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    ねむおか

    LⅢの次五お話。月一でゆるい次五のお話置き中です。
    そのほか短めのお話。
    R18としてあるものは18歳未満の方は開いてはいけません。

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    POIPOI 8

    ねむおか

    DONE二月の次五です。大変遅くなった上に何を書いてもネタバレになってしまいそうなのでキャプションらしいキャプション書けず、すみません。ハッピー次五です!

    ※出来れば読まれた後にこちらご覧ください※
    お気付きになられたかと思いますが、オマージュしております。力不足ですがオマージュ元の作品は全て大好きです。気を悪くされた方いらしたらすみません。
    雪見抄(二月のカノン) 冷たい冷たい二月の夜空には、零れ落ちんばかりの星がチカチカと瞬いていました。
     その中を真っ白い息を吐きながら、次元は急いで帰ります。二月に入ってからというもの、この辺りは雪続きで、昨晩も遅くまで降り続いていました。慎重に進まないと道端に残るたくさんの雪に足を取られるので、急ぎ足ながらも慎重に歩を進めます。どれだけ頑丈な靴を履いていても足裏にはひんやりと冷気が伝わり、寒さが苦手な次元は一歩進むごとに震えるような心地でした。けれど、もうあと僅かで家に着くのです。それを思えば深い濃紺に星を散りばめた夜空を映したように、気分は落ち着き、澄んでいきます。家に帰れば暖かな五右ェ門が待っているのです。
    「帰る家が暖かいってのは良いモンだな」
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    ねむおか

    DONE1月の次五です。
    箸休め回です。ご飯作ったりお参りしたり、いつもと同様、ただ緩くてラブい次五です。12月のお話とつながっている部分もあるのでこれだけ読むと少し「?」かもです。すみません。ぱろくで出てきた単語から浮かんだものが出てきますが、こちらの連作は特段ぱろくを想定して書いているものではないので、お読みいただく際はご自身のお好きな次五ちゃんで想像いただけますと幸いです。
    一月は凪 年が明けてまだ間もない時刻、アジトにはいつもの四人が顔を揃えていました。
     五右ェ門の打った蕎麦で年越しをすると聞きつけ、珍しく年越しの時間を共に過ごした不二子でしたが、美味い蕎麦で満たされ次元の揚げた天ぷらに舌鼓を打ちルパンとっておきの酒で程よく良い気分になり、後は寝るだけです。
    「泊まっていけばいいじゃねぇの」
     呂律の怪しいルパンが留めるのも聞かずに、不二子はあっという間に帰り支度を整えてしまいました。
    「またね」
    「またねって···つれねぇんだからなぁ。もう。だったらタクシー拾うところまで送らせてくれよな」
    「ならば、拙者も行く」
     五右ェ門からの珍しい申し出に、不二子はブーツに足を通しながら尋ねました。
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    ねむおか

    DONE八月の次五です。海へ行きます。
    ゆるいです。
    八月未明 煌々と輝く月がきれいな、八月の夜のことでした。
     まるで宙に浮くかのように、黄色い車は高速道路を駆け抜けます。先程ルパンの計画を詳らかに聞いた二人は、不二子に裏切られることが目に見えている仕事などまっぴらごめんだと告げ、アジトを出てきたのでした。
    「五右ェ門、お前どこか行きたいところはあるか? 」
    「海が好い」
     そうして二人はひと気のない、静かな海へ辿り着きました。日付が変わってもうずいぶん経つからか、辺りには誰もいません。丸々と満ちた月は、海に光を落とし、水面に揺らめく明かりだけで互いの顔もよく見えました。波の寄せる砂浜を、二人は海と並行するようにゆっくりと歩きました。朝までの限られた時間ではありますが、少なくとも今、この海辺は二人だけのものでした。昼間の暑さが嘘のように、向かいから吹く風の涼しさは心地良く、苛立っていた心を静めていきます。ジャケットを車中に置いてきた次元は、窮屈なネクタイを緩め、袖を捲ってシャツの第一ボタンを外しました。海を前にすると、そのほうがふさわしいような気がしたのです。潮の匂いのする風は気まぐれのように時折強く吹いては、次元が吸う煙草の煙をたなびかせ、五右ェ門の着物の袂を膨らませ、そして髪を靡かせました。風にあおられた五右ェ門が目を瞑ると一筋の髪束が首に貼りつき、半歩ほど後ろにいた次元はそれに手を伸ばしました。除けてやりたかったのか、それを口実に白い首に触れたかったのか、その両方かは定かではありません。
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