愛と笑う死んだと思われた高杉を抱き抱えて来たのは銀時だった。高杉は勿論直ぐに病院に運ばれたが、奇跡的に一命を取り留めた。生き急いでいたやつではあったが、身体はまだ生きながらえようと必死に動いていたのだった。そんな想像もしていなかった再開に、桂はどう反応したら良いのかがわからなかった。
「久々だって言うのに…シケたツラをしてるなァ、お前さんは。」
そう言って街ゆく桂に話しかけてきた。
「殆ど息絶えていた人間が、まず最初に友に言うことではないな。貴様こそ顔色が良くないぞ。これからまた墓場にでも還るのか?」
「クク、もうあんな冷てェ土の中なんてゴメンだね。」
こんな皮肉のような返しをするなんて、まるである海外の双子の再会のようである。憎まれ口を叩いているが、退院してきた高杉が一番最初に会いに来たのは自分だったと、後からまた子殿に聞いた。
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