俺の秘密の幼馴染 今日は週に一回の貴重な定休日だった。でもだからといって普通に休日を過ごす日では無い。
次の新作メニューの試作品を作っては食べ、作っては食べ……と試行錯誤する日に充てようと、食材はいつもよりは大分少ないものの、普段通りに仕入れた。
この作業はいつもなら一人で黙々とやっているのだが、如何せん今日はとある偶然が重なっていた。そして、重なっていたお陰で昔からの通例というか何というか……俺が予定を伝えた相手は話を聞くや否や「決まりだな」と嬉々として通話を切られたのが昨日の出来事だ。
だからって訳でも無いが、俺は慌てて色々余計なモノまで準備して、襲撃者に備えた。あいつこれ好きだったよな、とかちょうど余ってるし呑む分だけ浸けとくか……とか。
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