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    鉄愛4企画
    #火星おんせん

    イベント一週間後だぁぁー
    楽しみ~~

    ツイネタまとめてお話にしました



    鉄華団を目撃する
    火星おんせんへ行った社畜OL萌風実(モブミ)が
    慰安旅行に来ている鉄華団を目撃する話

    ※夢女子風味になっておりますので苦手な方はご注意下さい
    ※萌風実(モブミ)はただの鉄華団ファンです
    ※適当設定ですいません

    火星おんせんへ行った社畜OL私の名前は萌風実(モブミ)。
    生きるだけで大変な火星に住んでて、アラサーでブラック企業で社畜をしている。
    どんなに仕事を頑張っても毎日パワハラ上司に怒鳴られて辛い日々を過ごしていた。
    ある日、私は希望を知った。

    私の希望、それは火星の乙女を守り地球へ送り届けた騎士達だ。
    火星の警備会社で不遇な生活を強いられていた彼らが、立ち上がり大人たちに反旗を翻し、火星の乙女を守る騎士となった。
    なにそれ、ヤバい、カッコいい、映画のヒーロみたい!

    彼らに比べればヌルいが、私もそれなりに不遇の生活をしている。
    私は彼らの行動に勇気と元気をもらえた。
    なので私もパワハラ上司に反旗を翻す事にした。

    私自身を癒すために、有給を取得して温泉に行くんだ!
    今話題の"火星おんせん"に私は行く!



    来たぞぉ~"火星おんせん"!

    私は今、無事に有給を取得し火星おんせん街の茶屋で温泉饅頭を食べている。
    宿に行く前の腹ごしらえだ。
    上司に有給の申請をした時、とんでもない剣幕で怒鳴れ続けれて○されるかと思った。
    しかし近年法改正で一定数の有給取得が義務となっているので、総務が上司を宥めてくれて有給が取れる事になった。
    ありがとうございます、総務のおじさま。
    ちゃんとお土産買って帰りますね!

    しっかし、火星おんせん最高ぉ~、温泉まんじゅうが超美味しい!
    この美味しさはヤバい、お土産決定だな。
    むむむ、あそこには限定販売のタオルがある。
    コレは良いものだお土産に買おう。
    自分用にも買おう。

    浮かれて、温泉街を楽しんでいる私の前をある一団が通り過ぎていった。

    ってぇえぇぇ、すっご、かっこよ!
    なんじゃ、すげぇ格好良くて、屈強でガタイのいい少年たちの団体が私の目の前を通り過ぎていくぅぅぅ。
    いやもう大名行列ですか⁉
    私以外に周りの人達も大注目してるし。

    はぁー、あんな若い子達も温泉来るんだなぁ。
    なんか社員旅行みたいな事言ってたけどみんな仲良くて楽しそうで羨ましいな……。
    弊社人間関係のギスギスがすごいもん。
    あの子達も働いてるのか、あんなに若い子達も働かないと生きていけないのが火星なんだよね。
    でも社員旅行に連れてきてもらえてるだけ環境は良いのかな。

    羨ましいな、私は友達も仲間も居ないからな……。
    ショボン……辛くなってきた……宿に行くかぁ。



    マ、マ、マ、マジィ‼
    ひょえぇぇー、宿に着いてチェックインしようとしたら、さっきの少年達の集団と同じ宿なんですけど。

    うひぃー、ゴミ社畜の私とあんなに格好良くて、屈強な少年たちと同じ宿だなんて……。
    ヤバい、神罰下って氏ぬんじゃぁ。
    いや、冥土の土産に彼らを見られたから、後悔はないです。
    神様ありがとうございます。

    いやいや、氏んでる場合じゃないから。
    今天に召すとお宿の方にご迷惑をかけるから、せめて宿の外で野垂れ氏なないと。
    なんて悶々してたらお宿の方に声をかけられた。

    あっ、はい、予約してる萌風実です。
    わかりました部屋への案内は団体様の後なんですね。
    ロビーで待ってるんで大丈夫です。
    私より彼らのご案内優先して下さい。

    っと、いうことで、気がつくとお宿のロビーでウェルカムお茶とお菓子を頂いてる私です。
    火星紅茶は香ばしくて、飲んでて落ち着くぅ~。
    ”有象無象の紅茶と比べられぬ尊い香り”ってキャッチコピーの通り香り最高ぉぉ~。
    その辺の紅茶とは違うのだよ、紅茶とは。

    さっき温泉街でも食べたお饅頭、こっちもコーン餡の優しい甘さに落ち着くぅ~。
    火星おんせんはお湯も良いけど、食べ物も最高。
    ジーク火星おんせん!
    食べるだけって意外と暇なので、ぼんやりとロビーに居る団体様を眺めていた。

    ふぉぅ!かっこよすぎん!
    あの細身の長身で褐色銀髪の人がリーダーなのかな。
    かっこえぇぇー、立ち振舞、仕草全部かっこえぇぇー。
    あんな上司が居たら最高だよなぁ。
    30時間以上仕事ぶっ続けれるし、案件取ってくるまで営業できるわ。

    っは⁉
    なんかリーダーっぽい人を眺めてたら、鋭い視線と悪寒がした⁉

    ど、ど、ど、どうしよう。

    自意識過剰かもしれんけど、小柄で強い目をした筋肉質の少年見られた気がする。
    細身の長身で褐色銀髪の格好いい人を眺めるとか重罪ですよね。
    私のようなゴミがすいません。
    とりま有り金全部出すんで命だけはご勘弁を!
    私が財布を出そうとしてると、小柄で強い目をした筋肉質の少年は長身で褐色銀髪の格好いい人に連れられて客室へと消えていった。

    なんだろうこの体験をご褒美に感じれる自分がちょっと怖い。

    あ、萌風実は私です。
    お部屋の案内、私の番なんですね。
    お願いします。



    わぁ~お部屋すごぉ~い。

    私が予約したお部屋はなんと”ちゅルーム”なのだ。
    今火星で爆発的に流行しているマスコット”ちゅ”とコラボした夢の空間。
    ドでかい”ちゅ”のぬいぐるみ、部屋の各所に配置されたフィギア、ネタ満載の壁紙。
    さいこぉ~~、”ちゅ”かわぇぇぇぇ。

    本当なら予約は1年先まで埋まってるんだけど、奇跡的に出たキャンセルがあって、予約できたんだよね。
    普段究極にツイてないけどラッキー。
    この先3年は絶対宝くじとか当たらないわ。
    運使い果たしわ。

    机の上に居る、白いのと黒い”ちゅ”が私の推しなんだよねぇ~。
    はぁ~かわぇぇぇ、ちょっと触って……はいけない気がする。
    私が触ると汚れるわ、やめとこ。

    あ……今スマホ見たら上司から死ぬほど◯イン来てる。
    仕事の事メッチャ色々と……。
    幸せから一転、固まっていると着信も来た。
    ここでまさかの社畜タイムが始まった……地獄。

    ああー、温泉に来て3時間ほど社畜してしまった……。
    怒鳴れ続けたし、取引先には謝り続けなきゃ駄目だったしで辛かった。

    ベッドにダイブすると、サイドボードいたタレ目の”ちゅ”と目があった。
    君も格好良くて私の推しだよ。
    癒やしてくれるのか優しいな。
    疲れのあまりフィギアに話しかける気持ち悪い社畜なってしまった。
    でも社畜って独り言多いのよね。

    お、温泉入りに行って癒やされよう。



    お風呂最高でした。

    火星の荒野を活かした露天風呂が凄かった。
    私は語彙力名から「最高」しか出ないけど、マジで最高だった。
    泉質も良いからお肌もちゅるちゅる。
    荒れまくった社畜肌を潤してくれたよ、ありがとうございます。

    お風呂上がりに喉が渇いたので、火星紅茶のアイスティーラテなんてオシャレドリンク片手に休憩、休憩。
    あれ、今なら私理想のオシャレOLなのでは?
    さっきまで仕事で萎れてたけど、キラキラできてる気がする。
    やっぱり火星おんせん最高だわ。

    一人気取っていると、休憩所に少年達の一団が入ってきた。
    温泉街とロビーで見た社員旅行に来たカッコいい少年達じゃん。
    私と同じく湯上がりの休憩に来たようだ。

    湯上がりの少年達めっちゃいいな。
    私同じ空気吸ってるだけで逮捕されない、大丈夫か?
    ティーラテ飲んだら早く部屋へ消えよう。

    ……あれは、そうなんだよね。
    私は少年達をコッソリと横目で拝謁して気づいてしまったぁぁぁ。

    金髪前髪片目のキレイな少年は絶対に茶髪短髪でガタイの良い超陽キャ少年に恋してる気がする。
    いや、あれ、絶対恋する少年の目でしょう。
    少年イイ目をしているなじゃん!
    私は何も出来んから、恋が叶いますようにって念だけ送っとこ。

    よっし、ティーラテ飲み終わったから今度は晩飯じゃぁぁ~い。
    私は食堂へ向かいダッシュした。



    目が覚めると、朝でした。
    はい、それが当たり前体操ですよね。
    わかってます、帰る日です。

    帰りたくねぇぇぇぇぇ。
    仕事嫌なんですけど、現実いやぁぁぁ。
    ずっと現実逃避して夢見て生きていきたい。

    思い出しようにやってきた現実に絶望しながら、朝食バイキングに行った。

    うん、料理盛りすぎて皿が重い。
    でも旅行先で食べる朝食バイキングって無限に食べれられるんだよね、不思議。

    食べ終わったらもう一回温泉入ってチェックアウトするか……。
    美味しいからお皿もうカラになっちゃった。
    もう一皿行って、デザートも食べよう。

    温泉にもう一度入り、荷物をまとめて部屋を出た私は部屋を出た。
    さよなら”ちゅ”ルーム。
    最高に可愛いかったよ、ありがとう。
    また絶対にこの部屋に帰って来るからね。
    次は”にゃらる”ルームにも泊まりたい。
    予約頑張ろ。

    チェックアウトも終わった。
    いよいよ火星おんせんともお別れだ。
    はぁ、帰りたくない。

    宿をでてトボトボ歩いていると、後ろから肩を叩かれた。
    びっくりして振り返ると、昨日見た社員旅行に来たカッコいい少年達の一人、金髪碧眼タレ目の少年が居た。

    「あんたロビーでスマホわすれてたぜ」

    「……ひゃぃ、ぁ、ありがとうございます」

    か、会話をしてしまった。
    あんなカッコいい少年達に関わる事があるだなんて……。
    最後にとんでもない事が起こってしまった。
    やべぇぇ、金髪碧眼タレ目の少年が私のスマホ触るとか、触ったスマホを私が触ってるとかぁぁぁ。
    いやいや、マジですか、現実ですかぁ?
    生きてたらイイことあるんだなぁ。

    私はそのまま夢見心地で帰宅した。

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