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    Umekopyon

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    バカ長い☀🐉小説「Waiting for Rainbows」の2章も和訳してみる(2/2)

    ※日本語で書き慣れてない霧切がいる(前回より少ない)
    その他の注意点は1章その1をご参考ください☆
    とにかくいろいろ恥ずかしい

    和訳が下手なので間違った・変なところがあったら丁寧に教えてください!

    虹を待っている 第2章 (2/2) 数時間後、霧切が見回りに出ているとき、日向は交番の中で一人座り、ぎこちなく帽子を整えていた。普段は室内でかぶらないが、朝から髪がうまくまとまらず、制帽で隠すことにした。そもそも、髪が完全にまとまるということはないのだが…
    しかし、何時間もかぶっていると内側のバンドが頭皮を痛め始めたので、もう一度髪を直そうとトイレに入った。

     帽子を洗面台の縁に置き、日向は身を乗り出して鏡に映る自分の姿を眺めた。慣れない寝床と風呂なし、それに加えて帽子のせいで、髪はさらにひどくなっていた。日向はうめき声を上げながら、蛇口で手を濡らして髪を指でなぞり、なんとか見栄えをよくしようとした。

     ふと自分の目が映り込み、本能的に視線をそらしたが、前夜の言葉が脳裏をよぎった。

    『いい目だなぁ』

     日向は髪に指を静止させた。そう言っただろう?あの見知らぬ男。酔っぱらいのたわごとだったのは確かだが…

     鏡に少し近づき、自分の視線とあえて向き合うながら、腕は洗面台をつかむように下げた。大学時代に妙なストレス戦ができで以来、ここ数年、自分の目に違和感を抱いていた。瞳孔の周りにある薄い輪、オリーブ色の虹彩を斜めに切り裂く奇妙な線…生まれてから20歳まで鏡に映っていた自分とは違う目だ。異質で歓迎されない他人の目になっていた。自分の失敗を常に思い起こさせるものしかない。

     もちろん、それは日向の主観だ。自分の目に対する嫌悪感のほとんどは、個人的な感情に彩られていることはよく承知していた。しかし、電車の中で、人が目を合わせて反動をつけているのを見たことがあったし、子供が無邪気にしつつ遠慮なく困惑して見つめているのに気づいたこともあった。奇妙に思うのは自分だけではなかった。

     目のことを褒められたのは、まさに初めてだった。

     日向は映っている姿に顔をしかめてから、一歩下がって帽子をかぶった。寮に帰るまで、髪型はどうしようもない。そもそも前夜のあいつは何だったんだ?直感的に裏社会の人間だと思ったが、早とちりだったのだろうか。先入観を持って問題に取り組むのは危険だと、霧切はよく言っていたが…

     どうしたらいいのかわからず、日向は思考を整理しようとした。

     事実:日向はその男を見たことがなかった。花村にとっても初めてだった。少なくとも、花村が彼に酒を出すことはなかった。日向は前者であることをかなり確信した。

     事実:その男は細線のデザイナースーツを着ていた。マフィアの映画によく出てきそうな服装だったが、この時点で単なる推測に過ぎないから、そんな思考回路をそのままにしておいた。

     事実:その男は動揺していた。起こっていたとか、イライラしていたとかいうのは、日向の好みからすると憶測の域を出ないが「動揺」というのは漠然としていて、十分通用する。

     事実:その男は酔っぱらっているとき、他人を褒める癖がある。

     …問題に関係ないだろうな。

     事実:その男は「ぼっちゃん」と呼ばれ、高そうな外車で迎えに来ていた。日向はその車の車種がよくわからなくて、左右田に送るために写真を取っておけばよかった…ああ、くそ、ナンバープレートぐらい撮ればよかったのに…!日向は、前夜の自分の不手際を悔やんでいた。

     日向はあっさりと考えを見直し、その出会いから得られる確固とした真実はすべて出尽くしたと判断した。しかし、念のため、心のリストに最後の1項目を追加した。

     意見:この状況、どうも怪しい。

     具体的な根拠は何もなかったが、いくらなんでも無視する気にはなれなかった。

     その中から導き出される仮説として…日向に一番理にかなっていたのは、あの男はやっぱり若いヤクザでおそらく組の中でも高い地位にある。何らかの取引に失敗して、その不満を酒で紛らわすためにかがやきに立ち寄ったのだろう。

     いや、確かに理にかなっていたが、日向はまだ納得がいかなかった。なんでだろう。希望ヶ丘の辺りではヤクザの存在はあまり知られていない。少し離れたら裏通りに、ヤクザとの関係が疑われるフロント企業やその他の社会がいくつかあるが、そんなに大したことはない。では、ある組が領有権と求めて動き始めたのだろうか?霧切の方が状況を把握しやすいだろうから、相談してみるか…

     日向は洗面台の縁を叩きながら、鏡に映る自分の忌まわしい目をじっと見つめ、ふと気がづくと、あまりにも長い時間が経っていた。執務中のはずだったのに、おそらく10分近くもそこに立っていただろう。直立し、最後にもう一度帽子を調整すると、受付に向かって机にどっしりと腰を下ろした。もう忘れようと思っていた。

     別の捜査の道があることに気がつくまで。文字通りの、目の前に。

     コンピュータを調べて、関連するファイルがないかどうか確認するのだ。

     日向は机の上に置かれた古いCRTモニターをしばらく見つめた。この程度の小さい交番が持っている情報データベースは、それほど深いものではありません。本庁に出向いた方がよさそうだ。しかし、その男がこの辺りの有力なヤクザ一家の出身であれば、何か見つかるはずだろう。

     問題は、名前も知らないことだ。

     日向はため息をついた。一時的にでも、この問題を横に置いておくこともできない自分に苛立った。それでも、マウスを動かしながら、老朽化したパソコンがゆっくりと目を覚ますのを待った。

     パソコンが完全に目覚めると、日向は検索窓を開き、どうしようかと悩んだ末に手を止めた。何か手がかりがなければ、検索を始めることすらできない。そこで、見知らぬ男の住基カードをちらっと見た瞬間を思い出してみた。押されていた市章が何となくわかる気がしたが、市名がすぐ浮かばなかったし、市章のデザインも思い出せない。ただ、名字が「九」から始まることだけが気になった。とりあえず、その頭文字を入力し、検索ボタンを押した。

     ……あまりに多くの結果があることを予想するべきだったな。当然だろう?

     日向はうめき声を上げ、両手で頭を抱えた。ヒットしたのは、「九」を含む名前を持つ無数の人々だけでなく、地名や九つ数で言及された文章も含まれていた。日付や事件番号に漢字を使わずアラビア数字を使うことが多いとはいえ、その量は圧倒的すぎる。九州出身の人物に関する3件目の報告を読み終えたところで、日向は諦めてしまった。でも、この辺りのヤクザを検索してみたら…

    「何しているの?」

     日向は驚いて飛び上がった。調査に夢中になりすぎて、巡回から帰ってきた霧切に気づかなかった。

    「何もない!」と言い張り、慌てて検索結果を閉じた。

     ……で、次の瞬間、なんで隠そうとしてるんだろう?と思った。霧切の意見を聞こうとは思わなかったのだろう?

     彼女は訝しげに眉をひそめて、日向を見下ろした。霧切は明らかに、「何もしていない」わけではないことを知っていた。


     日向はおずおずとした笑みを浮かべて返した。

    「本当に、大したことしていないんだ。心配するな」

     と、霧切に秘密を持っている自分を責めながらも、穏やかな声で言った。

     霧切はもう少し彼を見つめた後、肩をすくめて背を向けた。

    「まあ、君がパソコンで不適切なことをしないのは信じているから、別にいいわ」

     日向は、霧切が休憩室に消えていくのを見ながら、軽く笑っただけだったが、心はまだ自分の行動に混乱していた。どうやら疑惑を霧切に知られたくないという気持ちがあったようだが、なんでだろう。彼女を信頼しているし、情報を伝えれば謎が解けやすくなると知っていたのに……そうしたくはなかった。

     自分に正直に言えば、それだけだった。ヤクザに会った可能性があることを、霧切に知られたくなかった。もし知られたら、霧切はーー

     霧切は…何を?

     日向は、ペットボトルの水をひねって開けながら休憩室から出てきた上官を見上げた。霧切は仕事に真摯に向き合った。そうしない余裕はなかった。それはなぜか、日向が見知らぬ男のことを知られたくないことを意味していた。

     霧切は日向に、また奇妙な顔をした。

    「あなたは1時間後に見張りにいくんだから、何があったにせよ、早く気を取り直してほしい」

     日向もそう欲しかったが、なんとなくそうなるとは思えなかったな…
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    Umekopyon

    DONE☀🐉ハリポタパロ3弾を和訳してみた!

    結構長いから2つに分けて、とりあえず前半上げようっと~

    またまた書き慣れてないキャラが…

    ※77期生=5年生の時点

    続きは後日に!
    ハッフルパフ寮生に恋するべき理由(1/2)「守護霊をうまく作り出せる魔法使いは、ほとんどいないと分かっているのだろう」

     またしても弱々しい銀の糸が無に帰すのを見ながら、ムナカタ・キョウスケは思慮深く杖を叩いた。

    「そのスリザリン寮生らしい粘り強さには感心するが、もっと別のところに応用できないのか?数ヶ月後にはO・W・L試験も控えている。なぜ、この呪文にこだわるのか理解できない」

     ハジメは無視して、姿勢を正した。それでいいんだ。ムナカタは理解する必要はない。

     深呼吸して、イライラを押し殺し、明るい感情に集中するよう努めた。

    「エクスペクト・パトローナム!」

    ―――――

     2月のホグズミード訪問の朝は、ふわふわとした白い新雪の絨毯が敷き詰められ、敷地内を見渡す限り穏やかな景色が広がっていた。しかし、その静けさは欺瞞に満ちていた。雪で隠れていた歩道は氷で覆われ、その上、足元は圧雪された。絵に描いたような景色とはいえ、村へ向かう生徒たちにとっては危険な道となった。
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