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    マロで頂いた「巨乳コンプレックスの夏♀︎ちゃん」ネタです!五条・デリカシー無し・悟。
    女体化全年齢。平成ラブコメ的展開です知らんけど。
    問題あればすぐ消します〜!

    巨乳コンプレックスのすぐる♀︎ちゃん「んんん〜〜……ッはぁ、疲れた……」

     腕を上げ、大きく伸びをすると肩がバキバキと鳴った。時刻を見ると既に22時前。そろそろ帰らないと。入社して三年目。仕事は大変だが、可愛い後輩から慕われ、先輩や上司にも恵まれている。田舎の両親から「好い人は居ないのか」と電話する度に言われるのは正直面倒だが、それなりに充実した日々を送っていた。

    「ふー……」

     胸が、苦しい。精神的な意味ではなく。昔から大きな胸がコンプレックスだった。学生時代は男子にからかわれ、性的な目で見られることだって少なくなかった。就職を機にこの大きな胸を隠そう、と決意し辿り着いたのがBホルダーの二枚重ね。パッと見は全く胸のサイズが分からずに細身にも見えるため気に入っているが、長時間付けていると流石に苦しい。もう社内に人は居ないだろうし、外して帰ろう。そう思い、更衣室へ向かった。

    「はぁ」

     Bホルダーを一枚外すと圧迫感が半減した。もう一枚外すと、息が吸いやすくなった。こういう時の為に一応いつも準備している普通のブラを装着して、開放感に胸を躍らせながら更衣室を後にする。今日はコンビニでビールとおつまみを買って帰ろう。スイーツも買っちゃおうかな。ダイエットしてたけど、たまにはいいよね。

    「…………?」

     背後からこつ、こつ、と足音が聞こえる。が、振り向いても誰もいない。時間的に警備員さんでもおかしくは無いが、気配だけで姿が見えないのは不気味だ。見えない何かなのかも、とありもしない想像で背筋がゾッとした。さっさと帰ろう、と歩く速度をはやめると足音も速くなる。なになになになに こわい……ッ!

    「オイ!」
    「ギャーーーーーッ」
    「ッうわ 痛ってぇ!」

     突然手首を捕まれ、反射的にぶん殴ってしまった。相手が誰なのかも確認せずに一番近くにあった扉に手をかける。部屋に入り慌てて鍵を閉めてバクバクと早鐘を鳴らす心臓を押さえていると、ドンドンドンッと激しく扉をノックする音が響いた。

    「ひっ」
    「俺! 俺だって! 俺俺!」
    「詐欺お断り!」
    「詐欺じゃねー!」

     声を聞いて「なんだ」と胸を撫で下ろす。名前こそ名乗っていないが、この甘ったるくて低い声は間違いなくアイツだ。

    「俺って誰ですか」
    「はー 分かってんだろ いーから開けろよ!」
    「嫌だね。不審者の言う事を聞く義理はない。そもそも何の用?」
    「お前がハンカチ落としたから拾ってやったんだよ!」
    「…………」

     言われてバックの中を漁ると、確かにハンカチが無い。いくら相手がアイツだとしても、好意を無碍にする訳にはいかない。鍵を回し、ドアノブに手を掛けた瞬間ハッと思い出す。私、いま胸潰してない……ッ!

    「や、やっぱそれ捨てていい!」
    「は? なんでだよ。開けりゃいいだろ」
    「無理無理無理無理! もう本当にマジでそれ要らないから! だから、」
    「お前なぁッ!」

     無理やり扉を引っ張られて慌てて引っ張り返す。今の私の姿を見られたら何を言われるか分かったもんじゃないし今後これをネタに脅されるかもしれない。とにかく絶対にコイツにだけは見られてはいけない。意地悪我儘唯我独尊男、五条悟にだけは……!

    「俺がわざわざ持ってきてやってんのにこのッ……! 相変わらず可愛くねえヤツだな……ッ! つか力強……ッ」
    「ああああ本当に要らないもうそれゴミだから捨ててーッ!」
    「俺が触ったからゴミだっつってんの お前くらいだよ俺のこと見て嫌な顔する女! 美的センス狂ってんじゃねえのか いいから開ーけーろーッ!」
    「いーーやーーだーーーーッ」

     扉がミシミシと悲鳴を上げる。いい加減にしないと騒ぎに気付いた警備員さんが来てしまうかもしれない。どうする。ハンカチだけ受け取ってダッシュで逃げるか。もしくは素知らぬ振りをしていれば気付かれないのでは。この男なら有り得る。いやでも……。

    「あッ! コラ! 足挟むな!」
    「オラァッ!」
    「ッ……!」

     まるでしつこいセールスマンのように扉の隙間に足を差し込んだ五条悟。そのまま勢い任せに扉を引っ張られ、ついに力負けしてしまった。ドアノブごと体が引っ張られて前のめりになる。

    「ッわぷ」
    「あっぶね〜……気ぃつけろよ……つーか何をそんなに嫌がって…………うん?」
    「…………」

     ぽよん。胸が、五条悟の体に触れる。転けそうになった私を支えた五条悟はグチグチと文句を言っていたが、その声は次第に小さくなっていく。ヤバい。ヤバいヤバいヤバい。

    「〜〜〜〜ッ! ちょっと来て!」
    「ぉわッ」

     腕を引っ張って無理やり部屋の中へと引き摺り込む。口止めをしなければ。そう思っての行動だったが、バランスを崩した五条悟は私を巻き添えにして倒れた。

    「お前ッ! いきなり引っ張んなよ危ねぇな! 怪我したらどうす、る……アッ」
    「…………」

     ドサリ、と私の上に覆い被さって来た五条悟。私の顔の横についた左手。そのお陰で押し潰される事は無かったのだが、最悪な事に右手は私の胸をむにゅりと掴んでいた。

    「え、これホンモノ? お前こんなに胸デカかったっけ?」
    「ッ……」
    「めちゃくちゃデカパイじゃん。え、なんで? 俺、お前のこと貧乳だと思ってたんだけど。もしかしてこれ偽乳?」

     手を動かす訳ではなく、けれど離すこともせずに五条は疑問符を浮かべながら矢継ぎ早に私へと質問をする。早く言い返さないと。クソ野郎と罵って、金玉を蹴り上げてしまえばいい。これは立派なセクハラだ。普段の私ならば強気に言い返せる。けれど。

    「ふっ……うゔう〜……ッ」
    「えッ」

     恥ずかしさと、情けなさと、悔しさ。みっつが綯い交ぜになって胸を占領する。ボロボロと涙が溢れ出て止まらない。最悪。最悪だ。五条悟にバレたことも、コイツの前で泣いたのも、全部全部最悪だ。

    「なんっ、なんで泣いてんの あ、あ〜ッ俺デカパイ好きだぜ! 柔らかくて触り心地良いし! 大は小を兼ねるっつーかさ とにかくお前の乳は需要あるから隠す必要無いし自信持てって! なっ」

     最悪な言葉をつらつらと連ね続ける五条。流石は「五条・デリカシー無し・悟」と呼ばれているだけはある。まあ私が勝手に心の中で呼んでいるだけなのだけれど。女性達はなぜこんな男にキャーキャー騒ぐのだろうか。顔だけじゃないか。こんな奴。

    「……てー」
    「あ? 何?」
    「サイッテーッ」
    「痛てぇッ」

     思い切りビンタをぶちかまし、ついでに股間を蹴り上げる。ヒィヒィ言いながら股間を押えて転げ回る五条悟をキッと睨み付け、人差し指を向けて叫んだ。

    「このこと誰かに言ったらアンタのことセクハラで訴えてやるからッ!」
    「ちょっと、待っ……ッ」
    「うるさいッ! このセクハラ最低デリカシー0野郎!」
    「待てって……ッ! 夏油ッ!」

     バタンッ! と思い切り扉を閉めて廊下を全速力で駆け抜ける。何か言っていたけれど聞く義理はない。よりにもよってアイツにバレて、胸まで触られるなんて、最悪。最悪最悪最悪。しかも何あれフォローでも入れたつもり?

    「バッカじゃないの」

     会社の外に出て思わず大声で叫ぶと道行く人に不振な目を向けられた。それもこれも全部五条悟のせいだ。今度絡んで来たら絶対に金的食らわせてやる。怒りに任せて買い込んだビールとつまみを家で爆食いしながら、そう心に固く誓った。
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