またちっちゃくなったアッシュの話「アッシュ、不本意なのはわかってるからさ。ちょっとこっち向いてほしいかな」
なあ、と普段はそんなねだるような声を出さないのに、こんな時にだけどんな顔をしてそんな事を言っているのかと思わせる声でルークは言うけれども。
「嫌だ」
アッシュはルークに背を向けて、この顔を見せてなんてやるものかとベッドの中へ深く潜り込んだのに。
「だって、アッシュ仕方ないだろ。ここで拗ねてたってお腹空くだけだろ? 何時までそのままかわかんないのに?」
そう言いながらルークは軽くベッドからアッシュを引き剥がして、軽くアッシュを持ち上げるとベッドの上に軽く置いた。
「軽い~アッシュちっちゃい! 」
「だから嫌だったんだ……」
非常に不本意であるが、今のアッシュはルークの目の前にちょこんと座る小さな子供であったからだ。
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