7つの大罪パロ(本文)(書けるとこだけ)それが僕らの罪だとしても
降りしきる雨は、先を急ぐ三人の目の前をいとも簡単にふさいだ。横殴りの激しい雨は、外套でも防ぎきることは難しく、色々なところがびしょ濡れになってしまっていた。
さすがにこのまま雨に濡れて進んでは風邪をひくだろうと、どこか雨宿りする場所を探そうということでまとまった。しかしそのあとも進み続けて人家を探してかれこれ3時間ほど。家どころか人の住む住居すら見当たらない。
もはやこの森を抜けた方が早いのではないのかとすら話し始めていたころに、それはあった。
鬱蒼と生い茂る木々や草花の隙間から見えたのは、普通の外観の一軒家だった。こんな奥まった森の中に普通の家があるという、何とも不思議な光景だ。
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