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    rani_noab

    @rani_noab
    夢と腐混ざってます

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    rani_noab

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    先生誕生日おめでと!!!
    お祝いに琉嘉が先生に監禁される話を書きました!

    さらば楽園微睡から覚めて最初に感じるのは愛しい相手の残した香りだ。鍾離の好む香が心地よくたかれている寝室で、目を一度閉じ、深く息を吸い込んでから琉嘉はちゃんと目を覚ました。身を起こしてから、琉嘉は違和感に室内をぐるりと見る。鍾離の姿はない。そして、この部屋に見覚えがなかった。驚かないのは鍾離の痕跡を感じるからだ。ここ最近で、よく一緒に買い物に行き、あれこれ注文をつけるのを微笑ましく見ているせいで、鍾離の趣味がわかってきた。この部屋は鍾離が自分の好きなように用意したものだということがわかる。
    ベッドから身を起こして、寝室の扉を開ける。
    すると今度は朝食の良い匂いが漂ってきて、琉嘉は足を進めた。知らない台所で、鍋の前に佇んでいる鍾離の姿を見つけると同時に、鍾離もこちらに気づいたらしい。
    「ああ、琉嘉、おはよう」
    自然なその表情に琉嘉は足を止めることなく近寄った。
    「おはよう。先生。何作ってるんだ?」
    抱きつくように体を引き寄せると、ふ、と鍾離の口が笑む。
    「昨夜仕込んでおいた鳥肉を使ったスープを作っている。だがこれが食べられるのは夕食だ。朝食は別に用意してある。食べるか?」
    「勿論だ」
    答えながら琉嘉は昨夜のことを思い返す。
    思い返そうとした途端思考が鈍くなる。昨夜どころか、昨日、そして一昨日、その前のことも思い出せない。
    そんな琉嘉をよそに、用意した食材がどこから手に入れ、どんなに上等なのものかどこか得意げに話している鍾離を眺めながら、琉嘉は疑問を保留にする。
    鍾離を問い詰める理由が今の所見当たらない。もともとSubの体調に気を使うDomとして、琉嘉は自制と許容に慣れすぎていた。
    伺う限り、鍾離に危険はなさそうだ。そして琉嘉にも危険は見当たらない。
    知らない家なのに居心地がいいテーブルを囲んで二人は朝食を取る。
    「先生の今日の予定は?」
    「買い出しに行く予定だ。少し足を伸ばすから帰りは夕方になるだろう」
    「俺の予定は知ってるか?」
    何気ない調子で問いかけると、鍾離は首を横に振る。
    「いや。だが予定がないのなら、今日は屋敷の散策をすると良いだろう」
    「じゃあそうするよ」
    頷いた琉嘉をじっと見た鍾離の表情が何を考えているのか琉嘉には読み取れない。
    普段、琉嘉が鍾離のことをわかるのは、鍾離がそれを許しているからだ。自分を分かって欲しいと思っている。そしてどうすれば琉嘉を喜ばせられるか日々試してくる。そんなところも可愛いのだが、鍾離のことを考えるのは楽しい。
    お前は今何を考えてるんだ?
    心の中で問いかけながら、琉嘉は食べ終わった食器を鍾離と一緒に片付けた。
    「財布はもった?collarはしてるな」
    「世間知らずの坊ちゃんの買い物を見送るようだぞ」
    「違いない」
    笑って琉嘉は鍾離が財布を取り出して中身まで見せてくるのに、よく出来ました、と褒めてやると、台詞とは裏腹に嬉しそうな表情をするのにぎゅっと抱きしめる。
    相手が鍾離だというだけで、このあたたかさが特別に自分を癒すのが、いまだに不思議だ。
    自分の人生にこんな相手が現れるなんて思ってもいなかった。
    「行ってらっしゃい。鍾離」
    「ああ、行ってくる。琉嘉」
    その背を見送って、一人になった琉嘉はさて、と鍾離の後に続いて外に出た。
    大きな屋敷だった。長い廊下を渡りながら、周囲に咲き誇る琉璃百合や見事な中庭を楽しんで、ぐるりと屋敷を回る。途中には鍾離の蒐集品と思われるたくさんのものが手入れしやすいように収められている部屋や、琉嘉が好んでいる稲妻小説を中心にたくさんの本が収められた書斎もあった。この書斎はおそらく琉嘉のために用意したものだろう。せっせと本をしまっている鍾離の姿を思い浮かべて琉嘉は笑んだ。
    台所の近くには琉嘉が取り寄せたあのオーブンと同じものが置いてあった。レシピ本の書棚が近くにあり、お菓子作りやその他の料理のレパートリーも広がりそうだ。
    外に出て、屋敷を背にしてずっと歩いた琉嘉は、しばらくして足を止めた。
    あと二歩進んだ先からは、地面がなくなっている。
    なんとなく分かってはいたが、ここは大きな円状の浮岩のようだ。地平は見えず、雲海がどこまでも広がっているのが見える。細部まで鍾離がこだわって作ったと思われる庭を散策して、琉嘉は理解した。
    この浮岩から琉嘉は出られない。
    鍾離がどこから出かけて行ったのかは分からないが、琉嘉のために出口は用意されていなさそうだった。
    軟禁。
    そんな単語が思い浮かぶ。
    一体何があってこんなことになったのか、琉嘉にはまったく記憶がない。
    鍾離の様子におかしいところはないように思う。琉嘉が問いかけたら素直に教えてくれたかもしれない。
    自分の仕事がどうなっているかが一番気がかりだったが、琉嘉の存在意義を理解している鍾離なら、何もかも放り投げさせて琉嘉を軟禁したとは思えない。でも、やはりこの状況は『おかしい』のだ。鍾離が普通に見えるだけで、どこかおかしくなっているのかも知れない。
    答えのでない思考をそのままに雲海を眺めていた琉嘉は、ひとまず室内に戻ろうと踵を返した。
    鍾離が帰ってくるまでは、本でも読んで待っていよう。

    扉の開く音がしたのに、琉嘉は顔を上げた。
    書斎から何冊か持ってきた本はまだ読み途中だが、室内に差し込む日差しがオレンジ色を帯びてきており、夕食の準備をどうしようかと思い始めていたところだった。鍾離が用意した鳥肉と野菜をことこと煮込んだスープだけでは足りないはずだが、鍾離がなんのメニューを用意するのかは聞いていなかった。
    「おかえり」
    「ただいま、琉嘉」
    両手に何も持っていない鍾離が荷物をどこにしまっているのか琉嘉には分からないが、どこからともなくいくつも取り出される食材に笑ってしまうのはいつものことだ。
    「本を読んでいたのか?」
    「ああ。この新刊、先生が買ってきてくれてたのか?」
    「お前が楽しみにしていたからな」
    「ありがとう」
    よく見てくれているらしい。
    冒険小説と言いながら、内容の半分は人間関係や恋愛の絡む物語だ。
    この本の一巻は鍾離と感想を話しあったこともある。気遣いが嬉しくて微笑むと、鍾離は黙って琉嘉を見返し頷いた。
    「夕食は他に何を作るんだ?手伝うよ」
    本を閉じ、椅子から立ち上がった琉嘉に、鍾離は今夜は、と説明しながら先に台所へと入っていく。
    味見させてもらったスープは絶品で、おそらく鳥肉もとろとろに柔らかくなっているだろう。筍をもらったというので、璃月風の炊き込みご飯を作り、ご飯が炊ける間、鍾離の話を聞く。
    訪れた店や人の名前、様子を聞くと、琉嘉がここに軟禁されてそれほど時間は経っていなさそうだ。
    夕食の片付けを一緒にして、琉嘉は鍾離と一緒に書斎へ行く。書斎はソファが用意されている。琉嘉が何冊か本を選んでから座る。
    「come(おいで)」
    呼ぶと鍾離は膝に乗り上げてくる。
    横抱きにするように支えてやると、身を預けるようにこちらに寄りかかってくる。
    姿勢良く琉嘉の上に収まる鍾離がこうして寄りかかることを覚えたのは最近のことだ。
    琉嘉は鍾離に一冊を渡した。
    璃月の歴史を娯楽に寄せて書いているその本を朗読してくれる鍾離が、時折、真実を教えてくれるのを楽しみながら、琉嘉は鍾離の心地よい声音を聞いていた。
    夜も更けて、琉嘉は鍾離の朗読と解説を上手だったと惜しみなく褒めてやる。
    自分に身をすり寄せた鍾離が、それから琉嘉の手を引いて寝室まで歩いて行くのについていく。
    ベッドの中でお互い向き合うと満たされるような感覚がある。
    「おやすみ。琉嘉」
    「ああ。……おやすみ」
    目を閉じると、睡魔はすぐにやってきた。

    翌朝、琉嘉が目を覚ますと鍾離は隣でまだ横になっていた。
    先に目覚めて琉嘉を眺めていたらしい。おはようの挨拶とともに撫でてやる。
    起き出した鍾離が、琉嘉の服をあれでもないこれでもないと選び始めたのに、今日は世話を焼きたい気分らしいと察する。長くかかりそうなその様子を眺めながら、琉嘉は昨日のことを思い返してみた。
    昨日あったことは覚えている。ということはこの洞天に来てから毎日記憶が失われているわけじゃないようだ。
    今日は鍾離も出かけないというので、鍾離に教わって骨董品の手入れを一緒にした。
    鍾離が所持している品は感心するほどあり、全て終わったころには、最初に手入れした品をまた手入れするようだろう。
    今日は琉嘉が食事当番を担い、夕食には元の世界にいた時によく作っていたパスタを作った。絶雲の唐辛子を使ってすこしぴりりとするトマトソースのパスタは、鍾離のお気に召したようだった。
    どんなアレンジをしたらまた美味しいだろうか、なんて話をしながら、また一緒に片付けをする。
    それから夜は、また膝に鍾離を乗せて琉嘉は鍾離の朗読を聞いていた。
    この状況のことを尋ねようか、とも思うのだが、鍾離が穏やかな表情をしているのを見ると、まあまだ良いか。なんて思ってしまうのだ。
    鍾離が何を考えているのかは分からないが、琉嘉と一緒にいて嬉しいと思っているのは伝わってくる。
    まだ何か切羽詰まったことがあるわけでもない。不便を感じたら鍾離に言おうと琉嘉は思っていた。
    琉嘉が、そういえば、とこの浮岩の美しい作りをほめると、鍾離はここは洞天だと琉嘉に教えてくれた。琉嘉と暮らすために前々から準備していたものらしい。
    どれだけ時間をかけたんだ、と愛しい呆れで言ってやれば、気に入っただろう?としれっとばかりに返される。
    鍾離の趣味が分かってきた琉嘉と同様、鍾離も琉嘉の趣味が分かっているようだ。
    この洞天は琉嘉と二人で暮らすためだけの世界だった。

    翌日、琉嘉はこの洞天に来て一番気がかりだったことを問いかけることにした。
    「鍾離先生」
    「ん?」
    朝食の後、テーブルの向かいで璃月の新聞を広げている鍾離が顔を上げる。
    「先生の誕生日ってまだすぎてないよな?何が欲しいか聞いてなかったと思って」
    琉嘉の問いかけに、鍾離は目を丸くしてきょとんとした顔をする。その不意をつかれた滅多に見られない表情が可愛すぎて琉嘉は笑った。
    「先生、可愛い顔してる」
    琉嘉がそういうと、今度はむくれたような顔をする。些細な表情の変化で、本人に言えばそんな顔はしていない、と言うだろうが、琉嘉にはそう見える。
    「そうだな……。何かお前のものが欲しい」
    あまり考える間がなかった。前から考えていたのだろうか。
    「俺のもの?……全部先生にあげちゃったからな」
    呟くように言って思案する。
    心も体も未来も鍾離に勝手にあげたつもりでいて、それから他に差し出すものがあっただろうか。
    意外と強欲な恋人のために思案する琉嘉の目の前で、鍾離の顔が暗くなるのに気づいた。
    「……鍾離?なんでしょげるんだ」
    「しょげてなどいない」
    「しょげてるだろ。ほら、come」
    椅子を引いてテーブルと距離を空けてから鍾離を呼ぶ。近寄ってきた鍾離が自分お前で立ち止まるのに、久々に琉嘉はsitまで口にした。
    素直に自分の膝に座る鍾離に、琉嘉は首を傾げて見せる。
    「白状してくれ、先生」
    「話すつもりはない、と言ったらどうする?」
    金色の瞳が自分の心の奥底を覗くように見下ろしてくるのに、琉嘉は微笑んだ。
    「じゃあ聞かないよ」
    琉嘉の返事にしばらく黙っていた鍾離は、それから深く息を吐き出した。
    「commandで話させることができるだろう」
    やっぱりしょげているような気がする。
    「まあそうだが、鍾離が話したくないなら聞かなくてもいい」
    「お前はこの状況をおかしいと思わないのか?」
    しょげているしちょっと拗ねている。
    急によく見えてくる鍾離の感情が嬉しくて、琉嘉は思わず笑を浮かべた。
    「先生がおかしいようには見えないな。俺をここに閉じ込めるなんらかの理由があるんだろうな、と思ってる」
    「理由がなくてもお前はそう思えるか。俺の私欲のまま、お前をここに永遠に閉じ込めたい、というだけだったら?」
    「十分な理由だろ?」
    その琉嘉に抗議でもするように、鍾離が寄りかかってくる。嬉しさと不満。
    「こら、ソファと違ってバランスが悪いんだから」
    「お前は俺に甘すぎる。お前が抵抗しなければ、お前のこの後の人生が全てこの洞天で完結するんだぞ」
    「まあ……そうだが、先生にだけ甘いつもりだ。これが例えば……旅人だったら俺は許してないだろうしな」
    「何故そこで旅人を持ち出す?」
    「例えに拗ねないでくれ……」
    困った人だな、と眉を下げた琉嘉に、鍾離は琉嘉に身を寄せたまま何かを考えているようだ。
    琉嘉は実際にこのまま二人きりで完結した世界で暮らしていくことを考えてみたが、別に何も困らなかった。
    命に関わるSubの契約者はいない。琉嘉がいなくても世界は回っていくだろう。それならば、この長い時を生きている鍾離の望みを聞いてやったとしても、良いんじゃないかと思う。
    「まあ出られないのも仕方ない。他に何か欲しいものはないのか?」
    琉嘉が問いかけ直すと、鍾離が返事をする。
    「誕生日の贈り物なら必要ない。既に貰っている」
    「……そうだったのか。記憶がないんだ。先生の喜んでる顔を覚えてないのは残念だな」
    きっと喜んでくれただろう。鍾離はものの価値がわかる男だ。人の心が価値で測りきれないことも知っている。
    すると鍾離の顔がしょげたものから困ったものへと変わる。
    「お前こそそんな顔をするな。お前の贈り物は今この状況だ」
    鍾離がようやく口にした真相に、琉嘉は鍾離の顔を上げた。
    「お前には二週間の休暇を取ってもらった。二週間だけお前を監禁したいと言ったら快く承諾してくれた」
    「……まあ俺ならするだろうな」
    琉嘉も自分のことをよく分かっている。鍾離の可愛いお願いならこの後どんな後始末が待っていようと休暇を用意したに違いない。
    「その際に個人的な好奇心でお前の記憶を少し曖昧にさせてもらった。これについても承諾を取っている」
    なんとなくそうじゃないかと思っていたが、何かの実験だったようだ。
    甘やかしすぎだろうか?と一回考えてみて、相手が鍾離なら良いだろうと結論に至る。本当のわがままなどそう言ったことはないのだ。
    「満足したか?」
    「ああ。今回の試みは無意味なことがわかった。どんな環境にあろうと、既に俺とお前の関係性は揺るぎないものになっている。俺がお前を許したように、お前も俺を許していることが分かった。ならば世界を閉じている理由がない。むしろ、お前の喜びを多く得るために、俗世にいた方が俺たちは幸福だろう」
    満足そうな鍾離の表情に、琉嘉は僅かに首を傾げた。
    「それを確かめたかったのか?」
    「お前が好んでいた小説の中で、主人公をどこにも行かないように閉じ込めたいと願う男の話があっただろう。興味があった」
    そういえば、と最新巻が用意されていたあの本の内容を思い返した。確かに似たようなシーンがある。
    「そこであの本に戻ってくるわけか……」
    人間の心に好奇心たっぷりな神様で可愛いこと。
    「この状況でお前がどんな反応をしようとかまわなかった。試すつもりはなく、お前の本質や、特異的な状況じゃないと見られないお前の答えが見たかった。だがお前があまりにも……」
    「あまりにも?」
    「変わらずに俺を大切に扱うものだから、少々反省した」
    それでしょげたのか。
    口元がにやけそうになるのを抑えつつ、琉嘉は鍾離の髪を梳く。
    でもそれはそれとして、気になっていることがまだ解決していない。
    「で、先生の誕生日はいつなんだ?贈り物をしたと言っても、おめでとうの言葉くらい言わせてくれ」
    「今日だな」
    「今日!?」
    さらっと口にされた台詞に琉嘉は目を見開く。
    「ああ、ちゃんと言おうと思っていたぞ。お前があとで怒るだろうと分かっているからな」
    悪気のない声音に琉嘉はその頬を摘む。やわやわとつねるまでは行かないが、抗議する意味で引っ張った。
    「分かっているならもうちょっと早く言え。次からはそう躾けるからな先生!ほら満足したなら帰るぞ。俺だけじゃなくてみんなにも先生の誕生日を祝ってもらわなきゃ。休暇が取れたのって年末だからか。というかケーキ!焼こうと思ってたんだぞ。デコレーション、旅人たちと練習したんだからな」
    「な、琉嘉……!」
    それから鍾離を追い出すように膝から退かせて琉嘉は鍾離をぐ、と引き寄せる。
    今は文句よりも何よりも、言いたいことがある。
    「お誕生日おめでとう!」
    ぎゅっと抱きしめる。生まれてきてくれてありがとう。出会ってくれて、選んでくれて、共に居てくれてありがとう。
    「……愛してるよ」
    たくさんの言葉にできない感謝をそう耳元で囁くと負けじと抱き返してくる。その腕の強さに笑って、琉嘉は手を繋ぐと鍾離を急かして屋敷を出る。
    長い人生の中で同じ時は二度と訪れない。
    鍾離の喜びを多く得るなら、それこそ俗世にいた方がいい。
    琉嘉を自分だけのものにすることに興味があった鍾離を琉嘉は可愛らしく思う。ただ、琉嘉にはその欲求より、この可愛らしい男を世界に見せびらかしてやりたい欲の方が勝つ。
    特別な一日はまだ終わらない。
    この男にたくさんの人間からの祝福を降らせてやるために、琉嘉は鍾離を連れて二人きりの世界を抜け出したのだった。


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