緩やかな青の束縛。街中をコートを羽織り歩けば、どこもかしこもクリスマスの装飾に定番の音楽が流れていた。
後ろには二人の部下が雑談をしながら着いてくる。
一人でも良い、と断ったがココくんが…と幼馴染の名前を出され仕方なく二人を従えて大寿とココこと九井一が居る事務所となっているマンシヨンの一室まで向かう途中だった。
九井は青宗に対して些か過保護な所があり、黒龍が暴走族という形態から組織化した事でより青宗の身を案ずるようになったのだ。
これが任務中ということであればダラダラ歩いて無駄口を叩く等、部下に許す事は無いが青宗は基本的に他人に興味が無いから任務外であれば好きにさせておく方だった。
「もうクリスマスだもんなぁ。お前彼女に何か買ったの?」
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