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    iamkakure_

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    ギャグを下さい ルルディ……

    ルルディの夏休み~亜蝶、海に行かないか~「亜蝶、海に行かないか。」「いいですね!行きましょう!」「は?」
    ルイは、その表情を変えずに、黄色にパイナップル柄の入ったアロハシャツを身にまとっていた。腕にはピンク色の浮き輪を抱えている。鬨も様子がおかしい。ピンクにフラミンゴの柄の入ったアロハシャツを身にまとい、オマケにハートの形をしたサングラスを付けている。「せっかくの夏休みだ、ゆっくり楽しんできなさい。」そういやあの人もこんなことを言っていた気がする。おいやめろ、誰か嘘だと言ってくれ。烏麻亜蝶は、海が苦手であった。
    パラソルの下、烏麻亜蝶の日焼け対策は万全である。いわゆる女優帽にサングラス、首元は見えず、肩まであるアームカバーを身にまとい、優雅にミックスジュースを飲んでいた。あくまで、「2人を優雅に見守る烏麻亜蝶」であれ。亜蝶は雰囲気を出しながらも、あまり目立たないように息を潜めていた。「亜蝶…」長身の男の影が忍び寄る。パラソルの向こうから声がするが、狸寝入りでもしておこうか。「あれ、亜蝶さん、もしかして寝てます?」やっぱり嫌だ、鬨に誤解される。「俺は起きてるぞ、鬨。」あ、なんだ〜とサングラスをあげた鬨は、ルイの元へ走っていく。「亜蝶…」ルイは、水鉄砲を脇に抱え、仲間になりたそうにこちらを見ている。犬みたいな顔でこっちを見るな、お前いつもブッダみたいな顔をしてるくせに。身につけたものをとっぱらって、烏麻亜蝶は水鉄砲を装備した。「ルルディの皆さん、なんだかんだ楽しそうで何よりです」「そうだね、烏麻亜蝶が水鉄砲は意外だけど…若いっていいねえ〜あんな笑顔初めて見たよ。」密かに写真を収めていたスタッフ一同、今までのロケとは比べ物にならないぐらいの平和な空気に心底ほっとしていた。おいスタッフ、すべてこちらに聞こえているぞ、クソが。傍から見れば成人男性2人と未成年がキャッキャウフフと優雅に戯れている平和な画に見えるであろう。しかし、烏麻亜蝶の緊張感はMAXであった。(砂が足に付く!!なんだこの不快感は!!!)(クソっ俺はルイに絶妙にかけすぎないように調整してやってるのに、こいつからは1ミリも俺に気を遣おうという配慮が見られない…)(昔のダンスのレッスンよりも海水を避けるステップがきつい…!)
    ビシャッ。音がしたあと、スローモーションの映像のように亜蝶の顔に大粒の水飛沫がかかる。水で滲んだ眼越しに、目をまん丸くした鬨の顔が見えた。「…鬨。」「はい、亜蝶さん」やっちまったな〜!という餅つき漢の幻聴が聞こえてきそうな空気の中、亜蝶はにっこりとした笑顔を向けていた。「…倍にして返してあげよう。」ものすごい殺気…多分色気の間違いです。鬨は後に、「亜蝶さんの目は本気だった」と語っていた。着替えまで濡らされ散々だったが、海に入って醜態を晒すことがなかっただけましであった。そして着替えを全て失った亜蝶は、人生で初めてアロハシャツを着たのだった。

    今日もスタッフは忙しい。あのあと水鉄砲を持ち優雅に踊る烏麻亜蝶の写真は高値で取引されたらしいが、一体誰の手に渡ったのかは不明である。モブスタッフBはその話をニコニコと聞きながら家のアルバムに例の写真を忍ばせていたのだった。
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    iamkakure_

    PASTギャグを下さい ルルディ……
    ルルディの夏休み~亜蝶、海に行かないか~「亜蝶、海に行かないか。」「いいですね!行きましょう!」「は?」
    ルイは、その表情を変えずに、黄色にパイナップル柄の入ったアロハシャツを身にまとっていた。腕にはピンク色の浮き輪を抱えている。鬨も様子がおかしい。ピンクにフラミンゴの柄の入ったアロハシャツを身にまとい、オマケにハートの形をしたサングラスを付けている。「せっかくの夏休みだ、ゆっくり楽しんできなさい。」そういやあの人もこんなことを言っていた気がする。おいやめろ、誰か嘘だと言ってくれ。烏麻亜蝶は、海が苦手であった。
    パラソルの下、烏麻亜蝶の日焼け対策は万全である。いわゆる女優帽にサングラス、首元は見えず、肩まであるアームカバーを身にまとい、優雅にミックスジュースを飲んでいた。あくまで、「2人を優雅に見守る烏麻亜蝶」であれ。亜蝶は雰囲気を出しながらも、あまり目立たないように息を潜めていた。「亜蝶…」長身の男の影が忍び寄る。パラソルの向こうから声がするが、狸寝入りでもしておこうか。「あれ、亜蝶さん、もしかして寝てます?」やっぱり嫌だ、鬨に誤解される。「俺は起きてるぞ、鬨。」あ、なんだ〜とサングラスをあげた鬨は、ルイの元へ走っていく。「亜蝶…」ルイは、水鉄砲を脇に抱え、仲間になりたそうにこちらを見ている。犬みたいな顔でこっちを見るな、お前いつもブッダみたいな顔をしてるくせに。身につけたものをとっぱらって、烏麻亜蝶は水鉄砲を装備した。「ルルディの皆さん、なんだかんだ楽しそうで何よりです」「そうだね、烏麻亜蝶が水鉄砲は意外だけど…若いっていいねえ〜あんな笑顔初めて見たよ。」密かに写真を収めていたスタッフ一同、今までのロケとは比べ物にならないぐらいの平和な空気に心底ほっとしていた。おいスタッフ、すべてこちらに聞こえているぞ、クソが。傍から見れば成人男性2人と未成年がキャッキャウフフと優雅に戯れている平和な画に見えるであろう。しかし、烏麻亜蝶の緊張感はMAXであった。(砂が足に付く!!なんだこの不快感は!!!)(クソっ俺はルイに絶妙にかけすぎないように調整してやってるのに、こいつからは1ミリも俺に気を遣おうという配慮が見られない…)(昔のダンスのレッスンよりも海水を避けるステップがきつい…!)
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    iamkakure_

    PAST鬨くん……という気持ちで書いた
    パステルカラーの夢を見る。パステルカラーの夢を見る。ぐるぐる、ぐるぐる、ずっと回って、回り続けている。光る世界は万華鏡みたいで、すごく楽しい。くまさんも一緒。僕の周りには、ふわふわなお菓子と、かわいいものでいっぱい。夢色のパステルカラーに包まれて、どこまでもいけそうだった。

    朝から声のハリがなくて、不調かも?と思った時に、ふとそちらをみてしまったのが良くなかったのかもしれない。「鬨、こちらへ。」地を蠢くような迫力のある、クリアな声。恐る恐る近づいていくと、その刹那にバチン、という音がして、時間差で頬に痛みが走った。「ここの音が掠れているのはなぜだ。」細い腕が僕の髪をぐい、と掴む。「が、亜蝶さん、髪は、痛いです、亜蝶さん、っ」蛇よりも鋭い赤い目が黒い前髪の間からこちらを覗いていた。「鬨、残念だ、お前はその程度か?ルルディの世界観に中途半端なパフォーマンスが合わないことは加入当初から分かっているはずだが。」髪を握る力がさらに強くなる。「ふざけるな」亜蝶は、鬼気迫る剣幕で鬨の顔を正面から睨みつけた。あまりの気迫と、頭部に走る激しい痛みに、視界がぐらぐらと揺らいでいくのを感じた。鬨は、ごめんなさい、見捨てないでください、まだやれます、お願いします、と言葉を必死に並べた。最後の言葉を発したあたりで、視界は真っ暗になった。
    1918

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