ハッフルパフ寮生に恋するべき理由(2/2) 二人は会計し、10代の子供たちでいっぱいのお菓子屋さんでできるだけ早く店を後に去って外に出た。
「さて、次はどこに行こうか?」
「え?」
ハジメはフクロウのように瞬きをしてから、事態を把握した。そうか、今日は好きなことをやっていい日なら、自分が決断しなければならないんだ。それは、予想していたよりも少し大きなプレッシャーだ。
「あぁ…ちょっと考えさせてくれ」
「おう、ゆっくりで構わねーな」
ハジメが考え込んでいる間、フユヒコが身を乗り出してハジメが持っていた袋を手に取った。
「あとこれくらいはオレが持ってあげる。たまには休めや」
頬がわずかに温かくなるのを感じながら、ハジメは心臓がどよめいた。
「いやマジでいい――」
7702