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    銀鳩堂

    ここには草稿をポイポイあげて、溜まったら整えてpixivやカクヨムに移植しています。
    ツイステ二次創作小説の長編案が降りてきたので現在は主にそれを書いてます。
    pixiv⇨https://www.pixiv.net/users/68325823

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    銀鳩堂

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    フレーバーテキストが降ってきたので出力します。
    「ヤング・クロウリー」のアイデアメモみたいな感じ。
    ※「ディズニー みんなが知らない白雪姫 なぜ女王は魔女になったのか」読了。鏡を木に吊るすエピソードは本作からの本歌取りです。
    ※映画「マレフィセント」未視聴。
    ※「ディズニー みんなが知らない眠れる森の美女 カラスの子ども マレフィセント」 (講談社KK文庫)未読、発注済み。

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    「ヤング・クロウリー ~始まりの物語~」出会い編ある日、茨の魔女の下僕しもべディアブロは本来の姿、大鴉おおがらすに戻り空を飛んでいた。
    と、目の隅にキラキラと美しい光が映った。
    ディアブロはからす族の例にもれず光り物に目がない。その光はとてもとても美しく、彼を惹きつけた。
    風に揺れ、さんざめく光の群れ。
    あれはなんだろう。本当に美しい。もっと近くへ。もっと、もっと!
    漆黒の翼の限り羽ばたいて、たどり着いたのは小さな民家だった。
    家の周りの木々には、大小の鏡が吊るされて光を反射している。
    なんと美しい光景だろう…。
    彼は木の一本に降り立つと、降り注ぐ光を浴びてうっとりと黄色い目を細めた。
    と、家の中から一人の人間の娘が現れた。
    その娘を見た時、ディアブロの下嘴したくちばしがかくんと落ちた。
    口を開けたまま、呆けたようにただただその美の化身を見つめ続けた。
    今や、彼の目に煌めく鏡の光は届いていなかった。
    ただその娘の光り輝くような美しさだけが、その瞳に映っていた。
    大鴉のディアブロは、たったひと目で恋に墜ちたのだ。

    その恋は後に、彼を時空を越えた遠大な計画へと導くことになる。
    そして彼はディア・クロウリーの名の下に、とある学園の学園長となるのであった。
    これは、そのはるか手前のお話。
    人間の娘に恋をし、そして失った、一羽のカラスの物語。


    ~*~*~*~*~*~*~*~

    以下、資料とフレーバーメモ。
    『みんなが知らない白雪姫 なぜ女王は魔女になったか』 (講談社KK文庫)より。

    ◆茨の魔女エピ該当シーン
    P25「ドラゴンになった魔女のお話を(白雪姫に継母王妃が)何度も聞かせました」
    P125「おとぎ話を思い出しました。それはドラゴンに変身できる魔女の物語。誰とも付き合おうとしない孤独な魔女は、なんだか今の自分に似ているような気がします」
    ※「美しき女王」の時代には、「茨の魔女」はお伽噺になっている。

    ◆黄色い目のカラス登場シーン
    P125(女王が魔術の研鑽をしようと地下室に降りた時)
    「窓を開け少し空気を入れると、黒い大きなカラスが窓辺にとまっているのが見えました。
     一羽のカラスが待っていたように窓から飛び込んでくると、黄色い目でグリムヒルデを見つめました。グリムヒルデはカラスの頭をなでてやりました。なぜかこのカラスを気に入っているのです。カラスはカァと満足そうな鳴き声を上げました」
    ※この黄色い目のカラスは、茨の魔女の部下ディアブロであり、後の学園長ディア・クロウリーでは?

    ◆鏡を吊るすシーン
    冒頭近くで、後の「美しき女王」グリムヒルデが鏡職人の父亡き後に家中の鏡を外に持ち出し、木々に吊るすシーンがある。
    ※学園長のボイスでは、鏡がキラキラと美しくいつまででも眺めていられると言っている。これもカラスを思わせる。その性質を今回書いた話しのフックに使ってみた。

    ◆「美しき女王」の夫=王様はさくっと戦死していた。なので、前回UPしたお話は要訂正。
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    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ第二部23話。
    後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の23話。七人の小人たちが小屋へ戻ってくる!女王の扮する老婆は危機を告げるディアヴァルに促されてその場を逃げ出したが…。(本文約2600文字/今回、豆知識はお休みです)
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉓話「老婆と七人の小人たち」 ディアヴァルにかされて、老婆にふんした女王は森の中へと走り込んでいった。
     ディアヴァルが空に舞い上がって偵察してみると、木立の隙間からちらちらと、小人ドワーフたちが転んだり滑ったりしながらも家を目指して走っているのが見えた。あいつらあんなに足が短いくせに、なんであんなに早いんだ? それなのに、老婆の姿の女王は早く走ることが出来ない。早くも息をはずませて、苦しそうに走っている。ディアヴァルは女王の直ぐ側まで舞い降りると、枝から枝へと飛び移りながら女王の後を付いて行った。
     女王は森の踏み分け道を走って戻っていく。その後ろから、大声で叫ぶ怒った小人ドワーフたちの声がかすかに聞こえ始めた。このままでは追いつかれてしまう! どうすれば良いのだろうか? ディアヴァルは女王のそばを離れ、小人ドワーフたちの方へと戻っていった。
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