夏のベッドにて暑いです、杏寿郎さん。
ベッドの中で、くっついて寝ている杏寿郎さんを手でぐいっと押して、距離を取ろうとしてみた。
人より体温が高い杏寿郎さんと一緒に寝ていると、夏は暑くてたまらない。それなのにベッドの中でいつもくっついてくるものだから、暑くて仕方がない。
暑いからとベッドの中で離れようとすると、悲しそうな視線をこちらに向けてくる。
そんな顔してもダメです、暑いから近づかないでくださいと言うと、眉毛が下がって全力でしょんぼりした顔をする。
少し心が痛むが、暑さに耐えられなくて、そっぽを向いて見なかった事にする。
すると、杏寿郎さんが無言でクーラーの温度を下げてしまい、今度はベッドの中が寒くなってきた。あまりの寒さに振り返ると、杏寿郎さんがにこやかに手を広げて、自分が懐に入ってくるのを待っていた。
電気代、と思いながらも、その懐にいそいそと入っていくと、ぎゅっと抱きしめられてしまった。
杏寿郎さんの満足そうな顔に、まぁいいかと許す事にした。暑いです、杏寿郎さん。
ベッドの中で、くっついて寝ている杏寿郎さんを手でぐいっと押して、距離を取ろうとしてみた。
人より体温が高い杏寿郎さんと一緒に寝ていると、夏は暑くてたまらない。それなのにベッドの中でいつもくっついてくるものだから、暑くて仕方がない。
暑いからとベッドの中で離れようとすると、悲しそうな視線をこちらに向けてくる。
そんな顔してもダメです、暑いから近づかないでくださいと言うと、眉毛が下がって全力でしょんぼりした顔をする。
少し心が痛むが、暑さに耐えられなくて、そっぽを向いて見なかった事にする。
すると、杏寿郎さんが無言でクーラーの温度を下げてしまい、今度はベッドの中が寒くなってきた。あまりの寒さに振り返ると、杏寿郎さんがにこやかに手を広げて、自分が懐に入ってくるのを待っていた。
その魅力的な懐にいそいそと入っていくと、ぎゅっと抱きしめられてしまった。
杏寿郎さんの満足そうな顔に、また今日も思い通りにやられたなぁと思うのだった。