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    AKtyan5560

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    AKtyan5560

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    ────潮騒の横顔の君へ

    タケが海で煙草を吸っていた顔が大人びて、その見た事ない顔に魅かれた真が、武と話しに更に魅かれ同居し結婚するまで

    ※途中真の内心が不安定になる
    ※武が煙草を吸う
    ※タイムリープの全てが終わり、帰れなくなり過去から過ごす

    #真武
    zhenwu

    硝煙の煙は深海へとつづいてるどこまでも深く青く波打つ海はどこまでも深く、自分の悩みなんて忘れさせるようにそこに存在するのが武道は好きだった。深く深蒼な海に武道は目を瞑ると、その母なる大自然を感じながら浜辺に座るのだった。
    真一郎はバイクを流し海まで来ていた。風を感じたく堤防の脇を走ると、そこには見慣れた金髪がいて、バイクを止め近寄るが何故か胸の騒めきが酷く、何かが変わる気がしていた。武道の横顔が見え、その顔はどこか大人びて妖艶な色気を誘い、どこか深海に居るような気持ちに駆り立てられる。煙草を吹かす横顔が高校生に見えなく、大人の顔にいつもの明るく周りを照らす姿は成りを潜め、海を見つめる姿に胸が酷く騒めき背筋に電流のような痺れがゾクゾク走る。武道の横顔はそれだけ男を誘う横顔だった。
    「よ!不良少年!」
    武道は驚いたように隣に来ていた真一郎を見ると、今気づいた顔をして煙草を落としそうになり慌てて挟むとヘラリと笑った。
    「真一郎君」
    「よお、学校サボり煙草か武道」
    武道は曖昧に笑うと、はははと笑い海を眺めた。真一郎も隣に座り海を眺めると、武道が呟くように語り出す。
    「海を見てると不安や迷い、焦燥感がどうでも良くなるんです。洗い流されるんですかね、この海に比べたら俺の不安は小さいんだな〜て」
    武道が背負う大きな物があるとは真一郎は理解していた。彼が救った者達は多く、真一郎もその一人だった彼に命を救われたのだ。返しても返しきれない恩に、真一郎は武道を弟のように過保護に構っていた。武道の周りも過保護な者が多く、皆何かしら救われたのだ。そんな武道が背負う物の強大さは理解できないが、彼はまだ人を救うのだろうかと真一郎は思った。
    「俺は、俺のやりたいように動いて皆良いようにしてくれる。俺のわがままなのに」
    煙草を吐き出すと、それから無言で海を眺めた。
    武道も真一郎もこの無言は嫌ではなく、心地の良い時間が流れて行き、先に真一郎が立つと武道に手を伸ばす。
    「帰るぞ」
    真一郎の言葉に武道は立ち上がると、バイクに向い歩く真一郎を追う。
    何かが変わる予感がする気が真一郎と武道の胸には残っていた。
    この時を境目に運命の歯車は動き出す。
    それから真一郎仕事場には時々武道が来て、お互い無言で時々言葉を交わす時がある。その無言の時間は嫌では無く、安心感さえある。時々近況を話し終わると無言になる。真一郎にとってその時間はかけがえの無い時間だった。
    一週間振りに武道が顔を出し、携帯を弄りながら煙草を吸う。真一郎が進めた自分が吸う銘柄を武道は気に入り吸い始め、武道から香る同じ煙草の香りと、少しの太陽の香りに真一郎は暗い独占欲が積もるのを感じていた。
    今日も武道は色気を纏い煙草を吸い、時々真一郎の作業を見ながら、携帯を弄り時には漫画を読む。心地よい空間にずっとこの瞬間が続けばいいと思った真一郎は、胸から零れた想いを口にしていた。
    「一緒に住まないか」
    武道が通い始め三ヶ月、高校生3年卒業間近の寒い冬の日だった。
    武道と親の許可も貰いその一ヶ月後、バイク屋の移住スペースへと武道は移り住んでいた。真一郎との生活は、朝の6時に起き、高校行く準備をする武道が朝食を作り、送って貰うのに7時に真一郎を起こし、食べて貰い7時20分にバイクで高校付近の道で下ろしてもらい、千冬と登校する。武道が真一郎に送って貰う事を知る者は多く、今日も旦那と来たのかた武道のクラスメイトが揶揄うのに、武道は否定するが内心多分そうなのだろうと思っていた。武道の心境的には真一郎に恋心があり、毎日一緒に暮らす中で愛を見つける、真一郎は分からないが、武道に愛があったら良いと思っている。
    放課後真一郎は高校近くの道で武道が来るのを待っていると、通りかかる学生から「お疲れ様旦那」やら「今日も嫁のお迎えですか」と声を掛けられ適当に返すが、真一郎は武道を嫁にする気しか無く、いつ告白を伝えるか毎日思いながら、今の同棲は穏やかで幸せであり、毎日同じ布団で抱きしめ合い温もりを分け眠るのは幸せであり、浅い眠りで不眠気味の真一郎は、もう武道が居ないと眠れないだろうと思っていた。
    毎日が穏やかに過ぎ幸せで、そんな日々を続けられたら良いと思った。真一郎は暗くドロドロとした降り積る独占欲が弾ける出来事があった。武道の卒業一ヶ月前の出来事だった。
    真一郎が買い出しに行くと、武道が知らない男に話しかけられていた。道を聞かれたナンパのようで困ってる武道に動けなく、自分の武道に話し掛け触る奴を消してやりたいと思い、武道に触ろうとして避ける武道に真一郎は武道が取られる事を想像して、暗く重い感情が覆う。
    自分の物を半身を奪われる苦しみ、感情がコントロール出来なくなる。その場を後にすると、武道にメールを送り、今日は帰らず実家に泊まってくれと送り、万次郎に『絶対今武道を家に近ずけるな』と伝え電気も付けずに部屋に籠り、胸に暴れ回る激情に耐えるのに必死だった。
    学校の帰宅時、その日は厚い雲が空を隠す日で、何か一日警報を鳴らす頭に嫌な予感がしていた。真一郎が迎えにも来なく嫌な予感は消えること無く、仕方なく徒歩で帰っていた。こんな日は初めてだった。
    家に帰ると店は休業で明かりも無く、二階に上がると扉の向こうも真っ暗で、明かりを付けようとしながら少し歩くと、煙草の灯りが見え、暗い曇天の空を見つめシーツを被り虚空を見つめる真一郎に、武道は嫌な予感が当たったのだと理解した。
    「真一郎」
    名前を呼ぶと、こちらを向いた真一郎の瞳はいつもの瞳では無く、暗く渦巻く闇が広がり深淵を除くような瞳だった。
    真一郎が武道の腕を掴み無理矢理引くものだから、武道は一気に崩れ座る体制になり真一郎の不安そうな表情を見つめる。
    「真一郎……どう……」
    「武道は俺の物だよな……どこにも行かないよな」
    煙草のフィルターを噛み締め、嘆く言葉に武道は目を開き動けないでいた。
    「お前がどこかに行きそうに見えて……」
    真一郎は辛く消えそうだと言葉を噛み締める。胸の激情がドロドロと溢れ出しもう塞き止める事は出来ない。
    武道は泣きそうな真一郎の背中に腕を回し包み込み抱きしめた。背中をトントンと子供を落ち着けるように優しくすると、真一郎が強く軋むほど武道を抱きしめる。
    「俺はどこにも行かないよ真一郎」
    武道が浮かべる微笑みに、聖母がいたら武道の形をしているのだろうと真一郎は思うほど、綺麗に慈悲の笑みをしていたのに、最後の砦が崩れる。強く強く抱きしめ伝える。
    「…………好きだ……」
    少しの無言、永遠にも思えるその時間を武道の一言が破る。
    「……好きだよ真一郎」
    辛く苦しむように出された告白が伝わり、真一郎は静かに涙を流す。武道の肩が濡れるのに知らないふりをした。
    卒業し、武道は真一郎の店を手伝いながらフリーターとしてまたあのレンタルビデオ店で働き、休みの日真一郎の家を手伝だっていた。帳簿や店番は武道の担当だ。
    そして周りの理解も得て真一郎と結婚し、薬指には指輪が光り、告白してから真一郎にほぼ毎日武道は抱かれ、体に跡を沢山残された、見えるギリギリの所に付けられ、職場では隠してくださいと今回も頼もしい同僚の元部下であり元上司に言われ、真一郎には見える所には付けるなと言っているが、守られてるようで矢張ギリギリに付けるのに早々諦めている。
    真一郎はあれから独占欲を隠す事無く、甘い蜜を溶かしたような重い愛を毎日注ぎ溺れてしまいそうになるが、その愛も心地いいと武道は思っている。
    毎日が穏やかで幸せで、真一郎の膝に座り抱きしめられる体制が武道は好きだった。
    平凡でちょっとお互いに愛が重いが、幸せで穏やかなに愛を注ぎ合いながら送る日々に幸せを感じる。
    今日は2人だけの結婚式を挙げる日である。
    結婚式は挙げてなく、真一郎が武道の誕生日まで待つと言い、そして迎えた今日お互い付ける指輪を交換する。
    「汝妻武道を生涯支え愛することを誓いますか」
    「誓う」
    真一郎は神父の言葉に永遠に誓う事を決意する。
    「汝夫武道を支え愛し生涯途絶えない愛を誓いますか」
    「誓います」
    武道は答えるまでもなく、真一郎の愛は一生途切れないだろうと思っていた。
    「誓のキスを」
    タキシードの武道が被るベールを捲るとあの海でと同じ顔の武道に、真一郎は安心し微笑むと触れるだけのキスをした。
    協会のステンドグラスから入る光が祝福し、永遠のようなキスは離れお互い笑い合う。
    二人の幸せな世界に光が注ぎ明日を照らす。
    永遠に二人でいよう。
    明日も明後日も幸せな未来が待っている。
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    AKtyan5560

    DOODLE京都の後から唾切は四季に恋をし、四季は絆されるがそれに応える事が無い中監禁されさ、意地返しで四季は唾切に好きと言わない話

    唾切は四季を段々と好きになり、監禁をしてしまった。しかし四季は釣れない態度を取り唾切に好きとは一言も言わない。一方四季は唾切に監禁された当初からある決めていた事があった。それは唾切が四季で溺れるまで好きと言わないこと。これはそんな二人の攻防の物語
    敬虔な信者は愛を求める薄暗い部屋窓から入る光の中に四季は佇んでいた。部屋の窓は一つのみであり、四角く区切られた窓から入る光は薄暗く部屋を照らす。まるで雲の合間から見える天使の梯子の様に照らす光は、四季と目の前の男を歓迎する事が無いようで、目の前の男が四季の前に膝を着き縋り付く姿は、まるで神に祈りを捧げ懺悔する真摯な信者の様で、四季の前に膝を付き焦燥とした必死な声で呟く。
    「……なんで…なんで君なんだ…君を好きになってしまったんだ…僕は誇り高き桃太郎なのに……」
    「……なんでだろうな」
    「……君だけしか居ないんだ…君が全てなんだ…だから君は殺さない。君は僕のものだ」
    唾切が四季に膝を付き縋り付く姿は何処か弱々しく、そして四季には何故か美しく見えたのだ。
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    AKtyan5560

    DOODLE四季を相手より先に手に入れたい紫苑と黒馬が、四季を監禁しようとして逃がし夜の街で鬼ごっこする話

    紫苑は街中で見かけた四季に絡みに行き、モデルガンショップに入ろうとする然し扉から出てきた黒馬が四季に銃を渡したのから言い合いになる。
    暫くし紫苑の自宅に呼ばれた四季は壁一面に張ってある自身の写真を見て逃げる。一方黒馬に捕まり彼の家にも壁一面に写真があり、鎖を炎で焼き逃げて二人と夜の街で鬼ごっこをする
    月夜の鬼ごっこ深い紫寄りの黒髪を携えたサングラスを付けた男が、スマホの画面を眺める。そこには青年が友人と楽しげに街を歩く様子が映し出され、男はその姿を眺め咥える煙草を指で挟み息を吐いた。空中に溶ける煙が天に登り、男は画面を眺めると暗くスマホの灯りだけが反射した部屋で、壁に手を寄せ一枚の写真を横に撫でる。
    男が部屋の明かりをリモコンで付けやると、壁一面に広がる夥しい数の、青年のみが写る写真を眺め、唯一男の方を向く写真に顔を寄せ呟いた。

    「………四季ィ」

    男は静かに呟いた吐息混じりの言葉は部屋に溶け、執着し渇望する様に鋭く細められた瞳で、目が眩む様に見つめ一つ指先で宝物を撫でる様に写真を撫でた。

    男はモダンで品の良い高級な家具で揃えられた部屋の一人掛けの椅子に座り、一つの写真を見つめる。その写真は青年がソフトクリームを食べる姿を見つめ、その必死に食べゆく姿に手を伸ばす。食えぬ表情で何処か愛しげに写真を撫でる男は、ふと聞こえて来た男に絵に顔を上げると青年が友人と話楽しむ姿が大画面に映る。その姿を見て、無表情にその様子を眺める。暫く見つめ男は、目線を逸らすと大きなモニターの周りに夥しい数が貼られている写真の数々が目に入る。
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    AKtyan5560

    DOODLE四季が生理男子で生理日を攻が管理して知っているなら、危険日も知っているから孕まされちゃう四季はいるよねと言う話
    四季の生理中の世話をする攻めが危険日に孕ませて、妊娠を喜び合う迄のオムニバス短編集。主に同じテーマの作品の四季受けの話が沢山入っています

    主に世界線は全部が違います

    ラインナップ
    むだしき きょうしき ますしき
    しおしき かおしき ゆうしき はぐしき
    じんしき
    危険日予測注意報四季は生理が来る体質である。男であるが生理が来て妊娠出来る男性はこの世界には多く、四季はその体質であった。今朝生理が来てしまい腹を抱えながらトイレから出て来た四季は、ベッドへと寝転がる。すると四季の恋人の彼が部屋に来た。

    ─────ドアを開け部屋に来た彼は

    花魁坂京夜の場合
    花魁坂京夜は四季の生理周期を把握している。生理男子の四季は、生理の時期になると腹を抱えベッドから動けなくなる程に重く、3日間はその様に過ごしている。
    昨日の朝眠る四季の脇に体温計を入れ測ると、何時も寄り体温が高かった為に、生理予測カレンダーに記入すると直近明日からマークが付いていた。京夜の予測では明日から来るだろうと予想を付けた生理は、確かに今日の朝に四季が腹を痛そうに抱えトイレにへと入ったのに、京夜は予想が当たった事に事前に用意をしておいた粥を持ってくるのだ。
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    DOODLE四季が紫苑の元教え子だったら話
    紫苑は最後に生き残った教え子の四季に依存していた。恋人であり、最後の教え子の四季に死ぬなと約束をするが死んでしまう。然し四季は何故か転生し無陀野の生徒になった。そんな中杉並に行く事になり、四季を見た紫苑は強く抱き締めてきたのだ

    ※死ネタからの転生
    ※四季が紫苑の生徒だったif
    ※紫苑が激重
    ※四季愛され描写
    二度目のタトゥーは存在しない『紫苑先生!』

    『俺戦闘部隊に行ったら紫苑先生みたいに強くなるんだ!』

    『私は援護部隊だけど紫苑先生に会いに来るね』

    『紫苑先生大好きだよ!』

    目を瞑れば思い浮かぶ生徒達の顔、紫苑の脳裏に焼き付く生徒達は既に天へと登り一人も居ない。

    『紫苑先生!!また来ちまった!!』

    否一人だけは存在していた。紫苑の生徒で死せずに生き残っている生徒がいたのだ。一人だけ、たった一人の紫苑の生徒が未だ死ぬ事も無く幸せそうに笑顔で生きている。

    『紫苑先生!大好きだぜ!!』

    その生徒の名は一ノ瀬四季。鬼神の子である炎鬼である、何時死んでもおかしくない、紫苑の教え子で恋人である。

    四季は最近情緒不安定な紫苑を見て、理由を察し何も出来ない自分に不甲斐なさを感じていた。四季の同期は既に誰もいない。皆正義感が強く、自身を犠牲にし天に登ってしまった彼等は、四季のみを残し全員あの世の住人になった。既にこの世には居ない彼等は、紫苑の教え子は四季の世代以外も全員死に、既に四季しか残っていない。
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    AKtyan5560

    DOODLE反社真一郎×一般人武道
    街を見回りしフードを被り歩いていた真一郎は、偶然ぶつかった武道の蒼穹の瞳に目を奪われその場で恋人にしてしまう。武道は困惑するがその勢いに押され承諾した。そして2人の関係は深まるが、ある日武道が真一郎の正体を知ってしまい……

    フォロワーさんの素敵イラストを小説にしました!

    ※真一郎のネジが飛んでる
    ※監禁表現あり
    ※後半シリアス
    ※メリーバッドエンド
    龍王の蒼穹の宝玉 夜の街は混沌で眠らない街に集まる者は、日の当たらない世界に生きる者も多く集まる。反社やヤクザと呼ばれる裏社会の人間の多くは夜に潜み、粛々と秘密裏に悪に手を染めていた。
     そんな中で悪意のある者が集まる路地裏でフードを被った男が歩いていた。
     男は退屈そうに路地裏を歩き、男に悪意を持ち近寄ろうとする者は、フードから見える顔が見えた瞬間顔色を買え逃げていく。男にとってはそれが何でもない日常のようで路地裏を歩くスピードは変えない。
     現代の人間の魑魅魍魎が渦巻く夜に男は大通りに出て、今日の散歩をしていた。散歩と言う自分の島の見回りをしていた。男の視線は冷たくこの退屈を埋めてくれないかと思うと、信じもしない運命の出会い等思うが馬鹿馬鹿しいと頭の隅に寄せた時、それは起こった。
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