ポケ…な話(ダイ大です) 今回は小説というより、クロスオーバーなネタ話を一つ。この作者、前回のロモそくから今回の間で、ちょっとポケモンにハマっておりまして、まだそこから完全には抜け出せていないのである。
ポケモンは、もしそこまでハマらなかったとしても、シリーズの1作品でも履修しておけば、自分の好きなジャンルのキャラで「〇〇がポケモントレーナーなら、どんな子と仲良しかな?」という妄想ができて楽しいですよー。
ダイ大なら、ダイくんとゴメちゃんのコンビに、ジラーチというポケモンも友達になってほしい、などと妄想をします。似合いそう。
さてさて、そんなわけで……
「オレ達がポケモントレーナーになったらあ?」
ハドラー親衛騎団の一人、ヒムがめんどくさそうな声をあげた。
「どんなポケモンを連れているのだろう、という想像してみるのです」
アルビナスがブロックと一緒にわざわざ紙のポケモン図鑑を持ち出して、厳粛な口調で言い出した。
「なんでそんなメンドクセー……」
ぶーたれているヒムをよそに、他の親衛騎団のメンバーは案外乗り気になって図鑑をめくり始めた。
「ふむ、アルビナスの隣はこのポケモンが様になりそうだ。この、ディアンシーとか言う……」
フェンブレンがアルビナスに勧めたポケモンは、宝石の体がドレスのように広がった美しい姿をしていた。
「あら、豪華な……」
そう言いつつアルビナスの口角は嬉しそうに上がっていた。
「ふむ……」
シグマは、「はがねタイプ」という項目を発見し、図鑑のそのページまで数えて開いてみた。金属の体でできたポケモンが数匹、説明つきで描かれている。
(この鳥のようなのは、エアームド……。剣にまさる切れ味の羽を持っているなどと書かれている……。こちらは、キリキザン……? なんと全身刃物ではないか……)
思わずシグマは、フェンブレンを見つめてしまった。
「どうした?」
「い、いや、なんでも……」
「なんだよ。シグマが見てるポケモン、フェンブレンみたいな奴ばっかりじゃねえか」
横からヒムが覗いてきて、シグマが口ごもった内容を、なんの遠慮もなく発言してしまった。
「なっ……」
「ヒム!」
「ぶっちゃけよお、オレ達はあっちの世界に行ったら、ポケモン側なんじゃねえの?」
「ヒム! せっかく私が口にしなかったことを……」
慌てるシグマに向かって、ヒムは高笑いをしてみせた。
「指示するだけなんて性に合わねえしな。まあハドラー様みたいなのがトレーナーだったらって条件だが、この際オレはポケモンでもいいぜ」
話がどんどん横道にそれていく仲間達をよそに、ブロックはふと、こちらの世界にも「魔法の筒」があることを思い出していた。
(終わり)
【余談】アルビナスはクエスパトラも似合いそう。
ブロックはクレベースとかメタグロスとか。ゴルーグもいいけど、そのまんますぎるかも。
ハドラーはギルガルドとか…。王の素質がある奴を見抜くみたいな設定があった気がする。