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    tikutaku_kati

    @tikutaku_kati

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    因習村から帰ってきました。生還したんですが思うところが多すぎて感想&考察的なもの書きました。
    ゲゲゲは子供の頃とリメイクでちょっと観た程度なのでほぼ未履修です。こういう事もあったのかな、くらいの気持ちでお読みくださいませ。

    物理強すぎゲゲ郎も良かったし、水木は性癖刺してくる男でした。

    ゲゲゲの謎 感想 あの映画は未来に繋ぐための物語だった。それは鬼太郎が生まれるためでもあり、さまざまな価値観を捉えるためのものだ。
     
     みんなそれぞれ大事なものを抱えていて、それは命、感情、金、地位、大事な人…と方向性が多彩で面白かった。
     水木は良い人なんだと思う。真面目で誠実、そう言う性格が根本にあって、だけど戦争で命の価値は地位で決まると知ってしまった。嘘をつく時、一瞬間を置いているところに生真面目さが滲み出てたようにみえた。
     幽霊や妖怪がいると知って気絶したり、なんとも人間味あふれる人だ。
     自分の命、地位が大切なはずなのに、村で捕えられたゲゲ郎を助けるため思わず声を上げ助けたり、終盤では自分の確固たる意思で東京に行くのをやめて助けに戻った。
    「いつか、自分より大切なものができる」
     そう諭された相手、その奥さんに自分の命をかけるほど人情深い、いい人だった。
     
     ゲゲ郎は、最初怪しい人かと思わせて、蓋を開けたら妻ラブの泣き虫だった。
     一族狩られたせいで人間嫌い拗らせてそうだったけど、妻のおかげで持ち直したんだろうな。外見だけじゃなくて、妻の心根の強さに惚れたのかなぁと思った。
     最初、水木と口をきかなかったのは、せっかく忠告してやったのに村に来やがって…っていうので、わしの話聞かんやつと口きいてやんないプンプン!的な感じの印象。
     水木が牢から出してくれなかったのにはマジギレしてそう。元々人間嫌いだし。
     ただ、水木の人となりが分かってきたから心を開いて、最後は何より大切な自分の妻を預ける間柄になった。
     
     さよちゃんは、本当にかわいそう。まじでそうとしか言いようがない。
     最初は鼻緒を結んでくれた水木にころっと惚れちゃう夢見がちなお嬢さんって印象だった。けど、そりゃあんな環境で育って自分の家柄知らなくても親切に助けてくれた、東京から来た大人の男性に惚れてもしゃーない。自分を見てくれた、助けてくれて、優しくて、もしかしたら自分を連れ出してくれるかもしれない人。
     夢見たってしょうがない。
     本当に連れ出してくれるか、それが問題じゃなくて、水木が自分に対して本気でそう想ってくれるかが問題。最後の時まで寂しい、自分を求めてくれる人を探したまま死んでしまった。
     
     龍賀の家の人。
     業が深すぎる。さすが因習村を治める一族。
     おとめさんはもう後に引けない、自分は日本のために崇高な行為をしているんだって意識を感じた。何を言われたとしても、もう前に進むしかない。村での薬品作りをやめてしまったら、自分の人生そのものを否定する事になる。
     村を守る、ずっとこのまま変わらずに、日本を一番強くするために犠牲は厭わない。
     
     長田は、おとめさんに拾われて恩義があるor惚れてるorそのどちらもだったのかな。死に物狂いでさよちゃんにとどめ刺してたし。まさに敵討って雰囲気だった。
     
     
     水木、最後は髪が白、瞳は水色に変わってた。奥さんにちゃんちゃんこ着せて守ってたから、襲われて記憶無くなっちゃったんだろうなぁ。
     命が助かったのは、襲われた時奥さんが目覚めて守ってくれたからかな。鬼太郎が泣けば妖怪退けられるっぽいし、そのあたりは曖昧だ。襲われた弊害で記憶と色を変えられちゃった的な。
     色に関しては奥さんが血を飲ませて幽霊族の血を混ぜた説あるけどどうなんだろ。奥さんが、人は人のまま生きるのがいい派か、人間を辞めてでも命を繋げられた方がいい派かによる。
     奥さん、ゲゲ郎助けに戻ったんだろうなとは思った。ゲゲ郎がその場で死ななかったのは、奥さんも少しだけ呪いを肩代わりした…とかだったら泣いてしまう。吸われ続けた命、死期はすぐそこまで来ていて、最期は少しの間だけでも夫婦で過ごしたい。
     
     
     子供はどうしよう…でも水木が来てくれた。なら安心だ。忘れていたって、あの男のことだ。良くしてくれるだろう。
     
     忘れてしまっても会いに来た水木。笑顔で出迎えた奥さん。怯えられても相棒を追いかけたゲゲ郎。
     妖怪の話で失神するほど臆病なのに、また訪れた家。かつて救った命が亡くなってしまった水木はどう思ったんだろう。覚えていなくても、なぜだか胸が引き裂かれるような想いに駆られたのだろうか。
     
     
     村で起きたあの事を夢で見てしまう、そういう日々を過ごしていたのか。たとえ忘れてしまっても。
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