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    usagi_numaoti

    @usagi_numaoti

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    usagi_numaoti

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    ゆうやさんリク軽く病んでるル君とちょっと勘づいてるツ君

    天馬司。

    彼は僕の思いに気付いてるかな…
    僕の言う〘好き〙の重さに。

    「類〜!!!」

    校内を歩いていると背後から声が聞こえて振り返ってみると、司君だった。

    「なぁなぁ、コレ見てくれよ!斬新なアイディアが授業中に浮かんだんだ!」

    何かを書き込まれたであろうノートを握りながら駆け寄ってくる。
    側まで来るとノートを広げ描かれたであろう場所を指さす。

    「ふむ…」

    覗き込むようにノートを見るとショーのアイディアが繊細に書かれていて、確かにいいアイディアだ。

    「いいね」
    「だろー?」

    ヘラっと笑顔を浮かべてドヤ顔を見せる様は誰でも引き寄せるような笑顔で、僕の大好きな笑顔だ。
    その笑顔を僕だけに見せてよ。誰にも見せないで。僕だけに。僕だけに。

    「………ぃ、類って!」
    「ぁ、うん。ごめん」
    「大丈夫か?」

    ハッと気付けば司くんの顔が近くにあり、さっきのドヤ顔が心配な顔になってこちらを向いていた。

    「大丈夫だよ。ちょっと考え事してたんだ」
    「そうか?」

    小首を傾げた司君の項が見えて、思わず息をのむ。
    するとチャイムの音が鳴り響き顔を見合わせる。

    「あっ、もう行かないとだな」
    「そうだね」
    「続きはまた後でなー」
    「うん。司君」
    「ん?」
    「〘好き〙だよ」
    「またかよー!俺も好きだぞ!」

    肩をポンポンと軽く叩かれ、司君は廊下を歩いていく。
    後ろ姿を見ながらそうじゃないんだけどな…と呟く。

    僕の〘好き〙は恋愛感情や独占欲が混ざったもの。
    誰にも見せたくない。
    僕だけのものにしたい。
    誰とも話なんかさせない。
    食らいついて離したくない。
    僕だけの鳥籠に閉じ込めたい。
    僕の、僕だけの君でいて欲しい。

    はぁ、とため息を吐いて自分のクラスに戻っていく。
    僕の〘好き〙が伝わるまで言い続けるよ。
    早く大人になりたいな。

    そしたら〘好き〙に出来るのに。








    side司

    また言われた…また言われた。
    少し赤面した顔を落ち着かせるために両頬を両手で覆う。

    暫く前から類は俺に会う度に好きだと言ってくる。
    最初は友達として好きだと言われていると思ってた。
    でも違うんじゃないかと最近思うようになってきた。
    類は俺に好きだと伝える度にどんどん凝縮して濃いものになってる気がする。
    さっきもそうだ、好きと言われた時の俺を見ている目が鈍く光ってる様だった。
    聞けばいい。
    次こそは、どんな意味だよって。
    でもそれが出来ないんだ。
    類に見られると、その言葉が出てこない。
    心臓もバクバクしてくる。
    思考が鈍くなる。おかしくなりそうだ。

    「はぁぁぁぁ」

    教室の自分の席に座りでかいため息を吐く。
    俺はどうしたんだろうか。

    「はぁぁぁぁ…」

    俯き頭を抱えるものの、授業が始まる為顔をあげる。

    次こそは!そう意気込み授業に集中する事にした。

    数週間後、類の〘好き〙が恋愛感情だということを知る。
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    recommended works

    Sai

    DONEプロセカ腐🎈🌟人魚パロ
    あのイベントの劇の設定で捏造妄想強めの小説書いてみました。
    こちらが、1話ごとにできたタグにしてます
    飽き性なので応援がなかったら全然書けないので、1人の類司に囚われてる友人にべた甘に褒めてもらってますが続けられる気がしません。
    続かせようと頑張ってます
    良かったら応援してください😭
    本編終わらないのに何故かアクスタ出来ました楽しみだなぁ\(^o^)/
    眠れる竜と満月になり損ねた魔女プロセカ人魚パロ
    【眠れる竜と満月になり損ねた魔女】

    プロローグ


    これはとある出来損ないの物語だ。



    僕は自分が異質だと気付いていた。

    黒々とした筋肉出てきた脚はほかの人魚とは異なる上に、やはり目立つ。
    手のように使いこなすことの出来るこれは便利で一度に他の作業ができる。
    何もかも器用にこなす僕は間違いなく天才と呼ばれる部類だった。
    当然異質である者は、平凡なるものとは馴染むことはできない。
    言われるまでもなく孤立していたし、媚びる気も、群れる気もさらさらなかった。
    親も兄弟もみな物心つく頃にはもう既に存在していなかったため、強いて言うなら僕の住処を隠れ蓑にしている色とりどりの小魚達が唯一の暇つぶしの対象であった。
    僕の周りを小魚達が踊る様は好きだったが、それではあまりに刺激がたりない。
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