肩に掛かる重みが心地良かった。
ちらりと横に視線を向ければ、隣に座っているアステルが、俺の肩にもたれ掛かりながら眠っているのが見える。
アステルの部屋で、一緒に昼飯を食った後。並んでソファに座り、次の休みに出かける場所の相談だったり、今アステルが気になっている映画をスマホで調べたりしていたところ──
次第にアステルの口数が減り始め、俺に寄り掛かってきたかと思えば。程なくして完全に寝入ってしまった。
……満腹になった昼下がりは、得てして眠くなるものだ。
それにアステルの場合、疲労もあるんだろう。
すー……と穏やかな寝息と共に無防備に身体を預けてくれるのは、俺としても悪い気がしない。薄らと開かれた唇を見ていると、思わず塞ぎたくなってしまうが……このまま暫く寝かせておいてやろう。スマホに再度目を落とし、そう思っていたのだが。
2158