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    yoshi_toutoi

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    何となく思いついたネタ

    #正良

    悪い子「出会い系アプリ、、、か。」

    良守は今すごく悩んでいた。

    「ていうかっ!俺未成年だし!?あ、兄貴もいるし、、??」

    自分で言っておいてぶわっと顔が熱くなる。

    「でも、女の人ってなると美味しいケーキ屋さんとか知ってるだろうなぁ。」

    うーんうーんと唸る。

    「1回だけなら、、いいよな??」

    美味しいお店を知りたいが為に出会い系アプリに手を出してしまった。

    この一連の良守の独り言を実の兄であり、恋人の「正守」が聞いていたとも知らずに。





    プロフィールを登録し、しばらくすると一人の女性から連絡が来た。

    「おお!早速連絡が来たぜ!!んーと、どれどれ!リナさん?って言うんだ。へぇ。この人もお菓子とか好きなのか!!」

    自分と共通の趣味を持つ「リナ」という女性に興味が段々と湧いてくる。

    「私、美味しいケーキのお店知ってるの。良かったら一緒に行ってくれない?」と、ありがたいお誘いがきた。

    行く、という返事を返す。

    「楽しみだなぁ」と呟くと瞼を閉じた。






    リナという女性からお誘いが来てから約1週間。

    「ふぅ。緊張してきた、、。」


    ついにこの日がやってきた。今日は「リナ」さんと会う日だ。

    「どんな人なんだろ、、。」

    少しの不安感と、美味しいケーキを食べられるという期待感でドキドキが止まらない。
    しかし、この事を正守に知られるとまずい。非常にまずい。
    何としてでもバレないようにしないといけないのだ。

    「ま、まぁ大丈夫だよな??」

    この時俺は完全に油断していた。

    「こんにちは。良守くん。」

    聞き覚えのある声。冷や汗が止まらない。
    どうしても後ろを振り振り返ることが出来ない。

    「どうしたの。良守くん?」

    肩にポンっと手を置かれる。あぁ。俺死んだな。
    ゆっくり振り返ると、無表情だが完全に怒っていると分かる顔の兄貴が立っていた。

    「え、え??なんで兄貴がここに、、??」

    答えもせずに、ただ黙ったまま強く手を引かれる。

    「ちょ!兄貴?!どこ行くんだよ!」

    ずんずんと手を引かれ、どこかに連れていかれる。
    やばい。完全に怒らせちまった。

    人気の無い路地を進んで行く。

    「いてっ!」

    ドンッと壁に打ち付けられる。

    「良守。お前は自分が何をしたか分かっているのか?」

    「ご、誤解だって!」

    「言い訳か?」

    「んむ?!」

    突然唇を塞がれる。

    「ふぅ、、んん、!!」

    息が出来なくてドンドンと正守の胸を叩く

    「んっ、はぁっ!」

    「良守。」

    「、、、」

    顔を合わせるのが気まずくてふっと逸らしてしまった。

    「こっち向け。」

    グイッと頬を掴まれて強制的に顔を合わせられる。

    「良守。どうして出会い系アプリなんかに手を出した?」

    「そ、それは、、」

    「そんなに俺が嫌なのか。」

    「、、え??」

    「俺が、、そんなに不満か?」

    「えっ?兄貴??」

    「こんなにも良守を愛して、尽くして、、。それでも足りない?」

    「ちょ、あにき?」

    「俺から離れられる何て思うなよ?」

    そう言い放つと首に吸い付く。

    「んぁっ!?あ、あにきっ」

    ぢゅ、、と音を立てて赤いアザが出来ていく。

    「やっ、、あにき、、!」

    「良守、、俺だけを見て?」

    そういった兄貴の顔は少し悲しそうだった。
    その悲しそうな顔を見た瞬間俺はギュッと胸が潰されるほど苦しくなった。

    「ごめん、ごめん兄貴!」

    ギュッと兄貴に抱きつく。

    「俺、俺ね?兄貴の事大好きだよ、、こんなことして、傷つけてごめんなさい。」

    そう言って正守を見上げるとニヤニヤしながら笑っていた。

    「、、は??」

    「本当に馬鹿だねぇ、お前は。」

    「な、なんだよ!!」

    「良守がケーキを食べたいが為にこのアプリ入れてたこと、知ってたよ?」

    「なんで兄貴が知ってんだよ!?」

    「だって、俺がリナだからね。」

    「、、、ええっ?!」

    「お前が部屋で独り言言ってたのも全部聞いてたんだよね。」

    驚きのあまり素っ頓狂な声を上げてしまう。
    あの時の独り言をずっと聞かれてたのか?それに、兄貴が、リナさん??ずっと連絡してたあのリナさん?

    「くくくっ。ビックリしてるみたいだね。」

    「て、てめぇっ!よくも騙したなっ!?」

    「騙すも何も、良守がいけないんだよ?」

    「それは、、そうだけど、、」

    唇をとがらせてそっぽを向く

    「まぁ。お前が女目当てで出会い系なんてやってたもんなら、こんな程度じゃ済まなかったけどね?」

    口元は笑っているが目は全く笑っていなかった。
    その様子に少しゾッとする。

    「お店くらい俺がいくらでも、どこにでも連れて行ってやるのに。」

    「だって兄貴、いつも忙しそうじゃん、、。」

    「時間くらい何時でも作るさ。可愛い良守の為にね?」

    「っ、、またそんな恥ずかしいことを、、」

    「まぁ今回は特別に許してあげるけど、。」

    グッと顔を近づける。

    「次はないからな?」

    暗く、低い声音にビクッとする。

    「わ、分かってるってば、、。ごめん」

    「分かればよし。」

    ポンっと頭に手を乗せてくる。
    チラッと兄貴の方を見やると目が合った

    「、、、。でもやっぱり目的がケーキとはいえ、俺に黙って女の人と会おうとしてたのは気に食わないなぁ?」

    なんだか嫌な予感がする、、。

    「悪い子にはお仕置しなきゃね?」

    「えっ」

    嫌な笑みを浮かべて俺を抱き抱えた。
    あぁ。俺。死にました。
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