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    穂山野

    @hoyamano015

    読んでくれてありがとう。
    幻覚を文字で書くタイプのオタク。とうの昔に成人済。

    スタンプ押してくださる方もありがとう。嬉しいです。

    置いてある作品のCP等
    金荒 / マッキャリ/ 新中/リョ三

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    穂山野

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    【マッキャリ】2019.2 かべうちに置いたもの。
    診断メーカーのお題「どうしてこんなにも」

    #マッキャリ
    makkali
    #新世紀中学生
    #BL
    #S4GM

    どうしてこんなにもなにをしていても気にはなるのだから仕方がない、という諦観をキャリバーには抱く。
    ボラーもヴィットも気にはなるのだが、それぞれ「大丈夫だな」というところに帰着するので余程深刻でない限りはそっとしておく。
    それが適度な距離感だと思う。それぞれ大人であるのだし。
    この身体年齢に見合うような記憶も記録も私たちは持っている。

    ツツジ台に降りてきた私たちが裕太や六花、内海と関わる中で得たものは「自分でも自分が思うようにならない」ことや「自分で答えが出せないこと」があるということだった。
    今まではそういったことはなかったのだ。
    人であることを学習して記憶していく過程で「気にしなくていい」ということができなくなった。
    初めてのことだ。
    どこかフラフラとしているキャリバーは気になる。
    背負っている刀が入り口でぶつかる音を聞く。常に前しか見ていない彼にとってそんなことは些末な出来事なのだろう。
    けれど私は気になるのだ。歩いて家に帰っているのか、猫はちゃんと世話しているのか。
    ボラーがいう。
    「マックス、保護者的なヤツじゃん」
    保護者なのかといわれるとそれは違うのではないか、と思う。
    そのまま伝えると「あーもういい。そのままで」と棒読みの答えが返ってくるだけだ。
    カウンターの端で六花のことを目で追っていた裕太がいう。
    「気になるものは仕方がないです」
    ヴィットは「ね、」と笑う。
    なにが「ね、」なのか。
    私は諦観を持ってキャリバーを受け入れるしかないのだ。

    「どーしてこんなに鈍いのか、わっかんねえなあ……」とボラーが呟くと裕太が「あの、頑張りましょう」と私に声をかける。
    なにが「頑張りましょう」なのか。
    入り口でキャリバーの刀がぶつかる音がする。
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    Replies from the creator

    穂山野

    DONE【リョ三】Sign

    インターハイが終わり、新学期が始まったころの幻覚です。
    二人がゆっくり距離を詰めていったらいいな、という幻覚をずっと見ていたので。
    二人で幸せを作っていってくれ…
    相変わらず拙い文章ですが、似たような性癖の方に届いたら嬉しいなあと思います…
    Signもう殆ど人がいなくなったロッカールームの小さな机で部誌を書いているとどこからか「宮城ィ」ともうすっかり聞き慣れてしまったデカい声がする。
    「なんすか?!」とこちらもデカい声で応じると「おー、今日一緒帰らね?」と毎回こっちがびっくりするくらいの素直な誘い方をするのが三井寿だ。
    最初はその理由がよくわからなかった。自分が部長になったことでなにか言いたいことがあるとかそういうやつ?と若干の警戒心を持って精神的に距離を取りながら帰った。でも三井にはそんなものまったくなく、ただ部活終わりの帰り道をどうでもいいような話をしたり、それこそバスケットの話なんかをしたいだけだった。
    最初は本当にポツポツとした会話量だった。家に着いてドアを閉め「あの人なにが面白えんだ?」っていうくらいの。そのうち誘わなくなるだろう、と思っていた。しかし三井はまったく気にしていないようで当たり前のように隣を歩いた。
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    穂山野

    REHABILI【リョ三】『ふたりにしかわからない』
    リョ三になる手前くらいのリョ+三。うっかり観に行ったザファで様子がおかしくなり2週間で4回観た結果すごく久しぶりに書きました。薄目で読んでください。誤字脱字あったらすいません。久しぶりに書いていてとても楽しかった。リョ三すごくいいCPだと思っています。大好き。
    木暮先輩誤字本当にごめんなさい。5.29修正しました
    ふたりにしかわからない9月半ばだというのに今日もまだ夏が居座っていて暑い。
    あの夏の日々と同じ匂いの空気が体育館に充ちている。その熱い空気を吸い込むとまだ少し胸苦しかった。いろいろなことがゆっくり変わっていく。
    自分は変わらずここにいるのに季節だけが勝手に進んでいくような変な焦りもある。でもその胸苦しさが今はただ嫌なものではなかった。

    木暮が久しぶりに部に顔を出した。
    後輩たちが先輩、先輩と声をかける。あの宮城ですら木暮に気付くと「あっ」って顔をして5分間の休憩になった。
    部の屋台骨だった人間が誰か皆知っている。誰よりも穏やかで優しくて厳しい木暮は人の話をよく聞いて真摯に答えてくれるヤツだ。
    後輩たちの挨拶がひと段落したあと宮城も木暮に話を聞いている。
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