蒼い星のウラ✩.*˚
バー上段に乗せた右脚に向かい上半身を折り畳む。息を吐いてふくろはぎ、腿裏にか細い電流が通る感覚に眉を顰めた。筋の伸びる音が肉の内から聴こえる。リンバリング。前腿に腹をくっつけ、アンドゥオール、外側に開いた膝に胸をかぶせ脛に頬を預ける。自重で固まった筋肉をほぐし関節の可動域を広げる、バーでのストレッチを終えると葵は床に腰を下ろした。
バー下段に掛けていたタオルを首に回しワイヤレスイヤホンを着ける。元より葵しかいないレッスンスタジオであるがまだ接続していないイヤホンから聴こえる沈黙が、より深い没入に誘う。
スマホから呼び出した動画のプレイリストをスクロールする。床でのストレッチの間はこうして、今日の課題にする踊りを選んだりイメージを掴む時間にしているのだ。
「『ジゼル』第二幕 アルブレヒトのVa」
青と黒が埋めるサムネイルを目に留め、少し指先を迷わせてから上に戻す。プレイリストの最初のほうは暖色のライトが照らす村の情景が切り取られて縦に連なっている。第一幕と第二幕でまったく異なる世界を描く作品なのだ、ジゼルは。
明るいサムネイルをタップして、脚を広げた。180度、視界から己の脚が消えるまで扇を開くように広げる。曲が流れ出した。
フロアに置いたスマホの中で小屋からブルーとホワイトのチュチュを纏った少女が飛び出す。朝日の中で、地面に足を着いている時間の方が短いのではと思うほど細かなジャンプを織り交ぜて舞う。少女ジゼルは、他所の村からやって来る青年ロイスを待っている。
母と二人で暮らすジゼルは、身体は弱いが笑顔を絶やさない踊り好きな娘だった。そして心配性な母には秘密にしている、ロイスという恋人がいた。しかし農民であるロイスは偽りの姿なのだ。
上体をぺたりと床に倒すと回った股関節が鈍い音をたてる。ジゼルとロイスは腕を組み恋を語り合っている。
ロイス、真の名をアルブレヒトという彼は婚約者を持つ貴族であった。二人は想いを通わせるが、ジゼルに秘かに恋する村の青年によってアルブレヒトの身分は暴かれる。苦悩の末、本来の婚約者の手に口付けるアルブレヒトを見たジゼルは髪を振り乱して錯乱し母の腕の中で息絶える。目を塞ぐように第一幕が閉じる。
セリフの一切存在しない板の上でダンサーは息もつけぬ程に舞い指先、表情、全身で感情を伝える。声のないジゼルの悲嘆と村人たちの阿鼻叫喚は言葉以上に想いを、観客の耳を通さず直接胸に突き刺していく。
床に手をついたまま腰を持ち上げ横の開脚を縦に。バーでのリンバリングを終えた後だから痛みは少ない。脱力して身体を倒し一切のピアスを外した耳を脚に乗せた。
二幕に入る前に自動再生を止めて目を閉じる。床のストレッチを終えて立ち上がるとスタジオの壁の二面に渡って設置されたバーから離れた。残り二面は鏡張りになっておりスタジオの中央を使うセンターレッスンはこの鏡に自分を映しながらのものになる。
歌と踊りが生命線のアイドルの例に漏れずvistyのメンバーも各々の武器を持っている。アイドルを志すより前にまずは柔軟な表現を、と葵が手を伸ばしたのがバレエであっただけで他のメンバーが休日にこなす課題は異なる。ダンスシューズの底を鳴らし軽快なステップを確認しあうことも多いが今日は一人で。自分の根に向き合いにきた。
滑り止めの松脂を踏んでソールに馴染ませる。感覚は裸足に近い、床を感じ取るバレエシューズは成長に合わせて何度も買い換えてきた。成人したダンサーの、ソールが捲れ履き潰されたとしか形容しようのないあの状態に自分のシューズを持っていってやれたことは中々ない。
解した筋肉を使い脚を高々と上げる緩やかなアダージョ。アレグロに合わせ床を掴んだ爪先を押し滑らせるタンデュで図形を描いて頻繁な重心の移動に体を慣らす。脚がどれだけ体の軸から離れても上半身は揺れないよう、へそから下はフロアに刺すように、鳩尾から上は天井に引かれるように。解剖学的に分けた部位がすべて異なる動きをしながら、究極的には、ひとつの踊りとして繋がるように。
つい止まりそうな息を意識して吐いた。
俊敏性より脱力の表現のほうがよほど難しい。動きが緩やかであるほど伸ばしたバネを維持する力が必要になるため見た目とダンサーの内部の運動量は往々にして一致しない。
人間にそんなの無理だと、凝り固まった限界の澱を解して和らげて伸ばして、どこまで自分の可動域を広げられるか。昨日より数ミリ先に上がったつま先が表現を、解釈を拡大させうる、そういう芸術。案外声も歌も、そうかもしれない。
放り出した脚で空を切るグランバットマンから回転系の軸を確認して一時間半に渡る準備が終わった。
踊るための踊りから、魅せるための踊りへ。
呉羽葵から今日はそう、ロイスを通り抜けてアルブレヒトへ。身体の操作を委ねる。
遠心力に耐えられないだろうイヤホンをケースに戻してスタジオのプレイヤーとスマホを繋ぐ。さっき飛ばした二幕の青いサムネイルを今度こそ押した。
白百合と悔恨を胸に、アルブレヒトは夜の墓場を訪れる。悲劇にも心の救いを求めがちな中世の観劇者たちは何を思っただろう。悲壮な面持ちで、身分も何も捨てられず人目を忍び自らの嘘が殺した少女の墓を目指す男に。
嘆く姿すら美しくある事がダンサーの義務であり、貴族の青年への枷だ。醜く喘ぎ泣けばまだ観客の同情も得られようが彼にはそれが与えられない。
それなりに古い2009年の公演でアルブレヒトを演じるのはマティアス・エイマン。ジゼルをドロテ・ジルベール。共に階級はエトワールで特にマティアスはオペラ座のダンサーにおける最高峰に最年少で登りつめた人物だ。若々しいダイレクトな感情の表出と、それを纏って尚乱れない強固な体幹が評判の若々しいダンサーである。
星を意味する、エトワールの称号にダンサーの性別は関係ない。光ればそれが一等星。プリマでもプリンシパルでもなく、その名は枠でもしがらみでもない。ただ高みで輝くダンサーへ与えられる冠を、葵は気に入っていた。自分たちのファンの総称もまた星であるというのにも運命的なものを感じる。期待に目を輝かせた星たちの中でさらにVistyは高く速く瞬いていたい、そんな願掛けは他ジャンルからダンスを磨いてきた他のメンバーにとっては意味を持たない物かもしれないが。
振りの確認は脳内で済ませた。課題のパはセンターレッスンで馴染ませた。
何度も繰り返し再生した場面が頭の中で流れ去る。ただのアイドルの体づくりにここまでしなくていいと知りながらこのルーティーンを止めない。……或いは止められないのかもしれない。好きか嫌いか未だに分からずにいる、あの曲が近づいてくる。
第二幕は墓場のシーン。
ブルーのライトに染まるロマンチックチュチュが実体のない霊たちを軽く、同時に肺を潰すような重々しさを演出する。墓場に溜まった真っ白な怨嗟がアルブレヒトを包み、墓場に迷い込んだ人間をいたぶり最後には沼に放り込むという霊の女王に死ぬまで踊れと命じられる。すると霊の群に迎え入れられたはずのジゼルが、霊の女王からアルブレヒトを護ろうと抗う。
生気を吸われながら、もう触れることもできないジゼルを前にアルブレヒトが何を語るか。言葉がないから分からない。スマホを立てかけスタジオの奥へ。
第二幕。アルブレヒトのVa
「……………行こう」
鏡が、アルブレヒトを映した。
堂々たる管弦が鳴り響く。胸に当てた手を天へ伸ばし胸で抱えた空気を動かす。始まりの合図、プレパレーション。
息を吸った。
一発目のジャンプ、宙高く振り上げた右脚にもう左脚を打ち付けるカブリオール。着地の屈伸を殺さず次の踏み切りでまた跳ね上がる、シソンヌ。
前より滞空時間が増えた、気がする。踏み切りから身体を持ち上げられる高さと速さが増していく。爽快感とともに脚からよじ登るものを振り払うように。脚を動かす。
踏み出す足の一歩一歩すべてが別の動きへの予備動作となるキャラクターのソロ、ヴァリエーションは全幕の物語からその一曲を切り抜いてコンクールでも踊られる。たえず人々が動く舞台でその中心をただ一人のダンサーのために開けられる。演技を止めるわけではないが、技術の粋を詰めた一分間はキャラクターの中にどうしようもなくダンサーのらしさが垣間見える瞬間だったりする。
この踊りの中に呉羽葵もまた見出されるのだろうか。覗かれるとしたら、どこまで。
観客はフィクションに呑まれていたいと望みながら中の人間を探らずに居られない。観客がチケットを買って観たいのは自らが招いた悲劇に昏れる美しき青年ではなく、アルブレヒトの苦悩を追求し演じるダンサーだから。各自“推し“ている演者があがき選び磨き抜いた演技を、ある種誰よりも冷静に俯瞰しているものだ。
王子を演じている。貴族を演じている。村や街の素朴な青年を演じている。
同時に王子の中の人間性を覗かれている。中身まできちんと、清廉潔白であって欲しいと望む純粋な眼がこちらを見ている。
「………は…っ、」
アラベスクから斜め後ろに回転とジャンプを合わせたアントルラッセ。ハサミのように空中で脚を入れ替える。下半身に振り回されないよう背筋を使って上体を起こしておく。ここは撮られる、そういう意識でシャッターポイントを作るように早めに振り向いて余韻を残して。スタジオの二面に囲まれた自分を、観た。
鏡に、観客の目に。隠されたものは映るのだろうか。ロイスを演じるアルブレヒトの。それを演じるダンサーの。王子を演じる呉羽葵の、解離。
自分の違和をはっきりと認める前から。
アルブレヒトと入れ替わるように腕をすり抜け舞台を駆けるジゼルのつま先の運び、ポワントワークに。違いを突きつけられた。ただ美しくあることを突き詰めた、女性にだけ許されたトウシューズが開発された当時、観劇者たちは摩擦や重力からダンサーが解放されたと思ったと言う。木と布で固められたシューズのつま先部分の面積はマッチ箱にも満たない。片足でのバランスが基本になるバレエではその狭い支点に全体重が掛かる。
小学生4年生の時だったか。スタジオの女の子たちが先生からトウシューズを履く許可を得て喜ぶ姿を、葵は見ていた。美しさの代償の痛みに顔を歪めるところを見ていた。擦れと圧迫でレッスンを繰り返すごとに柔らかい指の皮は破れていく。豆が出来ては潰れを繰り返し次第に皮膚が硬くなるのだ。
(…痛そうだった)
そして、楽しそうだった。
身体の弱いジゼルの中にいるダンサーは強靭な筋力、体力を備えている。無邪気を演出するトゥでの小刻みなジャンプが爪を割るほど、負担をかけることを。葵は狭い男子更衣室から聞くことしか出来なかった。自分が違う限り、あの美しさと痛みに手を伸ばすことは叶わない。床を直に感じる柔らかいバレエシューズが、葵の爪先で纏える唯一の武器だった。
葵くんは王子様だからね。
良かったね。かっこいい。
周りからの憧憬の目を幼いながらに理解していた。
全幕の舞台をできる大きなバレエ団でない限り、男子が演じられる役なんて王子か村の素朴な青年くらいのものだ。きらきらして、恋くらいしか悩むものがない物語のヒーロー。
女の子たちより高く跳べた。ピルエットは沢山回れた。それでも。血と涙に塗れた女の子の努力が何より素敵に思えた。そうやって舞台で表現する感情は綺麗なのに複雑でどこか泥臭くて。苦痛、狂気、嫉妬、傲慢、諦念。きらきらの王子様が決して見せることのないぐちゃぐちゃの感情を女性は、バレリーナたちは演技に落とし込むことが出来ているから。自分もそちら側だったなら、この澱んだ胸の内をひた隠すばかりでなくてどうにか、目の当てられる物にしようがあったんじゃないかなんて。思う。
この役回り自体は好きだ。
王子の振る舞いを選んでからずっと繊細な表情、仕草の紡ぎ方を研究してきた。頼もしさや男らしさはないが、クールな中にも品性と甘やかさを。そうして少女の優しい夢であれるように振る舞う時間は、確かに自分を肯定できる。
でも、永遠じゃない。
16歳。未発達の細くなだらかな身体の線はやがて硬く厚くなるのだろう。踏み切った後空を切る脚力もずいぶん強くなってきている。技に磨きがかかるほど育っていく筋肉を、鏡に突きつけられなくたって残酷なリアルを自認している。
自分でいたい、そんな中身をおいて身体は成長を続ける。求められるキャラクターもきっと変わっていく。
こんななよなよした王子様など、求められていないのに。悩みなんて、ステラの皆の笑顔を見ていたら吹き飛ぶ。それは嘘じゃない。自分をありのまま晒す事だけが誠実じゃない。分かってる。だけど。裏切っている気がする。
綺麗な王子様の中身は本当はちぐはぐで、自分にも周りにも魔法をかけて誤魔化してきた。鏡の覗き方が上手くなってしまった。指先や首の角度を微調整するのだ。アルブレヒトに相応しいように。呉羽葵が映えるように。
男性キャラのヴァリエーションの例に漏れず回転とジャンプで構成されるアルブレヒトのソロ。トンべ、パ・ド・ブレ。重厚さで気品を演出する、重心を下に置いた予備動作のあと両足で床を蹴る。芯を細く、巻き上げるように宙で二回転。
アルブレヒトの嘘には二通りの解釈がある。貴族社会に疲れた男の、息抜きの相手がジゼルだった。本気ではなかったというもの。
もうひとつ、こうあって欲しいと葵は願っている。本気だった。定められた婚約者より心に心で応える少女に恋を、していた。真実を言えば傷つけると分かっていたから言えなくなった。
(…だってそうじゃなきゃ、僕は)
そうでなければ、彼のジゼルに差し出す低い手や飛び込んでおいでと広げる腕が。あの優しささえ嘘になる。結ばれる、結ばれないと花弁をちぎって占いをする少女ががっくりと肩を落とし捨てた花を、拾いこっそりと花弁をもう一枚抜いたロイスは。数え間違いだよ、僕らは幸せになれるよと囁いた青年はジゼルに笑っていて欲しかったのだ。その場限りの慰めでも、夢のような時間が続いて欲しいと願ったのだ。
そうでなければ報われない。
病弱を隠してロイスとの時間は元気に振舞ったジゼルも。二人の逢瀬を知りながら見逃していた母も。優しい嘘でジゼルを死に追いやる事になるなどと思いもしなかっただろう、ロイスを演じたアルブレヒトも。
そんなアルブレヒトの真心を必死に信じている葵も。
バレエの世界でも同情の得にくいキャラクターである彼を、葵は蔑みも責めることもできなかった。
己に嘘をついても、恋を捧げてくれる少女を欺いてでも。ここにいたい、ここで踊っていたい。その気持ちが痛いほど分かる。
正直でいたい、けれど覗かれては困る。
見下されるな、観察されるな。高みに立て、憧憬であれ。その眩しさで人の目を欺け。そうある以外にアイドルの呉羽葵は命を繋げない。
僕を見て。でも真実は暴かないで。甘い夢を……見ていて欲しい。
─────本当にそうなの。
夢を見ていたいのは、自分でしょ。
本音が、暴れだしそうになる。心の中でだ。口に出せる勇気は持っていない。それでもいつか些細なことから、亀裂が入って。自分の在り方への躊躇いを誰かに見つけられた時に、上手く演じ続けられるか分からない。皆の思う、葵がステージのどこにもいないこと。
歌って踊って配信をして、表現法を持ちすぎた演者はどこからも何も零さないように気を張っていなければならない。ステラは葵に完璧な王子を望みながら、ふとした拍子に素が出るのを待っている。フィクションとリアルの合間すらコンテンツとして消費されるのだ。それがどれだけ葵の見せたくないもので、同時に叫び出したいほど溜め込んだ本音としても。知る由もない。
硬く、理想の葵を織り上げるたびに綻んだ日が怖くなる。頂点の星なんて、どれだけ遠いのだろう。この夢と魔法はいつまで続くだろう。
ピルエットから軸足に沿わせたパッセを外し、背面へ曲線を描きながら流す。巻き込まれるように背を反らしランヴェルセ。短い踊りのクライマックスが近づく。
ジゼルは裏切られて尚、アルブレヒトを愛した。舞台袖から焚かれる霧、ブルーの照明。肌寒い墓場で、ロイスを脱ぎ捨てた青年を零度の優しさで包んだ。赦しを与えて、朝日に溶け消えてゆく。
きっと自分はそんな美しい終幕を願ってはいけない。現実を知った少女たちは憧憬の目を曇らせ葵を手放すかもしれない。その時まで愛してなんて、赦してなんて。乞う権利はない。
それでもいつか呉羽葵の偶像が崩れる日が来たとしても。この魂は。星に焦がれるこの心だけは真実であると、知って欲しい。信じて欲しい。
全部が嘘だなんて言われたら、耐えられない。
「…………、!」
最期のピルエット。脱力したように軸足の膝に当てたパッセが落ち、絡まるように回転を速める。手を空へ投げ出して。霊の森の冷えた土に倒れ伏す。息も絶え絶えのアルブレヒトはジゼルの加護によりまだ命を繋いでいる。
リノリウム張りの床に汗が滴り落ちる。顔を上げ酸素を取り入れようと喘ぐ。
(…死んじゃいられない)
そんな弱気でどうする。もう最後の舞台の幕は上がっているのに。
誰かに助けて貰えるなんて都合のいい結末に期待するな。今はまだ恥じて濁して、偽ってしまう自分の心をいつか、どうにか。飲めるように、触れられるようにしてやりたいなら。これ以上殺したくないなら、貫ける形を自分で決めなくては。
憧れを見つけた。どんな宝石だって目に映る華麗さが全てじゃないと知った。喘いで抗った姿すら自分のものだと認め気高く立つ人が同じ舞台にいるのだから。迷いながらでも何でもパフォーマンスを続けなければならない。
立ち上がりペットボトルをひったくった。いつになく荒い動きでキャップを外して乾ききった口に水を注ぐ。軽いプラスチックが潰れ音をたてた。勢いあまり零れた分を手の甲で拭う。
スタジオの二面が反射し合う。正面を、横顔を、全身を。王子らしからぬ貪欲な眼光が呉羽葵を上から下まで見下ろした。
幕が下りるまで止まれない。演じきるしかない。
アイドルの「呉羽葵」を崩さない強さと、あるがままを貫く強さ。迷って、惑って最後には必ず。
ここに。
"僕" を映してみせる。