20221008藍曦臣生誕祭永遠に愛し続ける事を神に誓います。
「おめでとう」
自分の思いを伝えることが不器用な江晩吟は、今年こそ、藍曦臣に自分の思いを伝えようと、藍曦臣の誕生日前夜に雲深不知処を訪れた。
「藍先生、失礼します」
「江宗主、来てくれたのか。明日の準備はできているのか?」
足を運んだ先は藍啓仁の部屋の松風水月。
まずは、藍啓仁に一言申して、藍曦臣に逢いに行こうと考えた。
江晩吟は藍啓仁に拱手をしてから、室内に入室する。
「明日の準備はできています」
「うむ。そうか。江宗主が準備できているのであれば大丈夫だ。ご苦労であった」
「こういう日ではないと自分もなかなか藍宗主に自分の思いを伝えることができませんから」
緊張した赴きで肩に力が入っている江晩吟に、藍啓仁はそっと江晩吟の肩をポンと叩き、肩の力を抜くようにと促す。
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