夢中ふわふわした兄弟の短い話です。
ずっと要目線です。急に終わります。
頭を空っぽにして読んでください。
今夜はお兄ちゃんと出かけます。
外はすでに日が落ちて、ゆっくりと冷たい夜が訪れようとしているので、
ぼくは急いでお兄ちゃんに“空を飛ぶ方法”を教えてあげるのです。
折り紙より分厚くて厚紙より柔らかい紙を細長く切りそろえたものを机の引き出しから4枚取り出して、そのうち2枚をお兄ちゃんに渡します。
1枚を手に取っておみくじのようにくくって形を綺麗に整えてから、もう1枚の紙を結び目の部分に垂直になる向きでテープで貼り付けて竹とんぼの形を作ったら完成です。これを頭の上にのせて空を飛ぶのです。竹とんぼよりタケコプターに近いかもしれません。
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