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    ni0407

    @ni0407

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    ni0407

    MAIKINGヤンデレ乙に監禁されるさとる先生の話の導入部。
    書きかけです。そのうち卑猥なことになるかもしれない。
    さとる先生①




    『さとる先生』はきれいな人だった。
     白い髪は僕のまわりのだれとも違っていて、長い手足は見とれてしまうくらいにすらりと伸びていた。
     いつもサングラスをかけているからよく見えなかったけれど、一度だけ見せてくれた目はどこまでも広がる空みたいに蒼く澄んでいたっけ。
    「キレイです」って伝えたら「みんなには内緒だよ」だなんて言って、先生は人差し指を口に押し当ててみせた。その顔を僕は今でも覚えている。
     いいや、『覚えている』とは違う。忘れられるはずなどない。
     だって、あれが僕の初恋だ。
     さとる先生は高校生で、あの頃はバイトで僕の家庭教師の先生をしてくれていた。
     そうは言っても別に勉強を見てくれるわけじゃなくて、時間いっぱいベッドでごろごろしたり、一緒に本を読んだり、話をしたりするだけだ。ただお母さんが部屋に来る時だけはふたりして体裁を取り繕って勉強しているふりをした。そういう時、僕は罪悪感で胸がちくちくとしたけれど、さとる先生は気にもしていないようだった。
     先生なのにそれでいいの? と一度だけ聞いたことがあるけれど、先生は「憂太が成績を落とさなければいいでしょ」 2290