ゲゲゲ 2回目は1回目より一番最初のシーンから楽しめた。鳥居だったり、兜だったりあれかぁ…ってなる所が多かった。
てか龍賀の女たちやばくない?
乙米さんは、家が大事って言われてても兄妹が死んだとき本当に落ち込んでたし、悲鳴も上げてた。気丈に振る舞っててお父様の意思を継ぐみたいな事を言っても、血のつながりを大事にしてる家に囚われた人って印象。
水木に「あんた達人間じゃない」って言われたシーン、長田が気遣わしげに乙米さんのことちらっと見てたのよき。
丙江さんは沙代ちゃんに突っかかっていくイメージだけど、過去に男と逃げられなかった自分を重ねてたりするのかな。弱みを握ってやろうって気はあっただろうけど、これくらい軽い気持ちじゃなきゃ痛い目見るわよ的な。
としこさんは、コンプレックスの塊なイメージ。長女みたいにしっかりしてないし、次女みたいに自由に振る舞うこともできない。旦那は姉に惚れてそうだしで、子供が唯一の心の支えになってそう。でもそれ、旦那との子じゃなくてお父さんとの子なんだよね…。
沙代ちゃんは1回目と印象変わらないけど、街灯の下、としこ叔母様まで…のまでって、死んだって意味だけじゃなくて「あの人まで私の邪魔をしようと」のまでと掛かってる。
水木に絶望したのは、色々知られてしまったってのもあるけど、愛してほしかったのに、償うだとか言われて憐れまれた事だと思った。欲しかった言葉は、それでも君が好きだとか今はもう愛してるとか、同情じゃなくて運命の人としての言葉だったのかなって。
水木はどんどん味が出る男。
ご飯食べる時かきこんで食べるだけじゃなくて、汗かいてるのやばい。早く食べるの癖になってるんだろうけど、戦時の後遺症でご飯味わって食べるの無理になっちゃったんだ…ってなった。
水木と父の関係
父が水木のことどこから信用したかって話だけど、私は最後鉄砲持って現れたくらいだと思ってる。父はMの素が何だか薄々勘付いてたみたいだし、それに固執してそうな水木は信用ならなかった。地位を欲しがって裏切るか、おぞましさに逃げ出すんじゃないかって。
「何を見ても逃げるなよ」
後ろに付いてる戦友達を見れば水木が悪い人間じゃないことくらい分かってる。
逃げるなと言いつつ父が水木を止める事はないのが、また父の優しさを表してるな、と。人間という種を妻に習って憐れんだだけかもしれないけど。
銃を持って現れた瞬間、自分だけ帰れたはずなのに東京に帰らず、真実を知っても助けに来た水木は信用に値する相棒になった。
最後の鳥居のシーン、水木に先を走らせてたのは、水木がよくぶっ倒れるからじゃないかなと。人間によくない空間だし、精神的にもボロボロな水木は倒れてもおかしくないから後ろ走って、倒れたら支えてやろう精神。