Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    徒然文置き場

    @rJwonHTpuGsAEXT
    出来たら、pixiv投稿予定の小説ネタ考え中です。
    出来なかったら、ポイピク投稿予定です。
    こちらもマイペースに投稿している垢になります。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    徒然文置き場

    ☆quiet follow

    鶴さに♀
    主は刀剣の名前を呼べるが、刀剣達は主の本名を呼ぶのが禁じられている本丸。
    もちろん恋愛も禁止。

    鶴丸
    顕現されてすぐ、主に一目惚れしているが掟があるため想いを伝えない決意をしている。

    審神者
    恋愛経験0の成人女性で、初恋は鶴丸。
    想いを悟られない様に、あくまで「主」として接する。

    #鶴さに♀

    名前を呼ぶのは、あの時

    貴方に、君に

    逢わなければ

    『好き』を抱かなかっただろうか?



    名前を呼ぶのは、


    「鶴丸さん」白くて美しく、儚さの中に強さを秘めた太刀。
    鶴丸国永を、審神者は見つけて呼んだ。
    「主」
    鶴丸は近侍の任に就き、仕事を進めている。
    近侍に任命されて、もう少し距離を詰め、仲良く出来ると思っていたが。
    現実は簡単でない。
    主は他の刀剣達とも、積極的に交流し、仲良くなっているのだ。
    鶴丸自身も仲良い方だが、違う関係になりたい。と望んでいる。
    好きなんだよ、主が欲しいんだ。
    なんて言える訳ねぇな、と心の中でため息をつく。
    近侍なんて、好きな人の隣にいれる特等席なのにな!
    2人は任務を確認しながら仕事を進めて、一日が過ぎて行く。


    午前0時。
    主は布団の中に入っていたが、寝付けずにいた。
    「寝れない‥」と呻く。
    好きな人を近侍として、側に置いたはいいけど。
    仕事中なのに。
    毎日ずっと、ドキドキして心臓に悪すぎる。
    主従関係でなかったら、ずっとずっと一緒にいたい。
    彼は特別「刀剣」だから、私が死ぬ期間限定で。
    近侍の任を解いた方が、いいか悩んでいる時。
    襖の外に、うっすらと人影が見える。
    夜中にすまない。と小さい声がした。
    「鶴丸さん」何か用があるのかな?と、布団の中から出る。
    襖を開けて、鶴丸を自室に入れた。


    主が入っていた布団の上に、2人は正座して向き合う。
    「主、俺の事どう思ってる?」
    どう思ってる??鶴丸に問われて、心臓が跳ねる。
    あたり障りのない事を、言わないと。
    「強くて、美しい刀です」
    それだけかい?と意地悪っぽく笑う。
    「信頼しています」
    主は、それだけかい?と返されて戸惑っている。
    それだけ。でない想いを、見透かされてる様な感覚。
    「俺から、言うかな」よし!とひと息入れる。
    何かな、と主はドキドキしている。
    「名前で呼びたい」
    「」言葉を失う。
    分かりやすく言うとだな。と出た言葉は。
    「初めて逢った時から、君が好きだ」
    想い人に告白され、自分と同じ想いを抱いていた。
    嬉しくて、舞い上がりそうだけど。
    けれど、禁じられている。
    「‥ごめんなさい」と俯きながら言う。
    そう
    返事を聞いた鶴丸は、そんな感じがしてたよ。と冷静だった。
    俯く主の顔を両手で、優しく触れて顔を自分に向けさせる。
    「鶴丸さん?」
    「俺の名前を、呼んでくれよ」


    夜は2人だけ、ドロドロに溶けて。

    熱に浮かされて、刹那の時を共に行く。


    名前を呼ぶのは、一度きり
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works