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    レレレの冬火

    夢女。3Lどれも好き。攻主おんりー。取扱ジャンル:呪術
    pixivにあげるには短すぎる文や、全体公開は憚られる作品を限定投稿
    先行公開はパス、頂きものはフォロ限

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    レレレの冬火

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    お兄ちゃんシリーズ,茉夏,二周目if
    夏女体化
    攻めがこの話の中でずっとディックガール
    ツイネタと同じ設定で、「なんやかんや身体のお付き合いをするようになったら(略)」の、初めてセックスをした時の話

    #にょた百合
    nyotaLily
    #ディックガール
    dickGirl

    わるいこふたりあらすじ:茉莉は姉の傑の部屋で、ベッドに寝転んで寛いでいた。茉莉がのんびりとスマホを弄っていると、眠気が襲ってくる。うつらうつらとしている妹の茉莉を見て、傑は寝るなら自分の部屋で寝なさいと注意をする。それでも動こうとしない茉莉を見かねて、無理やり起こそうとすると、傑の指が茉莉の脇を掠った。意図せず、くすぐりの形になったのである。
    「ふふ、やめてよ姉さん」
    ふにゃふにゃと笑いながら身を捩る茉莉を見て、傑は無意識の内にくすぐりを続けた。
    「ひゃぁ……っ」
    そして、くすぐりを続けていく内に、段々と息を荒くして悶えていく茉莉に、劣情を覚えるのだった。



     ベッドの上で、頬を赤くして息を整えている茉莉を見下ろし、生唾を飲み込んだ。
    「茉莉って、ここが弱いんだね?」
     そう言って、再び脇腹を撫でると、茉莉はぴくりと身体を震わせる。
    「んっ……もう、やめてってば」
    「そんな言い方じゃ止められないな」
     うっとりとした表情を浮かべた傑は、そっと顔を近付けていった。
    「ねぇ、茉莉」
     耳元で囁かれた甘ったるい声に、茉莉は心の中で眉を顰めた。
    「もっと気持ちよくなれることには興味ない?」
    「……何を言ってるの?」
     きょとんとした表情で、茉莉は首を傾げる。察しの悪い無垢な子供のふりだ。
    「それは……」
     傑は、今まで茉莉が一言も性関連を匂わせてこなかったことで、妹は性知識に疎い、そうでなくとも性的なことに関して興味がない子なのだと思っている。
     元より、傑も年相応の性欲はあれど、年相応の羞恥心も同じくらい持ち合わせている。ストレートに誘うのは憚れた。
     そもそもの話、傑は姉で茉莉は妹。同性であり、血の繋がった家族であり、小さい頃からずっと一緒に暮らしてきた姉妹だ。
     馬鹿正直にセックスをしたいと誘っても、断れるだろう。
    (それでも……)
     傑は諦められなかった。だから少しずつ距離を縮めて、何時の間にかなし崩しに、そういうことをしていた……具体的に言うと、AVのような展開に持ち込めないか、画策している。
    「……茉莉がお姉ちゃんの言うことを聞かないから、悪いんだよ」
     けれど、どう考えても画期的な作戦など思い浮かばずに、乱雑に姉権限を持ち出すと、スウェットの裾を捲り上げ、薄い腹を露出させた。
    「さむ……わ、」
     冷たい空気に触れて寒がる茉莉の、下腹部にある臍の穴の周りを人差し指でくるくるとなぞった。
    「んふ、ふ、姉さん、くすぐったい……ふふっ」
     制止をかけてくる茉莉の言葉を無視し、傑は臍穴周辺や脇腹を撫で続ける。
    「やめ、てよぉ」
     最初にくすぐりを始めてから五分にも亘って続けられたことで、薄らと涙目になっている茉莉を見て、傑は興奮したように目を細める。腰の辺りまで捲られたスウェットを、キャミソールごと胸の所までたくし上げた。
    「わぁ……茉莉の身体、すべすべ……」
     傑はくすぐるというよりも感触を確かめる、といった手付きで、茉莉の肌の上を滑らせる。
    「ん、ふぅ」
    「ふふ、可愛い。いつもこうならいいのに」
     いつだって余裕たっぷりで、狼狽えている姿を見たことが無い茉莉が、自分の手でぷるぷると震えているのを見て、むずむずとした感情に襲われる。白い肌に手を這わせたまま、首筋に顔を埋めた。
    「……姉さん、今日は本当に、どうしたの?」
     そのまま、ちゅ、と音を立てて、傑は茉莉の首筋に吸い付いた。
    「んー? 別に、何でもないよ」
    「なんでもなく、ないよ、今日の姉さん変……」
     何度も繰り返し、痕を付けながら、舌を尖らせてぺろりと首を舐めた。
    「早く部屋に帰りなさいって忠告したのを、んっ、聞かない茉莉が、悪い子だったから……お仕置きしてるだけ」
    「わかったよ、戻る……ね、離して」
    「駄目」
     傑は茉莉の両手を片手で掴み、頭上で押さえ付ける。
     妹の素肌など見慣れているはずなのに、無防備に晒された、肌蹴た茉莉の姿を見下ろしていると、昂ってくるこの気持ちは何なのだろう。
    「もうしないって約束するから、姉さん、お願い……」
    「嫌だよ。私を怒らせた茉莉がいけないんだもの」
     茉莉の懇願を素気無く蹴り、くすぐりを再開した。
    「ひゃ……あっ……ふぁ、あっ……」
     一番反応の良い脇腹を指先で軽く引っ掻くような動作をする。
    「ほら、茉莉が笑ってる間にどんどん服脱げちゃうね?」
    「んっ、んんっ、やめてってば……!」
    「やめない。やめてって言ってる割には、全然抵抗してないじゃない」
     傑は、ベッドの上で仰向けになり、両手首を押さえ付けられている茉莉を見下ろす。
    逃げないように呪力まで使っておいて、とんだ言い草だ。
    「もう! 姉さんの馬鹿!」
     多少手荒な真似をしても仕方ないだろうと、茉莉は自由な足で傑の鳩尾を蹴り飛ばした。
    「ぐぇっ」
    「あ、ごめんなさ……きゃっ!?」
    「……痛いじゃないか」
     拘束から逃れ、上半身を起こしたが、思ったよりも深く入り込んで腹をおさえる姉を見て、咄嗟に謝罪する。
     その隙を突かれ、次の瞬間には傑に肩を押されて再びベッドに沈められてしまう。
    「姉さん……もうやめようよ、これ以上は……」
    「これ以上は? なに? お仕置きだって言ってるだろう。折角優しくしてあげようと思ったのに」
     傑は押し倒した茉莉の頬に手を添えて、唇を重ねた。
    「んむ……ん、んぅ……んん……はぁ」
     茉莉の唇の感触に傑の心臓が高鳴った。彼氏だった男とキスした時とまるで違う。ずっとくっ付いていたい程ぷにぷにと柔らかくて、思わずうっとりとしてしまう程つやつやで、それで、それで……。
    「んんぅ、んむ、ん」
     口内に舌を侵入させ、歯列をなぞり、上顎を擦る。
    「おね、ひゃ……やぁ……っ」
    「ん……ふふ、可愛い」
     自分の唾液を茉莉の口腔内へ流し込むように、舌を絡めた。
    「んっ、んんっ」
     飲み込みきれずに溢れた二人の混ざり合った唾液が、茉莉の顎を伝い、ぽたりとシーツに染みを作った。
    (キスって、こんなに気持ちよかったんだ……)
     傑は恍惚とした感情のまま、茉莉の口の中を蹂躙しながら、片手で茉莉の臍穴をなぞる。
     長い接吻を終え、ようやく解放された茉莉は、息を乱したまま、傑を睨みつけた。
    「はぁ……はぁ……」
    「ふふ、そんな顔で凄まれても怖くないよ」
     濡れた茉莉の下唇を親指の腹で拭い、そのまま口に含む。ただの唾液の筈なのに、ずくりと腹の底が疼く。
    「……姉さん、私もう反省したよ、だから許し―――」
    「足りない」
     傑は切なげに訴える茉莉の言葉を遮る。手首を押さえつける右手に力が籠められ、茉莉はぴくりと眉を揺らした。
    「こんなんじゃ、全然足りないっ……!」
     あわよくばを狙いながらも、本気でいけるとは思っていなかった。なのに、茉莉の素肌を触って、茉莉の唇を奪って、それがあまりにも心地よくて、傑の欲望は溢れ出てしまう。
     ちらちらと見え隠れするキャミソール。紺色のシンプルなデザインに手を伸ばし、掌で包み込む。
     ドキドキと、キスをした時のように高鳴る鼓動。
    (茉莉のっ、茉莉のおっぱいだぁ……♡)
     無意識に息が荒くなりながら、傑はせめてもの理性で、優しくそっと茉莉の胸を揉んだ。
    「結構小さいんだね」
    (ちっちゃい♡かわいいっ♡♡)
     やわやわと左手で胸の膨らみを堪能して、脳内では本能がかわいいかわいいとハートを飛ばし、表情ではこんなものかと関心がない風を装う。
    「お姉ちゃんが大きくしてあげるよ、揉めば大きくなるもんね……」
    「姉さ、んっ、……!」
    「あーあ、また暴れちゃった。お仕置き追加だねぇ?」
     わざとらしく言いながら茉莉の脚の上に馬乗りになり、両手首を掴んでいた右手を離すと、今度は両手で胸を鷲掴みにする。
    「んっ……んぅ……う、」
    「ほらほら、もっと笑って?」
     柔らかい乳房に指を埋めて、ぎゅむぎゅむと形を変える。
    「はなし、て……っ」
    「この期に及んでまだそんなこと言えるんだ」
     少し汗ばんできた茉莉の身体から手を放した。そして、彼女に跨ったまま、茉莉の下着をたくし上げ、控えめにふるりと揺れる胸の上までずらす。
     露わになった双丘を見て、傑の秘部がじゅわりと疼くのを感じた。
    「ふぅ……っ、ふぅ……!♡」
     茉莉の太腿にすりすりと股座を擦りつけ、ぴりりとした快感を得ながら、乳首に吸い付いた。
    「あっ、姉さん、待って、駄目だから、ねえ!」
    「んん……ちゅ、ん……」
     舌先でころころ転がして、時折歯を立てて甘噛みをする。
    (茉莉のおっぱい、やわらかい……っ!♡♡♡)
     乳首にちゅうちゅうとしゃぶりつき、舌で舐めまわす。触られて形を変えた下乳を揉みこんで、傑はすっかり茉莉の身体に夢中になっていた。
     ベッドの上で茉莉が身を捩らせる度に、彼女の太腿が傑の恥部にくいくいと振動を与えてきて、快楽を得る。
    「ばか、姉さんのばかぁっ」
     傑を罵る茉莉の言葉に、ゾクゾクと背筋に何かが迸り、反射的にずりぃっ♡と恥部を太腿に擦りつけた。
    (あっ♡♡イくっ♡♡イッちゃうぅぅぅっ♡♡♡♡)
     びくびくと痙攣しながら、密かに絶頂を迎え、肩で息をしてなんとか平静を努める。
    (ま、茉莉をイかせる前に、私がイッちゃった……♡)
    「はぁ…………はぁ、っ……♡」
     あっという間に絶頂した自分に驚きを覚え、昂った欲を収めようと茉莉の胸から顔を離した。
     すると、灰色の瞳とパチリと視線が合う。
    「……っ!」
     慌てて目を逸らした。先んじてイッてしまったのが悟られてやしないかと、心臓が早鐘を打つ。
    (やばいやばいやばいっ♡♡茉莉の目が♡♡私のこと見てた♡♡♡)
    「……ふっ、んんっ……!」
     興奮冷めやまぬまま傑は再び茉莉の胸に顔を埋める。今度こそ茉莉を気持ちよくすれば、この居心地の悪さも払拭されるだろう。
     そう思い、舌先を尖らせて、茉莉の胸の先端をちろちろと弄った。
    「っ、あっ、……っ」
     声を我慢しているのか、それとも感じているのか、茉莉は唇を噛んで眉を顰めている。
     茉莉があげようとしない声を聴きたくて、傑は自分の唾液でぬらぬらと光る胸の突起をくりくりと潰し、もう片方を指先で摘んでは弾く。
    (乳首、ちょっと膨らんできたかな……?♡なんか、甘い気がするし……おいしい、♡♡)
     心なしか先程よりも大きくなっているように見える突起を、飴玉のように味わい口の中で転がした。
     ちゅぱちゅぱと音を立て、吸引するようにじゅぅうっ♡と引っ張る。
    「ぅう♡」
     それと同時に、茉莉の腰がかくんと持ち上がり、傑の大きめの尻によって固定された脚が中途半端に動きを止め、やや低めの位置で力が抜けてすぐ元に戻った。
    (感じてるんだ♡かわいい♡)
     馬乗りになっている傑は妹の反応に目敏く気付き、目を輝かせる。
     もっと自分の手で乱れる茉莉の姿を見たいという強い衝動に駆られ、今まで口にしていた突起をちゅぽんと放し、今度は反対側を吸い始めた。
     ちう、ちう、と赤子のように吸い付きながら、空いた方の手で胸全体を揉みこむ。
    (こう、かな……? それともこっちの方が気持ちいい……?)
     元彼の持っていたエロ本やAVを参考に――元彼が自身にしてきた行為はただの独り善がりにしか思えなかったので省く――性感を煽る為に乳輪をなぞる。
    「ちゅむ、むっ、うぅ」
     舌先でぷっくりと膨らみ主張する乳首に、確かな手応えを感じつつも、どうにも最後の一押しが足りない気がする。
     そもそも乳首も性感帯の一つとはいえ、下準備も無しにそれだけで絶頂することはできないだろう。
     さっきの自分だって、イく時は……。
     先程の醜態を思い出してしまい、苦い思いをしながら茉莉の腰からおりた。彼女の下腹部に視線を向ける。
    「う、うわぁ……♡♡」
     胸に意識が集中していた時は分からなかったが、ふわふわのズボンには何時の間にかテントが張られていた。
     女の子らしい彼女の秘めた部分に、雄の象徴が主張している。そのアンバランスな姿を見て、ごくりと息を呑む。
     胸への愛撫で勃起してしまったのかと思うと、なんだかもったいないような気もしたが、それでもやはり嬉しい気持ちが勝った。
    「お仕置きしてるだけなのに、こんなにしちゃって、悪い子だ……♡」

    ***

     服の上からかりっと爪で掻っかくような刺激を与えて、すりすりっ♡と全体の形を確かめるように撫でていく。
    (……おちんちんってこんなに大きいものだったっけ……?)
     父親のものも、元彼の勃起した状態のものだって、こんなサイズではなかった気がする。
     二人分の男性器しか見たことがない傑は、掌から伝わる茉莉のものに疑問を抱き、あれ? あれ? と何度も撫で擦った。
    (呪力で出来てるからかなぁ?)
     先日の呪霊によって暫くの間だけ生えっ放しになっているだけで、生来のものではない。その所為だろうか。
     既に硬くなっているそれは、先程まで堪能していたマシュマロのような胸を思うと、ここの部分だけ別人と挿げ替わっているのではないかと疑ってしまう。
    「姉さん、触りすぎ」
     傑が愛用している枕をぎゅうぎゅうと抱きしめながら、恥ずかしそうに茉莉は呟いた。
     もはや確認するためだけの作業になっていたのが、掌の下でぴくりと震えているものからすれば、そんなことは関係なかったらしい。
     枕に縋りついているような仕草が可愛らしくて、傑はつい意地悪をしたくなる。
    「私にとってこれは正当な行いだけど、茉莉にとっては不本意なんだろ? もう、さっきみたいな抵抗はいいの? すっかり大人しくなって、私は助かるけども……」
     ニヤニヤとした表情を浮かべ、クッと喉を鳴らす。普段の態度と打って変わって、しおらしい茉莉が新鮮で仕方がないのだ。
    「恋人と上手くいってないからって、私に当たるのやめてよね……」
     茉莉は枕に顔を押し付け、不満そうな声色で言う。
    「……ちょっと待ってくれ。どういう意味?」
    「もう下手な言い訳とか使わなくて良いってば、誰にも言わないし。私のおちんちんで好きに練習すればいいよ」
     鳩が豆鉄砲を食らったような、というのはこういうことかと、傑は初めて知った。
    (あの男とはとっくに別れてるのに……!!)
     鼻歌を歌いたいような気分を即刻打ち砕かれて、直ぐに訂正しようと口を開く。
     ……だが、不意に、邪なアイデアが脳裏を過る。
    ――本当のことを言う必要なんてないのでは?
     茉莉は恐らく、姉が恋人との情事で失敗してしまったから、本物そっくりでありながらも時間経過で消えてしまう自分の男性器で練習し、恋人と再チャレンジを目論んでいるのだと……そう勘違いしているのだろう。
     ここで真相を告げるのは簡単だ。しかし、馬鹿正直に言う必要はない。何故なら、この勘違いに乗っかってしまえば全て万々歳。安全に事を進められる。
     勘違いの件は、一ヶ月ほど経った後に『彼とは別れたよ』と、真実を教えれば良い。
     決して偽ってなどいない。ちょっとだけ時差が生じているだけだ。うん。
    「ありがとう、茉莉」
     にっこりとした爽やかな微笑みで、寝転がる茉莉の上に四つん這いになる。
     傑がサイズの大きさの違いで首を傾げている間に、茉莉は衣服を整えていたらしく、折角たくし上げたキャミソールもスウェットも、元通りになっていた。折角の絶景がなくなってしまい、少しだけ残念だ。
    「優しい妹をもって、お姉ちゃん嬉しい♡」
     顔の横に両手をつく。蛍光灯から放たれる光を傑の身体が遮り、枕を胸に抱きしめ直した茉莉の顔に影がさした。
     口と頭で異なる言葉を紡ぎながら、舌なめずりをする。
    (優しく食べてあげるから、安心してね♡)
     両脚の間に膝を差し込み、ぐりぐりと股座にあるものを押した。
     布越しの刺激でも十分すぎるくらいだったのか、茉莉はびくっと身体を震わせる。
     先程までのあっけらかんとした余裕が消え、唇を引き結んで耐えていた。
    「あ、ごめん。びっくりさせちゃったかな?」
     そんな妹の様子に気を良くして、更に刺激を強くする。
    「っ、ふぅっ」
    「大丈夫、怖くないから。お姉ちゃんが茉莉に痛い思いさせるわけないだろ? ほぉ~ら♡」
     ぐっ♡ぐっ♡と一定のリズムで押し続け、時折、小刻みに振動を加えた。
    「はぁ、あ、あぁっ」
     想定外の刺激を受ける度に男性器は揺れ動き、太腿は侵入者を拒むように閉じられていくが、両脚に挟まった傑の膝によって阻まれ、隙間が生まれたままもじもじと動いている。その様が何とも可愛らしい。
    「気持ちいい? ねぇ、どう? 教えて? 知りたいなぁ~」
     傑の問い掛けに茉莉は何も答えない。
     だが、強弱をつけて不規則に自身をぐりぐりと責め立てる動きに、茉莉の腰が浮き上がり、傑の足に擦りつけるような動きを始めた。
     枕を抱きしめたまま、荒くなった息遣いだけが聞こえてくる。
    「茉莉、私はどんな風にすればおちんちんを気持ちよくできるのか、よく勉強したいんだ」
     妹の腕の中に収まっている枕を睨みつけ、乱暴に引っ手繰った。
    「返して、」
    「私のだよ」
     強く抱きしめられていたのか、細く変形している枕をじろりと眇め、茉莉の手が絶対に届かない反対側の壁に放り投げる。
     枕を失い所在無げにしている茉莉と向き直り、耳元で囁く。
    「好きにして良いって言ったろ? 手伝ってくれるんだよね? お姉ちゃんに教えてよ」
     左手で服の上から胸を揉む。掌に収まる程度の膨らみは何度触っても柔らかく、指先が沈み込む感覚が心地よい。
     初めて揉んだ時はまるで童貞の男のようにがっついてしまったことを反省して、ゆっくりと。
    「……直接、さわって」
     密閉された二人きりの室内でなければ他の音に掻き消されそうな声が耳に届いた。
     傑は満足そうに笑って膝をどけると、彼女のズボンに人差し指を差し込む。
     引っかけるように少しずつ下にずらしていくと、黒無地のボクサーパンツが現れた。女性用の下着では合わなかっただけだろうが、女の子の茉莉が無機質な男ものを履いていることに違和感が拭えない。
    「姉さん、その脱がし方変態みたい……」
    「茉莉に言われたくないな」
     脱がしやすいよう、傑の手の動きに合わせて腰を上げる茉莉の姿に、傑は笑みを深めた。
     ボクサーパンツの中には、宿主の顔の方向へ向かってぐんと身体を伸ばす陰茎が眠っている。
     ズボンを床に置き、下着も脱がそうとしたところで、ある一点の滲みに気が付いた。
    「ん~? これって……ああそっか、先走りってやつだ!」
    「え、」
    「えーっと、確か、カウパー腺液とかいうんだよ。聞いたことない? 男の子のおちんちんが濡れてる理由!」
    「……」
     黒地では一見分かりにくいが、陰茎の先端から透明な液体が溢れ、一部分だけ色が変わっている。
    「興奮すると分泌されるんだって。膝でちょんちょんってしただけなのに、興奮したんだ、ふふふっ♡」
    「……うるさい」
     煽るようにわざと大きな声で指摘すると、姉の不躾な視線から逃れるために、ぷいっと顔を背ける。そんな態度すら愛らしくて、傑はさらに言葉を続けた。
    「あれ、もしかして恥ずかしがってるの? そんな調子じゃ、これからすることに耐えられるか心配……あ、そうだ! こうしよう、私の言う通りにしてくれたらご褒美あげる♡だから頑張って?」
     茉莉の顔がこちらに向けられた瞬間、すかさず唇を奪う。きゅっと閉じられているそれを時計回りに舐めまわし、傑の唾液に濡れた姿を見て、口許が緩んだ。
    ちゅ♡ちゅぅ♡ちゅっ♡ちゅうっ♡
    こしょこしょ♡しゅり♡しゅり♡
     柔っこい唇を食んだり舐めたり、スウェット越しに胸の乳首を探り当ててぐりぐりと押したり、下着の滲みこんだ部分を人差し指と中指でくすぐるように擦ったりと、茉莉の小さな身体の全てを同時に堪能する。
    「んっ、むぅ……ふぅぅぅ♡」
     全身がぴくぴくと跳ね、鼻から抜けるような甘い吐息が漏れ出た。それに自信をつけた傑は、右手を下着の中に潜り込ませ、陰茎を握りこむ。
     芯を持ったそれは、掌の中でどくんと脈打ち、熱を帯びていた。
     想定していた以上の硬さを保っていて、触った瞬間に驚きから目を見開き、唇を離してしまう。
    「っ……じゃあ、これから触っていくから……どこが気持ちいいのか言うんだよ? ちゃんとできたらご褒美、ね」
    「わ、かった」
     もぞりと身動ぎし、ややあって小さく首肯する茉莉。
    (あのビデオだと確か……シコシコって動かせば気持ちいいのかな、)
     胸をドキドキさせながら、盗み見たナースもののAVの内容を思い返す。
     竿を握る手を上下させ、亀頭を親指の腹で撫ぜる。ぬち、くち、と粘着質な音が響き始めた。
    「ん……」
    「茉莉」
    「……えっと、」
    「良い子だから、ほら」
     優しく言い聞かせるような声色で言うと、茉莉は瞳を揺らし、シーツを握りしめる。
    「……先のところを触る時は、もう少し力を抜いて」
    「うん」
    「あと、そのままだと摩擦で痛みの方が強いから……カウパーを使って、滑りを良くする」
     傑は納得して頷き、鈴口から溢れる汁を指で掬って全体にまぶすように広げていく。
     片手のみではやり辛かったので、ふにふにと胸を触っていた左手を名残惜しげに放し、上体を起こした。
     下着に押さえつけられている陰茎を解放しようとずり下ろした途端、狭苦しい場所から勢いよく飛び出してきた肉棒の迫力たるや。
     一瞬、脳が理解に追い付かずに固まってしまう。
    「……でっかぁ!?」
     血管が浮き出て赤黒く、カリ高な先端。皮を被っているが、剥けばきっと綺麗なピンク色の亀頭が顔を出すのだろう。
     思わず感嘆の声を上げてしまうほど立派なサイズだった。
     下着に隠れていた時とは比べものにならず、傑は若干の恐怖すら抱いた。
    (お、大人のおちんちんより、大きすぎない!? )
     AV男優の一物にはモザイクがかけられていたが、確実にこれよりも小さかった筈だ。
     触覚的情報の時点で大きいことは理解していたものの、視覚的情報を得てしまうと、与えられる衝撃がとんでもない。
     これが成人の男性に生えているならばともかく、中学生の女性に生えているとなると、遠近法が狂っているとしか思えなかった。
    (こ、こんなおっきいの、入る……? ――――無理無理無理無理!! だって私処女だし!! 絶対裂けちゃうよ!!! 百戦錬磨のビッチでもこれは不可能でしょ!!?)
     『ご褒美』は別のものにした方が良いのではないかと逡巡し、視線がうろうろと彷徨う。
    「姉さん、どうしたの?」
     いつまでも動きを止めている姉を心配したのか、茉莉が様子を伺ってくる。
     こちらを見上げる姿はとても可愛らしいが、今はそれどころではない。
    「……なんでも、無い」
     慌てて首を横に振り、思考を振り払う。
     やっぱり止めよう、という諦めの言葉は寸での所で堪えた。ここまで来ておいてチャンスを棒に振るわけにはいかないと己を奮い立たせ、親の仇のように陰茎を見つめる。そして、意を決して両手で握りこみ、ゆっくりと動かした。
    「そう、そうやって包み込むようにして……指の動きも意識しながら動かすんだ」
    「こう?」
    「上手だね」
     ほんのりと赤く染まった頬を綻ばせ、灰色の瞳を三日月のように細めて微笑む。
     その姿が今も頭の中にこびりついているお姉さんと重なり、傑の心臓はどきりと跳ね上がった。
    (あ、れ……?)
     ドクンドクンと鼓動が早くなり、身体が熱くなる。少しずつ落ち着いてきた下腹部の疼きが、再び火照ってきているような。
    「おちんちんだけじゃなくて、後ろの玉も触ってくれる?」
    「ひゃ、いっ!」

    ***

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