「ウェド、俺ね」
そう口に出しながら急に立ち止まった俺に、ウェドが優しい笑みを返す。
早朝の柔らかな朝日が、ウェドの瞳の中の青い海をきらめかせる。眩しくて、穏やかで、俺の心を掴んで離さない、ここにしかない海。
「俺、ウェドのことが好き。仲間としてとか、同業者として、とかじゃなくて…。あんたの一番になりたいんだ」
一音一音が俺には重くて、言葉が震える。でも、そんな俺の顔を見てウェドは微笑み、手を差し出した。
「俺も、テッドのことが好きだ。君を誰よりも一番、愛してるよ」
涙が一筋、頬を流れ落ちる。それは俺がもうずっと…きっと出会ってからずっと、一番欲しかった言葉だったから。
本当に?と投げかけると同時に、視界が眩しい光に包まれる。
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