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    kesyo_0310

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    kesyo_0310

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    ハロウィンふみ天ちゃん。書きかけ。後半ほぼセリフです。そのうちちゃんと完成させます。

    トリック&トリート! 天彦はコーヒーを淹れながら、鼻歌混じりに冷蔵庫を開けた。今日はずっと食べたかったコンビニスイーツが食べられる日だ。期間限定だからか、天彦がいつコンビニを見ても売り切れていた。それが今日、やっと買えたのだ。
     コーヒーの良い香りが漂ってくる。天彦は冷蔵庫からチョコレートモンブランを取り出した。食器棚からスプーンを探す。
    「トリックアンドトリート」
     背後から低くセクシーな声が掛けられる。ほのかに甘い香りがする。
    「……アンド? オアじゃなく?」
    「お菓子くれたらいたずらしてやろうかと思って」
    「あいにくお菓子は持っていなくて……」
    「それは?」
    「こ、これは……」
    「無いなら残念だな。セクシーないたずら考えてたんだけど」
    「……具体的には何かお聞きしても?」
    「ここでは言えないよ」
     ふみやが恥ずかしそうに笑った。
    「エクスタシー!」
     天彦はもう、己のリビドーを押さえられなかった。天彦はワールド・セクシー・アンバサダー、世界セクシー大使。ずっと楽しみにしていたスイーツより、目先のセクシーである。
    「僕の負けです」
     天彦はチョコレートモンブランをふみやに差し出した。
    「やった」
     ふみやはモンブランを受け取ると、嬉しそうに踵を返し、テーブルに向かう。
    「待って!」
     その手を掴んで引き留める。
    「セクシーないたずら、してくださるんでしょう?」
    「えっと、あー……」
     ふみやが目を逸らして言い淀む。
    「僕のこと騙したんですか?」
    「え、あ、いや、そういうわけじゃ」
    「なんて」
     ぱっと天彦はふみやの手を離して笑った。
    「僕からのいたずらです。半分こしませんか」
    「うん」

    「そうだ、準備して部屋で待っててよ。すぐ行くからさ」
    「えっ」
    「言っただろ、セクシーないたずらするって。じゃ」
    「セクシー……!」
     天彦は立ち去るふみやの後ろ姿を見つめながら呟いた。

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