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    かえで

    @sakkss0

    成人済み/🔥🔥にハマりました!紺紅/カプ前提の無理矢理系モブ紅も好物/紅受なら何でもいける

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    かえで

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    ココ誕おめでとう!ココイヌ幸せになれー!
    梵ココ×バイヌ
    ココのフロント企業に新入社員として入社したイヌピーの話(モブ視点)

    #ココイヌ
    cocoInu

    恋ばな4月1日、今日から新入社員として入社してきた子が、めちゃくちゃイケメンだった。

    「乾青宗です」と言う彼は、少し長い金髪を後ろでくくり、ぱっちりとした瞳に長い睫毛で整った顔立ちは、同じ人間なのかと疑いたくなる。見ているだけで目の保養になる。

    たまにしか顔を出さない九井社長も、今日は新入社員が来るということで数ヵ月ぶりに会社に顔を出していた。その顔は乾くんを見てめちゃくちゃ驚いて、焦っているようだった。乾くんがイケメンだからかな?

    今日は、乾くんの歓迎会ということで同じ部署の皆で居酒屋に来ていた。社長も誘ったけど乾くんの歓迎会というと、気まずそうに断られた。机を挟んで、お酒も入っている乾くんは少し酔っているようで頬がほんのり赤く、目もトロンとしていた。話題は乾くんのことになり、興味本位で色々聞いてみる。この会社に入ったのは、バイク屋をやっていたけど、一般企業で3年くらい社会経験積んでこいと相方に言われ、内定がでたのがここだけだったからだそう。

    「で、乾くんの初キスはいつだったんですか?」
    「多分、中学生の時」
    「えー!彼女ですか?」
    「いや、違う。幼なじみだ」
    「幼なじみ!どこでキスしたんですか!?」
    「図書館で俺が寝てたとき。目つぶってたからわかんねぇけど、多分してたと思う」
    「その幼なじみの子、絶対乾くんのこと好きじゃないですか!」
    「いや、それはねぇ。ココには俺じゃなくて別に好きな人が居たし」
    「えー、乾くんはどうだったんですか?その子のこと」
    「好きだった・・・かも・・・」
    「きゃー!ココさんも乾くんのこと好きじゃないとキスしないと思いますよー!で、その後は何にもなかったんですか?」
    「その後は・・・ずっと側で支えてくれた。あと何回か寝てるときにキスされた」
    「え、待って、それって両想いじゃないですか!?」
    「そうなのか?」
    「絶対そうですよ!もしかして、乾くんもまだココさんのことが忘れられないとか!?」
    うん、とうなずく。そこで周りの女子社員から黄色い声が上がった。この展開は、恋バナ好きな女子にはたまらないようだ。
    「連絡先知らないんですか?」「ココさんに付き合ってる人いないか聞いてみたら」「電話で告白しちゃいなよー」と酒で真っ赤になった女子社員たちが次々にあおる。酒の勢いほど怖いものはない。そんな声に、乾くんは素直にその場で携帯を取り出して、電話を掛け出した。
    「もしもし、ココ?」
    相手の声は周りのガヤガヤした話し声に紛れてあんまり聞こえなかったけど、可愛いというよりは、ハスキーな感じの声だ。
    「ああ、今居酒屋」

    「ココは今付き合ってる奴いる?」

    「ココ、好きだ。付き合って欲しい」

    ド直球で言った。こっちまでドキドキしながら待っていると、電話を切った乾くんが一言。

    「いいって。付き合っても」

    その言葉に、周りから拍手とともにおめでとうと声が上がる。
    「その子も、乾くんのことずっと好きだったんだね」といったら嬉しそうに微笑んでいて、これは相手も落ちるわ…と思った。まさか長年の恋が実る瞬間を見ることができるなんて。乾くん良かったねと思いながら、楽しい時間は更けていった。

     次の日から、なぜか九井社長がよく会社に顔を出すようになった。前は数か月に1回来るか来ないかだったのに、今は週に2~3回は社長の姿を見ている気がする。なに?うちの会社倒産でもするの?
    ある日、隣の席になった乾くんとたわいもない話しをしていた。
    「ねぇねぇ、この前告白してた子の写真とか無いの?」乾くんがここまで惚れる子ってどんな子なんだろうと思いながら聞いてみた。
    「写真は苦手みたいで嫌がるから撮ってない」
    「へぇ、珍しいねぇ。じゃあ、ココさんの好きなとこは?」
    「んー、頭が良くて、かっこよくて…」

    その時、気づいた。え、まって、九井社長がめっちゃこっち見てる。それも、ほほえましく見守る感じじゃなくて、まるで親の仇のように睨んでる。こんな怖い社長見たことない。これは無駄話してないで仕事しろってことだと思い、ココさんの好きなところをまだ言っている乾くんとの会話を早々に打ち切った。

    次の日、備品を取りに行った薄暗い倉庫の中で、人影を見つけた。普段は人が居ない場所なので、一瞬幽霊かと思った。
    けど、良く見たら九井社長と乾くんだった。何を言っているか分からないが、言い合いしている様子。私がいることには気づいていないようだ。先輩として、勇気を出して割って入ろうとした。

    その時、いきなり九井社長が乾くんの唇を奪った。思わず目を見張る。乾くんも抵抗せず受け入れている。
    口づけは徐々に深いものに変わっていった。

    衝撃的な場面に混乱する頭。
    あれっ、もしかして、ココさんて九井社長のこと?
    前に社長が睨んでたのは、乾くんと話してたから?
    考えれば考えるほど色々なものが繋がってくる。

    目が離せなくてジッと見ていたら、ちらっと九井社長と目線が合ったような気がして、逃げるようにその場を去った。自分の席へ戻って十分後、やっと戻ってきた乾くんは、顔は赤いし目は潤んでいるしで色気が半端なかった。

    乾くんはその後、スピード婚で寿退社した。たまに来る九井社長の幸せそうな顔を見るに、楽しくやってるんだろうなと思う。あー私も早く結婚したい。
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