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    yoshi_toutoi

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    yoshi_toutoi

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    甘めな正良書いてみました。

    #正良

    素直な君「はぁ。ったく、なんで俺が兄貴の事なんかで悩まなくちゃいけねぇんだよ。」

    屋上で寝そべりながらボソッと呟く。

    「こんなんじゃ俺、誰かに兄貴の事取られちまうかもな」

    兄貴の事になると、俺ってこんなにも弱気になっちまうんだな。と、青い空を眺めながら思う。

    「素直っつったって。そんなの無理だろ。は、恥ずかしいし、、、。」

    兄貴はいつも俺に好きだの、可愛いだの、甘い言葉を投げかけてくれる。それが恥ずかしくて、嬉しくて。だけど素直になれない自分が居て。

    「俺も素直に好きって言えたらいいんだけどな。」

    自分の感情を悟られないように「うるせぇ!馬鹿兄貴!」と、暴言を吐いてしまう。

    「ほんと、可愛げ無いよな俺って」

    ハハ、、と乾いた声を零す。

    「捨てられちまうのも、時間の問題なのかもな。」

    考えれば考えるほど嫌な想像が頭を駆け巡る。

    「そんなの、、嫌だ、、。」

    じわっと目尻に涙が溜まる。
    兄貴が俺の傍から離れて行ってしまうことを想像するだけで苦しい。

    「ふ、ふぇぇ、、、」

    溢れ出る涙を必死に擦る。

    「そんなに擦ると赤くなっちゃうよ」

    「え、、??」

    突如聞こえてきた声に驚き、後ろを振り返る。

    「あ、あにき??」

    「やっぱりここに居た。なんだか良守に会いたくなっちゃってさぁ。」

    そう言いながら良守に近づいて行く。

    「可愛い可愛い良守を見つけたと思ったら、泣いてるんだもの。どうしたの?」

    そっと良守の涙を拭う。
    するとさらに涙が溢れ出る。

    「うわぁぁぁぁん、、、」

    「大丈夫だよ。」

    ギュッと抱きしめてやると「俺を捨てないで 」と良守がしがみついてくる。

    「え??」

    思いがけない良守の発言に戸惑う。

    「俺がお前を捨てる??どういう事だ」

    そっと引き離し、良守をじっと見つめる。

    「お、俺、いっつも無愛想で可愛げもないからこのままじゃ兄貴に捨てられるって思って」

    、、、全く。なんて可愛いんだろう。今すぐにでも押し倒したい気持ちを抑える。

    「本当に可愛いね、お前は。」

    「、、え?」

    「俺は一生お前を離してやるつもりなんて無いんだけどね。」

    にやにやしながらそう言う正守に顔を赤くする良守

    「なに?不安になっちゃったの??」

    よしよし、と言いながら頭を撫でる

    「だ、だって、、」

    不安げな目をした良守が上目遣いで見上げてくる。
    俺は理性を保つのに必死だ。

    「俺はお前しか見えてないし、見るつもりもないよ」

    「ほ、ほんとに?」

    「そんなに信じられない?なら、、」

    「うわっ」

    優しく押し倒される。

    「あ、あにっ!?」

    良守の声を無視してキスをする。

    「んぁっ、」

    甘い声が漏れる。必死に正守にしがみつく。

    「んむぅ、、ぷはっ」

    「好きだよ、良守。」

    耳元で呟いてみせる。瞬間、良守の顔はぶわっと赤くなる。

    「、、も、、。」

    「ん?何?」

    「お、俺も、、すき。」

    そう言うと正守の口にちゅっとキスを落とす。

    「、、、」

    「あ、あにき??ご、ごめん!嫌だった、か?」

    「、、、」

    「そ、そんなに嫌だったのかよ!!?」

    「、、はぁ。良守。あんまり俺を煽らないでくれるかな??」

    「煽る、??何言って、、んっ!?」

    生意気な口を塞ぐ。

    「やめっ!んぁっ!」

    口を離してあげるとぐたっと正守にもたれ掛かる。

    「俺がどれだけ良守のことを愛してるか分かってくれた??」

    「う、うるせぇよ、、」

    唇をとがらせ、顔を赤らめて良守が言う。

    「あれ?素直になりたかったんじゃないの??」

    クスっと笑うと「笑うなっ!」とそっぽを向いてしまった。からかい過ぎたかな?と少し反省する。

    「良守。こっち向いて?」

    「、、、ん。」

    今度は素直に従う。

    ギュッと抱きしめ合う。正守の腕の中で良守がつぶやく。

    「ちゃんと伝わってるよ。ばかあにき、、」
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