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    🌈 en🧡💜です。
    題材は 血を舐める🧡と渋々了承する💜。
    5人は同居してる設定。(1階はリビング、2階が5人の部屋)
    致してる描写はないし、なんなら付き合ってないです。R15くらい?
    解釈違いはブラウザバック!

    #MystariASS
    #Shussy

    ラズベリーブラッド「いっ……」
    本を捲ったときに指先に感じた痛み。
    見てみるとやはり薄く切れていた。
    「あー……やっちゃった」
    僕は本を汚さないように棚に置いて、その脇のティッシュで指を拭った。
    傷は浅いようで深く 思ったよりも出血していた。
    「絆創膏……、下にあったっけ」
    僕は部屋のドアを開けて階段をゆっくりと降りていった。

    「んー……シュウ、どうしたー?」
    1階のリビングではミスタがソファに寝っ転がってアイスキャンディーを咥えていた。
    「ミスタ、絆創膏知らない?」
    「ん?絆創膏?ンェ、リビングの棚にでもあるんじゃね?」
    ミスタは身を乗り出しながら、アイスの棒を舐めている。
    食べ物を口に含んでいるせいか呂律が所々曖昧だ。
    僕は扉をあけて医療箱を探すが それらしきものは見当たらない。
    「あれ、見当たらないや」
    「ん、ほんと?俺の部屋にもあるけど、チュプそれいる?」
    ヨダレの音に混じってミスタがこちらに聞く。
    正直 このままだと血が垂れるし、ミスタからもらった方が無難かもしれない。
    「じゃあそうさせてもらおうかな」
    「おっけー、んじゃ取ってくるわ」
    ソファから体を起こしたミスタは猫背のままに階段を上っていく。
    その間、僕はミスタの寝ていたソファに腰掛ける。
    ティッシュで抑えていた指は薄らと赤くなり、今も流血していることが分かる。
    さて午後からも配信があるし、絆創膏が届いたらすぐに貼っちゃおう……。
    そんなことを考えながら、僕はウトウトと目を閉じていた。

    ほんの5分だろうか。
    僕は閉じていた目を薄らと開いた。
    何故だか触られてる感触があった。
    感触を頼りに指先を見てみると、指先に巻いてあったティッシュがなくなっている。
    そしてミスタが僕の指のそばにいた。
    いや。
    ミスタが僕の指を咥えようとしていた。
    「っ……うぇ!?」
    驚いた僕はすぐさま指を上にあげた。
    「どわぁっ!?」
    ミスタも飛び起きた僕に驚いたらしく、2人して床に尻もちをつく形でソファから転げ落ちる。
    「なっ、シュウ!起きてるなら言ってくれよ」
    「ご、ごめん」
    ミスタの鼻には 僕の指を掠ったのか 血がついていた。
    「あ、ミスタ、鼻に血が」
    「へ?……あー、まだ血出てんじゃん。はい、これ絆創膏」
    ミスタは鼻を拭いつつも おもむろに絆創膏を手渡してくる。
    僕は動揺しつつも 床に座り込んだまま絆創膏を受け取った。
    あれ?さっきのは気のせいだったのだろうか。
    ミスタの口元が僕の指を、まるで食べるみたいに……。
    そう思った刹那。
    「チュ」
    何かを舐める音が聞こえた。
    見上げるとミスタが僕の血が拭った手のひらを舐めていた。
    「ちょ、ミスタ?!?」
    「んー、甘ー」
    ミスタはいたずらっ子のような笑顔でこちらに微笑んでみせる。
    「なっ……きたないから……」
    「別に可笑しくないだろ?俺も昔は傷だらけだったからよく舐めてたし……」
    「それは自分の血で……しょっ!?!?」
    明らかに声が上ずってしまう僕が面白いのかミスタは口角をあげる。
    そのままミスタは僕の指を口元に運んだ。
    「ねぇ、舐めていい?」
    「……え」
    やっぱりさっきのは気のせいじゃなかった。
    僕はぱっと思いつく言い訳を考える。
    病気になるから、汚いから……。
    そんなことを考えているうちにミスタは僕の指から滴る口を血を拭う。
    「あっ、ダメだ……って」
    「ンチュ、んー」
    ミスタの舌が指に吸い付いてくる。
    生暖かいような、変な感触で僕は座り込んだまま身震いする。
    ようやくミスタの口から手放された頃には、何が何だか頭が真っ白になった。
    「ンは、今血とまってるから絆創膏貼っちゃいなよ」
    「……」
    「シュウ?」
    ポケーっとした僕の顔をミスタが覗き込んで来る。
    「……んふふ、んはははっ」
    それが面白くて僕は笑ってしまった。
    「?なに?どうかした?」
    想像していた反応とは違ったのか、今度はミスタがポカンとした顔をする。
    「いや……治し方が原始的すぎて……」
    「ん、え?!いや、いつもこうしてるわけじゃ……っ、消毒液なかったし血垂れてたからさ」
    「それに血が甘いって……んははは!!」
    必死に弁明するミスタが可笑しくて僕はまた笑う。
    「いや、本当に甘かったんだって!」
    「んー?本当は血が飲みたかったの?Mr.ヴァンパイア?」
    今度はシュウがにやりと目を細める。
    「なっ、はっ、はぁー!??!?」
    これ以上ないくらい どもるミスタは本当に可愛い。
    まるでイタズラに失敗した子供のようだ。
    今回のこれもミスタにとってはイタズラの1つなのだろう。
    「まぁ、そんなに血が飲みたいなら」
    僕は服の襟をグイッと下に引っ張る。
    色白の肌から鎖骨がみえる。
    「今度は僕の首元でも食べてみる?」
    僕は なんてね? とミスタの顔をみる。
    「なにそれ」
    ミスタは怒ったような声を出した。
    「それ、誘ってるつもり?」
    「……へ?さそう?」
    ミスタはやっぱりな!というようにクルリに僕に背を向けた。
    「なんでもない!もう部屋戻るわ」
    「え…ミスタ?どうしたの?」
    「なんでもねーし、そんな軽率に鎖骨見せんなー!!!」
    「ミスタぁー?!?!」
    リビングのドアをバタンと閉める直前、ミスタは苦々しそうにこちらをチラ見する。
    「血までラズベリーみたいに甘いヤツ……」
    「……」

    「それは……ミスタのさっき食べてたアイスの味じゃない?」
    「F〇ck!!!!!」
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