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    hisame_ishi

    基本鍵ばかり。墓場。身内というか、知り合いというか、事情わかってるひと用あげ。鍵は頑張ってあてて。

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    hisame_ishi

    MOURNING誕生日何もしなかったので、監禁()のふたりなら?
    らくがき。ぽいぴくに直書きしてます。捕獲()完結後のネタバレ(予定だからこの方向にいきつくかはまだわからないけど……)を含みます。
    監禁()読まないと状況よくわかんないかも? 不親切設計。とりあえず同棲中です。
    「ねぇ千空ちゃん、仕事始めは?」
    「4日だ。」
    「だよねー。」

     予想された結果である。自分の誕生日を、仮にも入籍した相手が祝うとか思って……ないことこもないかもしれないが、その日を空けておく必要があるとまでは思っていないのだ。
     予想されていたことだ。だから、ゲンとしても予定通り動いていいということだ。

     ときは12月25日、復興後の世間においてもクリスマスというやつであるが、多少領有を争う島はあれど、島国故比較的穏便且つ早期に復活した日本という国においては、石化災害前と変わらずただの平日であった。今年は金曜だから、週末といえなくもないのだが。
     ただまぁ、そんなだから、今日も同居人はいつも通りの時間にお戻りだ。現在の時刻は夜9時前。遅くも早くもないだろう。特に年末に忙しくなる職種ではないから、どちらかといえば遅いくらいか。

    「俺は今日仕事納め~。」
    「ほーん。で、本職の方は?」
    「年末年始は引っ張りだこよ?」

     だろうな、と言ってリビングからコートをハンガーに掛け、手を洗っている男のため、温めていた夕食を皿に盛り付けた。
     なお献立はチキンシチューだ。白ではなく、黒というか 3389

    hisame_ishi

    DONE千ゲン。闇鍋に提出しなかった、闇鍋用に秒で書いたし 闇鍋原稿の指標。人称の距離感とか、テンションとか、こんなかんじを統一しよー、ってかんじで指標にしました。がんばってるひと

     ふぁ、と欠伸をする。
     まだ朝晩は冷え込む春の日。風を遮りながらも日差しだけは天窓から採り入れる設計となっているこのラボは、少し肌寒い気がするものの、実に快適な環境が整えられていた。もう一月もすれば汗ばむ陽気の日が続き、その後じめじめとした梅雨もやってくるだろう。
     そう自然と考えたところで、そういえば三千七百年経ってもそれは変わらないのだろうか、と気付く。まだ、ゲンは目覚めてから四季を廻っていないのだ。
     ずいぶんと濃い日々を過ごしたせいか、まだあの断崖絶壁での目覚めから一年経っていないだなんて信じられない。今ゲンの斜向かいで作業をしている男と出会ってから、一年も経っていないのか。

    「千空ちゃーん。」
    「二百できたか。」
    「出来たと思うー?」
    「百三十ってとこか?」
    「ざんねーん。」

     ひたすら図面を引くその男に話しかけると、返ってきたのは任された作業の進捗確認であった。なんともつまらない男である。
     今ゲンの手元にあるのは、丁寧な仕事が必要なだけの単純作業。おそらく杠ならばもっと手早く出来る作業だが、今の彼女は布作業の統括をしながら、最もそれらを生産する職 1741