【ネタ】宮野姉妹の兄、行っきまーす!建物が業火で焼ける。
所々建物内では爆発したような音が鳴り響く。
瞬く間に炎が広がる中、建物内には二人の男が対峙していた。
男たちはそれぞれ銃を構えお互いの眉間をとらえている。
「やっと、追い詰めた・・・!」
2人の男のうち金髪の男が答える。
「・・・・」
しかし、追い詰められたはずの男は何も答えない。しかも、男は慌てる様子は見られず何ならこの状況を待ちわびていたかのようだった。
「ヒロの仇・・おとなしく・・・」
「・・久しぶりだね。ゼロ君」
男は、まるで旧知の仲の様に目の前の男に問う。いや、実際旧知の仲だったのだ。
金髪の男基、降谷零は目を見開く。
それもそのはずだ、降谷自身をゼロと呼ぶ人物はどちらもこの世にいないのだから。
男は、組織内で絶対に脱がなかったフードを下す。
「な・・・・なんで・・」
降谷が驚くのも無理はない。なぜなら、そこにいたのはずいぶん昔に消えてしまったはずの幼馴染がいたのだから。
男は、そんな降谷を見て笑みを浮かばせる。
そして、降谷に向けていた銃口を自身の頭に照準を合わせ・・・
「あぁ、これでやっと役目を果たせるよ。母さん」
「じゃあね、明美、志保」
乾いた音が業火の中で静かになった。
やあ、冒頭からやばい感じの雰囲気でごめんね。
改めて軽く俺の紹介をするよ。
俺の名前は、宮野晃。どこにでもいる両親が科学者な一般人だったんだけどね、実際のところは違う。まあ、少しの間だけ俺の過去話を聞いてくれよ。
両親は、科学者なのは本当だ。だけど、その研究内容と協力者がダメだった。
両親は、「烏丸グループ」という組織の研究員としてシルバーブレット(銀の弾丸)と呼ばれる薬を開発していた。それは、一言でいうなら夢のような薬だ。
当時、17の俺でさえ正直、夢のような薬だと思った。この薬が完全に出来上がるころには何にもの人が救えるのではと当時の脳内お花畑だった俺はそんなことを考えていた。だから、当時の俺は組織の闇を知らないままだった。あの時までは・・・
両親が、死んだ。研究所の爆発から俺をかばって。
何が爆発の原因だったか分からなかった。ただ覚えているのは両親が俺を覆うように抱えた瞬間だけだった。目が覚めれば、瓦礫まみれで、頭のどこかを切ったのか血が流れる感覚に襲われ、頬には肌がひきつるような痛みが伴った。おそらく、火傷をしたのだろう。そして、傍には父が息をしていない状態で転がっていた。かすかに、息があった母は自身のポケットに入れてあったUSBをもって俺に言った。
「あきら・・・て・・・あの子たちを・・・・おねが・・いね。」
それが、母の最期の言葉だった。
後でわかったことなのだが、あのラボは警察に目を付けられていたのだ。それを、組織が証拠隠滅のため研究データだけを引き抜きラボ爆発物を仕掛けていたのだと。
母からもらったUSBは今までの研究成果と、母が内密に調べていた組織の情報があった。おそらく、イギリスにいる伯母に伝えるために残したのだろう。
そして、そのメモリには俺にに向けたメッセージが残してあった。始めから、母は知っていたのだ。自分たちがいつか命を落とすことを、そしてその時が来たら俺を逃がすということを。
『晃へ
この手紙を読んでいることは私はもう生きていないのでしょうね。突然の事で驚いていると思うわ。けど、これは母さんたちは覚悟していたことなの。こんなことを息子のあなたに頼むのは親として失格なのはわかっているわ。けれど、見てほしい。あなたや、父さんは、組織について何も思っていなかったかもしてない。けど、私は姉さんの忠告を聞いて組織の事を内密に調べていたの。』
そこからは、母がいかにあの組織が危険な組織で開発したシルバーブレットの使用目的も憶測だが書かれていた。そして
『おそらく、私たちは近いうちに消されるわ。組織内部について知りすぎたのよ。けれど、貴方は違う。あなたは何も知らずに研究に参加していたにすぎない。だからあなただけでも生きて。そして、貴方の妹たち明美と志保はもう組織の監視下に置かれているはずよ。おそらく、シルバーブレットの研究を引き継ぐのは志保だと思うわ。まだ、生まれたばかりのあの子だけど。なんとなく、そう感じるのよ。お願い、矛盾しているのはわかっているわ。どうか、兄妹三人で幸せに暮らして・・・』
手紙はそこで終わっていた。
「母さんっ、かあさん!!」
母さんが最後に残した手紙を見て涙を流した。けれど、俺の決心は固まった。
一頻り泣いて、俺の顔は前の俺とは異なっていた。その顔は、これから死地へと向かう軍人のような顔つきだった。
そして、その顔とは裏腹に明るい声で宣言する。
「よし、組織壊滅させよう!」
これは、組織にとらわれている妹たちを助けるシスコン兄の闘いである。
ちょ、ちょとまって!
ごめんて、前半の方はさ、両親死んでるしシリアス感出した方がいいだろ!?
え、最後で台無しだって?
しょうがないじゃん!可愛い妹たちが、まっくろくろすけにつかまってたんだよ!?
しかも、方や生まれたばかりの赤ん坊だって!
早く助け出さないと、大きくなった志保におじさん誰?なんていわれたら俺の心臓が持たない!!いや、言われても許すけどさ!
ということで、後半は俺基宮野晃の妹たちの救済!見てくれよな!
あとがき
原作時35歳の宮野姉妹の兄が二人を組織から救い出すための奮闘記。みたいな感じで書いてみました。続き書くならせっかく出した降谷と絡ませたいし、何ならオリ主が警察組全員救ってくれればいい。
軽い設定的に、オリ主は両親レベルの頭脳と、裏社会に入った時に身に着けた戦闘技術を基に、奮闘する予定です。
容姿は、黒髪で母のエレーナと髪型が似ている。が、組織内ではフードとマスクをして、ボイスチェンジャーで声を変えているため性別不明となっている。
みたいな感じです!