本文より長い)】
    ヘロヘロになってる半田くんが
    「さぎょう、さわりたい、したい、すきだ、さぎょう」
    って呂律の回っていない口調でぺたぺたに甘えてきてソファに押し倒されて、サギョくんも悪い気はしないというかそれなりに酔っ払ってるから
    「んー、ぼくもすきー」
    みたいな感じでぎゅうっとするんだけど、半田くんはもう正体を無くしていると分かっていて、この状態で致しても合意とはならないし自分が受け入れる側であっても強制姦淫になるなぁ、それ以前にこの人具合悪くしそう悪酔い的な意味で、とか考えているので
    「じゅんびしてくるから〜まってて〜」
    みたいなこと言って半田くんを寝床に誘導し、やや暫く己を落ち着かせてからそおっと部屋に戻り、目論見通りあどけない寝顔で眠っている半田くんに安堵しながら
    「他の人にこんなとこ見せたらダメですよ」
    なんて微笑みながらほっぺたにちゅうして自分も眠るやつ見たいママ 

    翌日サギョくんが目を覚ましたら半田くんがぎゅーっと抱き着いてて
    「どうしたの?」
    って聞いたら
    「……寝てしまってごめん」
    て悲しそうな声が聞こえたから
    「僕が寝かせたの、心配だったから」
    って半田くんの腕の中に潜り込むんだねサギョくんはね。

    ママー!!!!!!!!ママーーーー!!!!!
    宝物酒に酔って眠っている状態を、正体をなくす、というらしい、が。
    正体って、なんだろう。
    その人そのもの、素の姿、だとすれば、酔って本性が出ている状態こそ正体なんじゃないのかな。
    それを無くす?酔って?どういうこと?
    そんなことをぼんやりと考えながら眺めた寝顔はあどけなくて、柔らかくて、微笑ましくて、普段と全然違う。 
    正体を、無くす。
    正体、とは──
    もしかして、その人がその人らしくあろうとする、これが正しいとその人本人が信じ、取り繕う姿、だろうか。
    だとすれば、説明がつく、気がする。
    それが取り払われた、今。
    目の前に開け広げられている、この愛おしい寝顔は、許しのしるしだろうか。
    そうであるなら──
    「……他の誰にも、見せないでね」
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