リィス・ブライト🍎
(エバリィス・カルマナクラ・ジェルテ・モベイサ・ムハナカ・ブライト)
*601年12月11日生まれ 1000歳没
近代□8世紀種Π(パイ)型
隣保の悪魔。林檎に憑依した男の娘 身長164センチ+靴底5センチくらい
悪魔としての強さはごく平均的。林檎の材質を自由自在に変えてピューレ状にして出すなんて芸当はできないが、素手で林檎を潰すことはできるしスレスレの言動をする兄やその親友を鉄拳制裁するぐらいはできる。
穏やかで落ち着いた性格。見た目は少女だが中身はちゃんとした成人男性。女の子に間違えられたときはやんわりと訂正する。言う時は言う。基本的に他者の心に寄り添える優しい青年だが、この優しさは純粋なものと承認欲求が半々ぐらいで混ざったもので、邪険にされてもなお優しくするほどの度量は備えていない。そういった存在に対しては冷淡な態度を取ることも。嫌いなものに関しては病的なまでに覚えが悪い。
同期である霧都のことは色々と気遣っており、臆病な彼を何かと助けたり、嫌なことがあった時に愚痴を吐いたりとお互い支え合っている。
三兄弟の真ん中(兄、弟)。まだ学生で御守り型を志望している弟を含め、家族のほとんどが御守り型な中、憑依型を選んだ変わり者。家族仲はめちゃくちゃいい。特に兄からは非常に溺愛されている。
4番街シーラナマ出身。現在は実家の近所で一人暮らし。
好きなもの もちろん林檎…と紅茶
嫌いなもの 雲母を始め常に怒ってる奴
趣味 料理、読書。地球の色んな言語を学ぶのが好き
能力 相手に手で触れて語り掛けることでストレスを軽減できる。条件さえ満たせば語り掛ける内容は何でもよい。随時発動型。
「何か悩んでるの?よければ話を聞くよ」
「私はただ、後悔を抱えながら死んでいく人たちを少しでも減らしたいだけなんだよ」
「君ねえ……そういうとこだよ?」
鹿杖霧都(ろくじょう・きりと)🔷
(鹿杖・立葉・月乃・三色・浅間壱・霧都)
モルフォ・コランダム
(モルフォ・ウェニセ・ルチル・シルレンカ・ギウタ・コランダム)
*601年8月6日生まれ 239歳の時ラーゼスに殺害される
近代▲4世紀種Σ(シグマ)型
身長184センチ
暗澹の悪魔。サファイアに憑依している。
3歳の頃父親が失踪し、双子の姉と共に母親の下で育つ。自分勝手な母親から日々暴力を振るわれていた他、姉からも厳しく束縛され、何かあると怒鳴られてばかりだったために心を閉ざしていた。目隠しをしているのも他人の顔を見るのが恐ろしいから。そんな中地球での研修中にリィスと出会い友人となったことで奮起し、姉の目を盗んで故郷を後にした。家族の顔は二度と見たくない。父親のことはよく覚えていないが、母や姉が彼をかなり悪く言っているのであまり関わりたくないと思っている。
外ではいつも目隠しをしているので、主に聴覚に頼って生活している。五感は鋭い方。
大柄な見た目で本気になれば戦闘力も高いが、性格は非常に大人しく臆病。幼い頃から常に姉の後ろに隠され、他者と関わることがなかったため大分人見知りしやすい。が、心を開いた数少ない対象にはやや幼い一面を見せることも。普段は冷静に振る舞おうとかなり気を張っているが、動揺すると地が出る。一人称まで変わる(自分→僕)。
2番街レーラナマ出身。現在は4番街シーラナマで一人暮らししている。近所づきあいはあまりしないがリィスが近くにいるので彼に色々甘えている。週に二度は彼に食事を作ってもらう。
好きなもの 酸っぱいもの、リィスの手料理は何でも、蝶々
苦手なもの 殆どの女性、性別問わず気が強かったり威圧的な人
趣味 外の音を聞きながら微睡むこと
能力 肉眼で見つめた相手の負の感情を沈め、大人しくさせる。効果は霧都自身の感情に応じて増減するがかなり強いもので、特に怒りを込めて睨みつけた場合相手を鬱状態にまで追い込んでしまうほど。常時発動型。
「遅くなるのか……?夜道には気をつけるんだぞ……」
「自分は、何の役にも立たない……が、あなたが苦しんでいるのなら……役に立ちたい」
「僕に近づかないでくれ……」
鹿杖雲母(ろくじょう・きらら)❣
(鹿杖・揚羽・山繭紬・真多羅・薄刃白・雲母)
フォルム・コランダム
(フォルム・キュータ・ロザリア・マナス・レミメタイト・コランダム)
*601年8月6日生まれ(霧都と同じ) ジャマに感染し、585歳の時に地球に降り消息不明に
近代▲4世紀種Β(ベータ)型
身長179センチ
悔悟の悪魔。紅水晶のペンデュラムに憑依している。霧都の双子の姉。
幼少期、自分勝手な母親に目をつけられ、暴力を振るわれていた弟を守りたいあまり彼をガチガチに束縛し、やることなすことすべてに口を挟んでいた。このことが原因で霧都から嫌われ、獄校卒業を機に絶縁される。今はまだ彼を気にしてしょっちゅう接触しようとしているが、その度にリィスに阻まれている。
大人しい気質の弟とは対照的に、苛烈で強気でキツイ言動が目立つ。おしゃれに敏感な女性らしくしっぽにピアスをつけている。見た目は派手だが曲がったことは嫌い。幼い頃から一人では何もできない霧都や、母の身勝手な振る舞いに耐えきれず失踪した父、そして何より獄校にいて自分たちをからかってきた治安の悪い男子生徒たちを見てきたため大の雄嫌い。たとえ子供だろうが雄に対しては常に高圧的に振る舞い、それで攻撃されても返り討ちにしてしまう強さを持つ。同性には非常に優しく、雄に絡まれているのを発見したら初対面の雌でも助けに行くほど。女性同士の経験が非常に豊富。例外的に母親に対してはやや冷淡に接する。
2番街レーラナマ出身。現在は5番街サーラナマで一人暮らし。
好きなもの メープルシロップ、桜、ハートモチーフ、猫
嫌いなもの 軟弱な男、セクハラ、寒いところ
趣味 アクセサリーの蒐集、女の子と遊ぶこと
能力 心に強くイメージした対象が自分から一定の距離にいると、対象の細かい居場所まで分かる。探知能力自体は本来持っていたものだが、ペンデュラムに憑依してさらに磨きをかけていった感じ。随時発動型。
「アンタは一匹じゃ何もできないんだから、あたしに任せとけばいいの」
「あら、こういうとこ初めて?大丈夫よ……こっちにいらっしゃい」
「この子に手出した落とし前はきっちりつけてもらうわよ、クソオス」
エレイン・オクタヴィア🐝
(エレイン・ケラーネ・フォン・コーカシアン・カラニエ・オクタヴィア)
*611年2月16日生まれ 天人を複数殺害し逮捕、666歳の時に死刑が執行される
近代◎1世紀種Θ(シータ)型
身長156センチ(15歳時)→162センチ(成体時)
熱情の悪魔。蜜蜂へ憑依するのを目標に学んでいる学生。現在はハチ毒に憑依しており、しっぽから毒液を出せる。
母子家庭に生まれ母一人に育てられたが、いつも劣等感に苛まれている母はストレスを発散するためにエレインに暴力を振るっていた。母とは違うものになりたいという願いから御守り型を志していたが、やはり人間と関わる気にはなれず憑依型のクラスに進む。
最初は勉強に身が入らず叱られてばかりだったが、一匹で黄昏ているところで出会った一匹の少年から、兄であるリィスを紹介され、彼と話すうちに憑依型として頑張っていこうと決心した。それからは猛勉強し生物への憑依を目標にできるほどの優等生に。その時にできた唯一の友人である少年にずっと想いを寄せている。
根暗で大人しくクラスに友人もいないが、成績のよさから教師陣からは密かに注目されている。怒らせると滅茶苦茶怖い。可憐な女子の見た目とは裏腹に大食い。運動のためによく空界で飛行訓練も兼ねて飛んでいる。食べ物中毒で、生物への憑依を目指している背景には食費を稼ぐためというのもある。
4番街シーラナマ出身。数年前母にジャマの症状が現れ入院したため一人暮らし。リィスの実家の近所に住んでいる。
好きなもの 昆虫、読書、梨
苦手なもの 生クリーム、母親
趣味 勉強して知識を広げること、食べること
能力 触れたものの体温を上昇させる。本気を出せば急激に体温を上げて対象を蒸し焼き状態にすることもできる。火は出ない。随時発動型。
「変わった人だね、あなた。……わたしに話しかけてもいいことないよ……?」
「虫っていいですよね……綺麗で、賢くて、無駄がなくて……わたしなんかとは大違い」
「許さない……ちゃんとわたしの目を見て侘びて……」
サフェト・ノウレッジ✔
(サフェト・ビバーナム・アイビー・イエライシャン・ペラルゴニウム・ノウレッジ)
*585年6月19日生まれ 532歳の時に親友と共に毒を飲む
近代〇6世紀種Ο(オミクロン)型
身長178センチ
随行の悪魔。誓いに憑依している。
リィスの兄の同期であり親友。かつては彼と同じ御守り型だった。しかし、誘惑に弱く簡単に諦めてしまう人間たちを見ていくうちにすっかり人間に失望し、ある時突然御守り型を辞めると宣言する。その後獄鳳校に通い憑依型の資格を得て、御守り型の資格を破棄した。
このことで学生時代から苦楽を共にしてきた親友をかなり怒らせてしまい、縁を切るとまで言われてしまうが、サフェトの方は今でも構わず彼が大好きで常に追いかけ回している。本人がいない間に両親のことも懐柔済み。いわゆる“つりたれ”であり、美人な親友の隣を常にキープしていたため彼を狙う雌の同期から目の敵にされていたが、悪魔としての優秀さと、姉一匹妹三匹という環境で培った処世術により親友より上手く彼女らをあしらっていた。ゲイではなかったはずだが親友第一のあまり雌に関心がない。でも別にゲイだと思われてても気にしない。
親友が絡まなければ明るくてノリが軽いお兄さん。元御守り型故生活力も高く面倒見がいい。親友の弟であるリィスのことも気にかけている。
4番街シーラナマ出身。現在は基本的に7番街ダムラナマで一人暮らしだが、隣に住む親友の家に長々居座ったり、親友が移動すればすぐさま居場所を特定してついてくるなど居所は安定しない。地球にいることもしょっちゅう。
好きなもの 親友、黒い薔薇、サーモン
嫌いなもの 親友にベタベタしてくる女
趣味 親友のストーカー、楽器の演奏
能力 記憶力がずば抜けて高い。何らかの外的要因がない限り、一度見聞きしたものは絶対に忘れない。常時発動型。
「俺が覚えてる限り、お前が挫折することはない。頑張れよ」
「邪魔してるぜ!今日はどんなことがあったのか教えてくれよ」
「悪魔としての在り方を変えたところで、物理的な距離まで置く必要ないだろ?これからも俺たちずっと一緒だぜ」
洲宮琥白(すのみや・こはく)⚜️
(洲宮・凛乃・罌粟・夜雪・映連・琥白)
テオドア・レイザー
(テオドア・ルビアノ・グルー・イルベス・モロクノーム・レイザー)
*615年3月2日生まれ 1000歳没
古代△9世紀種ψ(プサイ)型
身長151センチ(10歳時)→175センチ(成体時)
信頼の悪魔。獄校に通う憑依型の学生。修正液に憑依しているがまだ応用面は苦手。
常に真面目で手のかからない“いい子”なため大人からの受けが特によく、同年代の友人もそこそこいるなど充実した学生生活を過ごしている。
しかし、数年前に実父と死別し、何も手につかなくなり泣き暮らしていた母を支えてきた経験から、この年ですでに大人をある程度見限っており、自分を無条件に守ってくれる者としてあまり信頼していない。つい最近母親が再婚し新しい父親が出来たが、彼に対しても表面上は“いい子”として接し、冷静に人柄を見極めている最中。13歳の頃に種違いの妹が二匹生まれる。
大人びた子供という印象で、あまり表情豊かではないものの、人見知りはせず他者への好意も素直に伝える。あまりにさらっと言い放つので相手の方が慌ててしまうことも。本当に心を開いた対象には子供らしく素直に接する。大人を手玉に取るほどの器用さはなく、変な大人に振り回されることも。
2番街レーラナマ出身だが、獄校入学前に7番街に引っ越してきた。サフェトの近所に住んでいて交流がある。
好きなもの 乳製品、小鳥、誰かの喜ぶ顔
苦手なもの 正義感に燃える大人、やたら気を遣ってくる大人
趣味 バードウォッチング
能力 手で目隠しした相手に幻覚を見せる。何を見せるかは琥白自身にも選べず、対象の精神状態に依存する。相手の精神状態や本質などを具現化したものが多い。対象が精神的に参っていればいるほど恐ろしいものが見えるらしい。随時発動型。
「オレのことは気にしないで出かけてきなよ。自分のことは自分でできるから」
「おいで……ふふ、今日もかわいいね」
「怖いものが見えたってことは、疲れてるってことなんだよ?オレ相談に乗ろうか?」
ロベルタ・フェイ🍹
(ロベルタ・オーレ・アーリン・ルディア・ガルナッチャ・フェイ)
*222年6月14日生まれ 1000歳没
古代△7世紀種Χ(カイ)型
身長166センチ
戦意の悪魔。栄養ドリンクに憑依している。
ガサツなところもあるが明るく面倒見がいいオカン気質の女性。誰かが悩んでいれば親身になって聞いてくれるが、意味のない愚痴を聞くのは嫌う。
同い年の憑依型の夫と二匹の息子がいる。家庭は円満で息子たちのことも平等に可愛がっているが、暗い性格でコンプレックスに満ちた次男のことが少し心配。夫との出会いは200年前、家出してふらふらしていた夫を拾って世話を焼いたこと。そのまま互いに恋に落ち、夫を実家から半ば誘拐するような形で一緒になった。一度そのことを息子たちに話したところ次男に引かれたことがある。
幼少期兄の一人から喧嘩を教わったのをきっかけに、昔はスラム街で女だてらに喧嘩に明け暮れていた。この時の縁でラーゼスの父親と知り合い。今は特に交流はないが互いの人となりはよく知っている。現在は落ち着いているがその気になればそこいらの雄くらいは平気でブチのめす。反抗期で荒れていた長男とも本気の殴り合いをしていた。
9番街ウーラナマ出身。現在は5番街に家族で住んでいる。雲母のお隣さんでしばしば彼女と交流がある。4匹の兄と1匹の妹がいるが、9番街に住んでいるのは今は長兄のみ。両親は既に亡くなっている。
好きなもの エスニック系の料理、体を動かすこと、賑やかな場所
苦手なもの 寒い場所、だらしない雄
趣味 若者との会話
能力 触れた相手に電流を浴びせて動きを止める。この電流に殺傷能力はなく、スタンガンと同じようなもの。主に悪戯好きな長男を捕まえて説教するために使われる。随時発動型。
「大丈夫、アンタの頑張りを見てる人は必ずいるから」
「え?聞きたいかい、旦那との馴れ初め。あれは大体二百年前のことなんだけど…」
「アンタがちゃんと考えて選んだ相手だって言うなら、私は文句ないけどねぇ…まあ、せいぜい気を付けな」
シトキ・ミュラー🎭
(シトキ・エイギス・チェルト・レーヴェン・メネサ・ミュラー)
*605年7月19日生まれ 86歳の時に逆恨みで殺される
近代◎2世紀種Φ(ファイ)型
身長181センチ
異彩の悪魔。変身に憑依している。ロベルタの次男。
心に思い浮かべた対象と全く同じ姿になれる。声なども変わるが本物が持つ能力や先天的な特殊体質はコピーできず性格もそのまま。普段はこの姿を利用して兄の姿を借りて過ごしている。
その素顔はいわゆる“ツリタレハオチ”。整った容姿を持つ一家の中で唯一のブスであり、そのことでずっと家族以外の周囲から嘲笑われ辛い日々を過ごしてきて、時にはいじめすらあったという。学生時代いじめっ子に目を切り裂かれた経験から目の近くに何かが来ると過剰に身構えてしまう癖がある。
卑屈で根暗、斜に構えた言動を取り、嫌いな奴の不幸を喜び暗い笑みを浮かべるなど性格もそれほどいいとは言えないが、幼い頃から家族の中心にいて愛情をたくさん受けて育ってきたため根はまとも。能力も相まって他者の弱みに付け込んで食い物にしようとする連中に騙されないだけの強さは持つ。やや悪魔不信。
5番街サーラナマ出身。在学中は寮暮らしで、獄校卒業後すぐに2番街に移住する。研修中に知り合った悪魔の女の子と色々あって交際している。
好きなもの 甘いものは何でも(お菓子や酒など)、狭いところ
苦手なもの 身内から嘘をつかれること、本音がおかしい奴、辛いもの
趣味 綺麗な石を集めること、絵を描くこと
能力 他人の嘘を見抜く。自身が聞こえる範囲で誰かが嘘をつくと、その声が歪んで聞こえる。常時発動型。
「ああ……お前といるのは楽しいぞ」
「美人だのブスだのと下らないな、どうせ性根の汚らしさは変わらないのに。お前も……俺もな」
「身に覚えがないんだが?変な言いがかりはよしてくれ」