闇オークション潜入記―ネタのメモ・潜入捜査的なので闇オクに変身呪文で(油断させるため)に女性に変身して参加するポップ。パプニカ製の質のよい布で仕立てられた緑青色のドレス着用。
・今回の依頼人であるレオナに「油断させたいから貴婦人姿になるのでドレスをくれ。依頼料とは別。必要経費扱いでよろしく」と要求したもの。
・オークション会場に屈強な体格の人は入れない。代理人をたてることを求められる。
・会場に入る際、参加者はマホトーンもかけられる。
・お客様の安全のため、というのが理由。
・ポップももちろんマホトーンをかけられるが、ポップの魔法力が強すぎるので呪文の効果は長く続かないし、事前にかかっている呪文(モシャス)に影響はない
・ダイ=ディーノが舞台にあげられる。
・ダイとは名乗らず、ディーノと名乗っている。成長した勇者の顔を見知っているものは多くはないが念のために。
・人さらいが多いというリンガイアとカールの国境あたりを隙だらけの姿で一人旅をし、潜入捜査のためにあえて浚われた。可能な限り、ポップがそれを追跡している。
・なお、どちらが出品側として潜入するかで二人の間で少しだけ揉めた。ダイが出品側になったのは、商品なので丁重に扱われるだろうが万が一の物理的な暴力に耐性があることと、長く地上を離れてたので面も割れていないので
・舞台に上げられたディーノ=ダイの衣装は邪気を払うカールの法衣の意匠に似ている。布の質は悪くはないがカールの法衣ほどでもなく更に薄いために、清廉というよりも扇情的で。首輪からは鎖ものびており、舞台袖の杭に繋がれている。
・事前調査どおり商品として丁寧に扱われている様子だが、それでもポップに怒りがにじむ。
・ポップ、出品額の10倍を速攻で提示してダイを落札。貴婦人の姿のまま、断りもなく優雅に舞台にあがる。
・オークションの支配人、「困りますよ」と言いながらも貴婦人のポップの耳元に囁く。「彼をお気に召しましたか。彼はこう見えてなかなかの力も持久力あるようですし、素直です。一晩中でも貴女の無聊をお慰めするでしょう」
・ポップ、笑いながら会場全体に重圧呪文を緩く仕掛けて誰も動けないようにし、支配人を恫喝する。「命が惜しけりゃこれまでの競売参加者のリストの隠し場所を言え。言わなきゃ燃やす。言わなきゃ殺されねぇと思っているけどしれねぇけどな。インパスの応用で大事なものを探すのは得意なんだよ。言うまで何度でも焼いて回復してやる」。
・ダイはのんびりした声で「そいつの言うこと本当だよ。攻撃も回復も使えるから」
・屈した支配人の示した場所からリストをみつけたポップ、満足げな笑み浮かべて支配人に囁く「約束どおりに命は助けてやるからな、燃やすのは一度だけにしておくわ。それとも凍らされるのがいいか?切り裂くのもいいな?回復呪文はちゃんとかけてやるからな」
・ダイ、鎖につながれたまま「やめなよ。あとは『依頼人』の衛兵に任せよう。近くに待機させているんだろ?」と声をかけるがポップの耳には届かない。ポップの頭の中に浮かんでいるのはダイを探し続けた時の記憶。もしも、一人で離れて剣もなく魔法力も尽きているダイが誰かに攫われて酷い目にあっていたら?
・ダイの声が耳に届かないポップ、容赦なく魔法力を高めて会場全体を燃やそうとする。が、すんでのところでダイによって会場全体にアストロンがかけられる。(無詠唱なので、誰がかけたかはわからないように/ダイの言葉によって貴婦人=ポップが呪文を唱えたかのようにミスリードさせる)
・怒りの矛先を見失ったポップはダイを睨む。八つ当たりなのは自分でも気付いている。
・「怒ってくれるのは嬉しいけど、おまえの心がこれ以上ざらざらしていくのは見たくないよ。これ以上は何かしてもおれもおまえもお前が傷つくだけだよ。だからここまで。帰るよ、これ切って」と、首から伸びている鎖をぷらぷらと揺らしてポップに見せるダイ。
・ポップ、鎖をバギで切断する。ダイ、ポップに抱きついて囁く。誰にも聞こえないように
「ねぇ、帰ろう。一晩中でもアナタの無聊をお慰めするから」
「変なこと覚えてんじゃねぇよ。でも今日はもう疲れたからゆっくりしてぇな」
「あ、そのまんまの格好で帰ってモシャス解いてほしい」
「おめぇな……これ汚すんじゃねぇぞ、高く売れるんだから」
「わかった気をつけるね」
・ポップの表情が緩んだところで、遠くに控えている衛兵に合図を送り、アストロン状態のオークションの関係者と参加者を引き渡す二人。
そして、二人はそのままの姿で住処に戻る。
以上、ここまで