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    そまふみ

    @somahumi_though

    イラストまとめとかSSとか。センシティブなのもあります。夢、書いてる、ヨ。

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    そまふみ

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    創作男女だ〜つよつよ年下女の子はかわいい。

    #一次創作
    Original Creation
    #一次創作男女

    とくべつなひみつ 爪で柔肌を傷つけないよう、そっと道丹ちゃんの頬に触れてみる。警戒心がないのかなんなのか、俺の爪が近いのに彼女は気持ちよさそうに目を細めた。
    「どうしたんですか、創一朗さん」
    「いや…………なんもあらへんよ。今日はいつもよりおしゃれしとんねやなぁ、思ったくらいやで」
     普段の道丹ちゃんは、私服すらも制服で、化粧っ気のない子だったと記憶している。でも今の彼女は花柄のワンピースで、ほんの少しの紅をさして、一体誰と出かけるのかという容貌だった。
    「(同世代の子とかかなぁ。浮ついた話聞いたことあらへんけど……若い子の成長は早いし)」
     よしよしと頭を撫でると、少し嬉しそうな顔をしたのに気づく。
    「よかった。創一朗さん、女の子の化粧に気づかないような鈍感さんじゃないんですね」
    「俺のことなんやと思ってんねん……他の子ぉはようわからんけど、道丹ちゃんのことは見とるから……」
     そこまで言って、ハッと気がつく。いやこれは……セクハラでは……!? ただでさえ年上の男からこんなことを言われるのは嫌なんじゃ……。
     慌てて訂正しようとすると、道丹ちゃんの惚けた顔が目に入る。少しして、ふにゃりと微笑むのが見えた。
    「……え、と。嬉しい、です。あたしのこと、ちゃんと見てくれてるんですね」
    「そらそやろ。大事な知り合いやさかいな」
     とはいえ、最近は少し違う理由もあるような気がする。それが何かをはっきりさせては、今の関係が変わってしまうような気がして……
    「(道丹ちゃんにとって今が気楽なんなら、俺はそれがいっちゃんええんよ)」
     それが逃げだとわかってはいるけど、悪いことではないと思った。でも、道丹ちゃんはそうではないらしい。
    「あたしは……いつも、創一朗さんのこと見てます。どんな時も、忘れたことなんてありません」
    「へ……それ、どういう」
     小さな手で腕を掴まれ、引かれる。すると顔が近づいて、少ししたらキスできそうな距離に彼女がいた。
    「あたし、あなたの特別になりたい」
    「……は、」
     混乱で頭が回らない。潤んだ瞳に見つめられて、何も言えなくなってしまう。
    「ね、創一朗さんは、特別な人っていますか……?」
    「それ、は」
     いる、と言ってよいものか。今目の前にいる、小さくてか弱い少女以外に大切な人なんていないというのに。
    「創一朗さん……?」
    「っ、あかんよ」
     身を引いて、距離を取る。途端に道丹ちゃんは悲しそうな顔をするけれど、どうしても譲れないものがあった。
    「あの、その……ホラ、あんたが大人になったら、教えたげる。それまでは内緒や」
    「大人になったらって、いつですか」
    「いつって……」
     どうなのだろう。一般的な定義としては"成人してから"だろうけれど、そんなことを言ったら彼女は拗ねてしまうに違いない。少し考えて、待たせるのも可哀想だと感じた。
    「そやね、高校卒業したらええよ。そしたら、大人っちゅうことにしよ」
    「…………! 約束ですよ!」
    「はは、約束な」
     そう言って頭を撫でると、道丹ちゃんは嬉しそうに笑ってくれたのだった。
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