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    kinoko12069

    @kinoko12069

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    ツイステ腐・夢の小説書いてます。

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    kinoko12069

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    初めての恋人に浮かれるイデア・シュラウドがオルトとかアズールと相談する話。
    ※実際は100も話してないし、監督生はほとんど出てこないです。

    たまには書きかけの整理を

    #twst夢
    #イデ監
    ideeSupervisor
    #女監督生
    femaleCollegeStudent

    カノジョを逃がさない方法100選「ねぇ、アズール氏ィ」

    ボードゲーム部の活動中、僕はふと思い立ったことがあって、向かいに座るアズール氏に声を掛けた。当の氏は眉間に皺を寄せて盤面を睨みつけている。今日は頭脳あたまを使うゲームだから、さしものアズール氏でも集中しないとやってられないらしい。

    「いま話しかけないでくださいます?」

    僕の呼びかけにアズール氏は、その鋭い眼光を盤上から此方へとスライドさせた。睨まれるのは慣れてるので、特に驚くこともなく話を続ける。

    「ユウ氏のご機嫌取りって何すればいいと思う?」

    その問いかけにアズール氏はその大きな瞳をさらに見開いた。驚き、そしてその表情は喜色に富んだものへと変わっていく。そして駒を動かそうとしていたその手を自らのブレザーの内ポケットへと突っ込んだ。どうやら何かを取り出すつもりらしい。

    「そういうことでしたら、デートに使えるモストロ・ラウンジのクーポンがこちらに!」

    バッ! そんな効果音でもつきそうなほど勢いよく取り出されたのは、氏の経営するラウンジの割引券だった。先ほどまでの真剣な表情から一転、商売人の営業用スマイルへと変貌を遂げている。拙者は緩く首を横に振った。

    「拙者はちょっとそういうのは遠慮……」
    「おや、彼女は普段の食事にも事足りていないようですから、こういうものをいっとう喜ぶかと思いますけれど」

    なおも食い下がるアズール氏。眦は緩められているけれどその奥の瞳はマドルの形になっている。
    そもそも彼女の食費がギリギリなことくらい、この僕だって知るところである。けれどあんな人の多い場所に行くなんて拙者、無理! そして拙者が彼女に何の対策もしてないと思っているのか? 笑止、これでも事あるごとにお菓子とか恵むようにしてるんですけど。

    アズール氏はそんな僕の不遜な態度にご不満だったのか、ため息交じりにこう言った。

    「まだお付き合いされて一週間ですよね? もしかして既に破局しそうなんですか?」
    「違いますぅ。念には念を入れてですな」

    その言葉には猛烈に腹が立った。そんなわけはない。まだまだ蜜月のような日々を過ごす予定だし、現に彼女も僕のことを嫌がってなんていない。そう伝えれば、アズール氏は僅かに眉間に皺を寄せた。

    「そういうところで愛想を尽かされるのでは?」
    「ま、まだ大丈夫ですし! たぶん!」

    で、でも……よくよく考えてみれば……。思い当たる節が多すぎて、身体中から血の気が引いていくのを感じる。
    アッ、そうですよね……こんなコミュ障の陰キャ、誰が好きになるっていうんでしょうね。そうでなくとも彼女の周りには陽キャ揃いだ。僕なんか愛想もこそも尽き果てて、そっちに乗り換えられる可能性も……!
    これは死活問題だ。あの子に捨てられたら僕は死ぬ。だからこそもう一度問うのだ。

    「ゆ、ユウ氏に逃げられないためには本当、どうしたらよいでござるか!!?」

    拙者の必死の叫びに、アズール氏は顎に手を当てて「ふむ」と一つ唸っただけだった。

    「それなら魔法薬でも作りましょうか?」

    アズール氏は再び内ポケットに手を入れて手帳を取り出した。その中からメモ用紙を一枚破って、その上に色々と文字を書き連ねていく。僕は机から身を乗り出してその内容を見た。
    そこにリストアップされていたのは、古今東西さまざまな種類の魔法薬だった。それも人の心を操作する類のものだ。惚れ薬程度の可愛いものから、禁薬指定されているものまで……アズール氏って、本当にハイスクールの生徒なの? その発想には頭を抱えた。何でこの後輩は、そんな突飛な発想しかできないかなァ? 呆れて僕はため息をついた。

    「そういう魔法薬は短時間しか効果ないんすけど」

    できればこっちは半永久的に彼女の心が欲しい。永遠の愛なんてものは不確かだし、微塵も信じてなんかいないけれど、今の僕は一秒でも長く彼女の恋心を延命したくて仕方がなかった。

    「それくらい知っていますよ。なので定期的に摂取させればよろしい」
    「クスリ漬けは流石にドン引きですわ」

    一気にマフィア色が強くなってきた。僕が頭を抱えたところで、僕ら二人の対戦を見ていたオルトが元気に手を挙げた。何か言いたいことがあるらしい。僕は出来るだけ穏やかに発言を許可する。

    「どうしたの、オルト?」
    「監督生さんは、いつも元気に歩き回っているよね!」

    その発言には深く頷くほかない。いつもいつも、あの子はどこへでも歩いて行ってしまう。本人は「学園に置いてもらうために雑用しなきゃいけないんですよ~」なんて言ってるけど、それにしてもフッ軽が過ぎると僕は常々思っていた。本当、お人好しって人種は理解不能ですわぁ。
    それで、そのことが今の話とどう繋がるのか。僕が尋ねると、オルトは大きく頷いて答えを披露した。

    「脚を切って義足にすれば良いんじゃないかな? そうしたら勝手に歩けないもの!」

    その無邪気な一言に、僕とアズール氏は表情筋を引き攣らせた。いろいろ学習させたとは言え、オルトは偶にこうして無機物寄りの物言いをすることがある。それにしたって……

    「拙者の弟が一番えげつない……けどそれが実は最良なんじゃないかって思ってしまう自分がいる」
    「……あなた方はとても似ていらっしゃる」

    うんうん唸る僕に対して、眼鏡のブリッジを人差し指で持ち上げながらアズール氏は一言コメントする。

    「まあ、実際は泣きつくのが最適解なのではないでしょうか、監督生さんって何だかんだ人のことを見捨てられない方ですし」
    「計算中……僕もそう思うなぁ」
    「せ、拙者がそんな無様な真似するわけなかろう!」


    ちょうどその時、部室の扉が開かれた。今日は拙者たち以外、自主休部のはずだけど……そこに佇んでいたのは、ハイスクールの男子学生にしては華奢で小柄な人物だった。

    「あれ、皆さんお揃いで何を話してたんですか?」

    噂をすれば何とやら。可愛らしく小首を傾げた監督生氏が、こちらを不思議そうな目で見つめている。僕らは一度顔を見合わせて、そして同時に頷いてから彼女に告げた。

    「「「……別に!」」」

    〇〇

    そして数日後に監督生氏を怒らせたせいで、その脚にしがみついて無様に泣き叫ぶことになろうとは、その時は拙者を含めて誰も予想しなかったのだ──。

    「す、捨てないでーっ!!!」
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    Replies from the creator

    kinoko12069

    MAIKINGどうやらワンナイトしちゃったらしいルク監の話。かきかけです。

    卒業後設定、女監督生、捏造過多にご注意ください。まだまだ全年齢ですが、この手の話題が苦手な方はご注意ください。

    今回の狩人:相手から許可をもらうまでは絶対に自分からは触れないが、しかし一度許可を貰うとヤバいタイプの紳士狩人。
    目が覚めた時、いつもより太陽の光を強く感じた気がした。せせこましい住宅街にあり、東向きで日当たりのちょっと微妙な自宅では、朝にこれほどの陽光を浴びるという経験がなかったのだ。お隣の古い空き家がついに崩落したのかな……そんな寝ぼけたことを考えながら、気怠い身体をベッドから起こす。

    そこで私はもう一つの違和感に気が付くことになる。身を起こすと同時に、掛け布団が肩からお腹の辺りまで滑り落ちていく。瞬間、とんでもない寒気を感じた。
    風邪でも引いたのかな? いや、それにしては感覚が違うような……寝ぼけ眼を開いて自分の身体を見やれば、今朝の私はシャツ一枚を着ているだけだった。
    一般的な寝間着としては、特別おかしい格好でもないかもしれない。けれど、この季節は妙に花冷えがしていたので、冷え性の私はもっと着込んで寝ているはずだった。それが、今朝に限って薄手のワイシャツたった一枚きり……しかも妙にサイズが大きいような……それに、いつも同じベッドで寝ているはずのグリムもいない。ちょうどいい湯たんぽにしているというのに……違和感はまだまだ続く。
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