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    maxbannem

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    #鍾タル #종탈 #ZhongChi

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    #鍾タル
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    のくたの諸々倉庫

    DONE去りゆくお前の手を掴めない/鍾タル

    死ネタとか諸々。何でも許せる方のみどうぞ〜
    「実のところさ、先生結構優柔不断でしょ」
    「む、どうしてそう思った」
    「えぇ? だって最近……先生ずっと何か迷ってる気がするんだよね。買い物するときも一緒にご飯食べる時もさ」
     ──こういうこと、してる時も。
     言ってするりと伸ばされた手が、俺の頬を撫でてからぱたり、とシーツに落ちる。あるいは好きにしてくれというように、けれどまたあるいはあきれてしまうように。
    「俺を前にしてさ、何を迷うことがあるのさ。言いたいことは言って、したいことはすればいい。俺は簡単には壊れないよ」
    「……そうは、言ってもな」
     ほらまた、とけらけら笑う彼にしかめた眉は、彼が笑ったことによってその腹に力が入ったからだということにしてほしい。
    「……俺はね先生、先生の何もかもを愛してるわけじゃないし……先生より大切なものだっていくつもあるけどさ。こうして一緒にいられるのは、幸せだって思うんだよ」
     だからと濁った目が、けれどまっすぐに俺を見る。
    「ね、せんせ。俺のこと、どう思ってるの」



    「……愛して、いるさ。これ以上、ないほど」
     思えばあの時、俺はどのように言葉を返しただろうか。今更の告白はとうに届くはずも 876

    hiwanoura

    DONEパティシエのタルタリヤと大学の先生をしてる鍾離先生の現パロ。鍾タルです。捏造しかないので要注意。(Twitterに上げていたものと一緒です)
    パティシエのタルタリヤと大学の先生な鍾離のお話①ふわり、と。
    鼻先を掠めた匂いに思わず顔を上げる。会話も、物音も少なく、かすかに聞こえるのは紙の擦れる僅かな音ばかりの図書館にはあまりにそぐわない、甘い匂い。それは書物へと没頭して、つい、食事を忘れがちな己の胃を起動させるには十分なものだった。壁にかかるシンプルな丸時計を見るともう昼はとうに過ぎ、どちらかと言えば八つ時に近い。なるほど、甘いものを食べるにはちょうどいいな、と。昼食すら食べてないことからは目を背け、手にしていた本を棚へと戻した。
    さて何が食べたいか…足音を飲み込むカーペット素材の床を踏み締めつつ、書籍で埋まる棚の間を進む。平日の昼間なせいか自分以外の人影を見かけなかったのだが、知らぬうちにもう一人、利用者が増えていたらしい。珍しい、と。なんとなしに興味が引かれ、知らず足が向く。こちらの事など気がついても居ないのだろうその人物は、立ったまま手にした本を熱心に読んでいた。赤みの強い茶色の髪の下、スッと通った鼻筋と伏せられた目を縁取る長い睫毛。恐らく自分よりは歳若いその青年は、特に目立つ格好をしている訳でもないのに、何故か無視できない存在感があった。ここまで気になるという事は、もしかしたらどこかで会った事のある同業者か…生徒の一人かもしれない、と。記憶の中で赤毛を探すが残念ながら思い当たる人物はみつからず。知り合いでは無いのならばあまり見ていては失礼にあたる、と無理やり視線を剥いで、青年の後ろを通り過ぎた。
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